SSブログ
2014ミャンマーの旅 ブログトップ
前の3件 | 次の3件

チャイティーヨー到着 [2014ミャンマーの旅]

2014年9月14日(日) 午前8時22分 ミャンマー キンプン

地域安全パトロール中
地域安全パトロール中のようです

キンプンの町を軽くぶらぶらして、チャイティーヨー行きのトラック乗り場に戻ってきた。
すると、もう次のトラックが出ようとしているではないか。トントン氏と慌てて乗り場へ急ぐ。
荷台にはかろうじて私とトントン氏が乗ることができるスペースがあった。
トントン氏は前方、私は最高列のいちばん端の席を確保した。
トラックの荷台に乗っていくといっても、そこには一応座席が取り付けてあるのである。
乗車料金は2500チャット。250円くらいであるが、トントン氏の分も私が払うことになった。
これはちょっと解せなかったが、ここまで来られたのもトントン氏のおかげだし…。まあいいか。

料金
乗車料金

トラックに乗ったところ
トラックに乗ったところ

残念なことに雨は強くなる一方であった。レインコートを売る女性がたくさんいる。
私は持参していたからよかったが、一列前のミャンマー人の若者はレインコートを買っていた。
見ると、なんとも貧弱なレインコートである。スーパーのビニール袋よりも弱そうな素材である。
トラックは容赦なく強い雨が降る山道を走りだした。私は前かがみになって手すりを必死に掴む。
目を開けるのがこわい。激しい雨でコンタクトレンズがはずれてしまいそうだからだ。
それでもふと前席の若者を見ると、レインコートはやっぱりその役割を果たしていない。
ただうるさく風になびくビニールの音を立てているのに過ぎなかった…。

みんなレインコート
みんなレインコート

ものすごい降ってます
わかりにくいですが、けっこう降ってます

途中、ヤテタウンと呼ばれる広場でトラックはしばし停車した後、山頂へ向かう。
かつては外国人がトラックで行くことが許されるのはここヤテタウンまでだったという。
つまり、トラックで山頂まで行けるのはミャンマー人のみだった。
今はそういうこともなくなり、皆、頂上までトラックで行けるようである。
ヤテタウンから山頂までは、1時間ほど歩かねばならないらしい。
いやあ、こんな雨の中、山道を1時間も歩かされるのは…。ちょっと耐えられないだろう。

ヤテタウン
ヤテタウンからさらに山頂へ

ヤテタウンからさらにトラックで十数分。ようやく山頂に到着。
依然雨は降っているが、山頂付近は小雨であった。それより霧がすごい。
トントン氏が「あなたは今雲の中にいますよ」と言って笑っていた。
この霧の中、チャイティーヨーへ歩いていくのだが、向こうから異様な格好の人が歩いてきた。
頭にヘンテコな帽子をかぶって、天秤棒を担いでいる。とてもゆっくり歩いている。
なんだかすごいところに来てしまったなと思った。

ハメと呼ばれる人
「ハメ」と呼ばれる人

トントン氏にあれは何の人なのかと訊ねると、「あれは『ハメ』です」と教えてくれた。
ハメ???どうも僧侶のようなものらしいが、僧侶とはちょっと違うらしい…。
このハメと呼ばれる人におそるおそるカメラを向けてみた。
撮影していいものか躊躇したが、いざカメラを向けるとにこやかにほほ笑んで撮影に応じてくれた。

ホテル
山頂付近にあるホテル。渡航前はここに泊まることも考えていた

チャイティーヨーに向かう途中、入山料を支払うポイントがある。
ここで外国人は紙に名前を記入し、6000チャットに入山料を払う。
名簿を見ると、私は今日ここを訪れた11番目の外国人であるらしかった。
ちなみに1番目の外国人も日本人だったようである。
他はタイとか中国とか近隣のアジアの人がほとんどであった。

入場カード
入場券と首からかけるカードをもらう

チャイティーヨー・パヤーの入口に着いたのは午前9時30分過ぎ。
例によって靴を脱いで入場しなければならないが、折からの雨で石畳の床が滑る滑る。
転ぶことはなかったけれど、これはいくら注意してもし過ぎることはない。
特に大理石は滑りやすい。なるべく滑りにくい石の上を選んで歩いていくようにした。
しかし、これはどうなのだろうか?数メートル先もよく見えない状態ではないか…。
幻想的といえば聞こえはいいけれど、ゴールデン・ロックをしかと拝めることができるのだろうか?

すごい霧
すごい霧…
nice!(149)  コメント(7) 
共通テーマ:旅行

これがゴールデン・ロックだ [2014ミャンマーの旅]

2014年9月14日(日) 午前9時48分 ミャンマー チャイティーヨー

こういう状態
ほんとうに見えない…

どうしようもない濃い霧の中、トントン氏の後をついていく。
するとぼんやり見えてきた大きな金色の岩。ついにゴールデン・ロックとご対面である。
断崖にわずかに接するのみで鎮座しているこの岩。噂には聞いていたが、やっぱり不思議である。
マグリットに大きな岩が宙に浮いている絵画があるが、あれを彷彿とさせるシュールさがある。

ゴールデン・ロック①
ゴールデン・ロック

ゴールデン・ロック②
これしか接していない

ゴールデン・ロック③
落ちそうで落ちない不思議な岩

この岩は何があっても落ちないという。受験生にとっては実にありがたい岩である。
なぜ落ちないのか?仕掛けがあるのではないか?いや!そんなことを考えてはいけないのである!
岩の上にある仏塔にお釈迦様の頭髪が納められており、その力により岩は落ちることが無いのだ!
ミャンマーでも大地震があったことはいくつか前の記事で載せたが、地震でも落ちなかったのだ!

ゴールデン・ロック④
真下から

ゴールデン・ロック⑤
斜め下から

ゴールデン・ロック⑥
金箔をはる人々

トントン氏はゴールデン・ロックの傍らに来ると、地に頭をつけ恭しくお祈りを始めた。
やっぱりミャンマーの人にとって特別な場所のようである。
他の人もゴールデン・ロックに金箔を張り付け、なにやらお願い事をしているようである。
私はその不思議なパワーを吸収するように、ゴールデン・ロックを手のひらでしばらく触れてみた。
人によっては、この岩を押すと微かに動くような感覚を憶える人もいるようだ。
私には特別動くような感覚は得られなかった。まあ押すというより触れただけだから。
それより、試しに押して、下にドスンと落ちてしまったら…というような気にさせられる。

ゴールデン・ロック⑦
ゴールデン・ロックの入場門。この先はカメラ持ち込み禁止。あと女人禁制です…

ゴールデン・ロックに触れているところをトントン氏にお願いして写真に撮ってもらった。
ゴールデン・ロックに触れることができるテラスのエリアはカメラの持ち込みが禁止。
というわけで、トントン氏にテラスの外からテラス内にいる私を撮ってもらったのである。
少々遠くから撮影していることと霧の影響で、私だと判別できるか微妙な写真となった…。

ゴールデン・ロック⑧

いちばん右にいるのが私です

とにかく霧がすごいので、トントン氏が近くの食堂で休んでからまた見にきましょうという。
食堂に入ってみると、インスタント麺が数種置かれており、これを調理するから選べという。
インスタント麺を調理して出してくれるなんて、なんと画期的な食堂なのであろうか…。
インスタント麺を食べていると、雨が激しくなってきた。やはり雨季に来るべき場所ではない…。
インスタント麺を食べ終え、食堂の向かいにあるお土産屋さんを見てみることにした。
そして購入したのがゴールデン・ロックの置物である。このチープさ…。もう最高である。
これを手に入れることができただけでも、大満足だと言っていい。

インスタント麺
食堂のインスタント麺

食べたもの
そのインスタント麺が調理され出てきた…

ゴールデン・ロック⑨
ゴールデン・ロックの置物(高さ約10センチ)。500チャット(50円くらい)

しばらく食堂で雨宿りしていると、雨は弱くなり、霧もだいぶ晴れてきた。
再びゴールデン・ロックに行ってみると、だいぶ見やすい状態だ。遠方の山々もかすかに見える。
これは晴れていたら実にいい景色だったろうと思う。
トントン氏はあらためてゴールデン・ロックについて解説してくれた。
この岩は今から2500年前に海からここまで不思議な力により運ばれてきたものであるという。
次にトントン氏は近くに放置されていた花瓶を手に持ち、花瓶が宙に浮いているような仕草をした。
そして、「むかしはこの岩、こういう状態だったんです」と言い放ったのである。

ゴールデン・ロック⑩
だいぶ霧が晴れた

えっ!まさか!ゴールデン・ロックはむかし宙に浮いていたの!?
今はパワーが弱まり、わずかに地に接しているけれど、むかしは宙に浮いていたらしい。
嘘だろ…。でも、そうならばそれでいいではないか。そういうのを疑ってかかるのは野暮である。
となると、ほんとうにマグリットの岩が浮いている絵画のような感じだったのか…。
そして、パワーが弱まっているということは、いつか落ちてしまうのだろうか…。
思わずそんなことが脳裏をかすめたが、口には出さず…。
さて…。そろそろ下山することにしましょうか…。

仏像
下山しましょうか…
nice!(142)  コメント(7) 
共通テーマ:旅行

トントン氏とお別れ [2014ミャンマーの旅]

2014年9月14日(日) 午後0時24分 ミャンマー キンプン

チャイティーヨーから戻って
キンプンの町に戻ってきた

チャイティーヨーから、行き同様にトラックの荷台に乗って麓の町キンプンに戻ってきた。
あとはバゴーに戻って、さらにはヤンゴンに鉄道で移動。というのが今日の計画。
バゴーからヤンゴンに向かう列車は午後7時頃にあると渡航前に情報を得ていた。
でも、チャイティーヨーの取材がスムーズだったから、だいぶ時間の余裕がある。
となると、もっと早い時間帯の列車に乗れるのではないだろうか?
そんなことを考えながら、私はバゴーに戻るドライバーの車に乗り込んだ。
ドライバーは私とトントン氏がチャイティーヨーにいる間、カフェで時間を潰していたようだ。

線路
線路

列車が行く
列車が行く

雨.
やっぱり雨が降り出した

車窓からは途中、青空も見えるほどだったが、バゴーが近づくにつれ暗雲が立ち込めはじめた。
バゴーに到着する頃には土砂降り。たまらず私とトントン氏、ドライバーの3人は食堂に入る。
"Three Five Hotel"という宿の1階にある食堂のようだった。適当にスープを注文してみた。
チャイティーヨー取材という目的を達成できたお祝いに?あとはミャンマー・ビール!

スープ.
たけのこ、にんじん、マッシュルーム、鶏肉のスープ。3000チャット(300円ほど)

ミャンマー・ビール
やっぱりミャンマー・ビール

時刻は午後2時30分…。
私はトントン氏に早い時間の列車でヤンゴンに行けるのではないか?と訊ねてみた。
すると、トントン氏。「それは私も考えていました」と言って携帯電話で連絡を取りはじめた。
どうやらバゴー駅に電話をかけ、列車の時間を確認しているようである。
もちろんダイヤはあるのだが、ミャンマーの鉄道は大幅に遅れることがしばしば。
こうして確認したほうが確かなのであろう。ほんとうにありがたい。

連絡を取るトントン氏
連絡を取るトントン氏

その結果であるが、1時間後くらいにバゴー駅にヤンゴン行きの列車が到着するようだった。
駅は食堂から徒歩圏内であるが、切符とかは事前に買わなくて大丈夫なんだろうか?
不安であるがトントン氏は余裕である。ここでドライバーは用があるらしく帰って行った。
あれ?ドライバーさんビール飲んでなかったっけ?帰りは歩きなのかな。

皿洗い
お皿を拭く子供たち

さて、ここでトントン氏にガイド料を支払うことになった。
ガイド料は私が決めていいとの約束を昨晩トントン氏と夕食を共にした際にしていた。
つまり、どれだけガイドに満足したか、金額を決める権限をトントン氏は私に委ねたのであった。
こういうのは苦手である。相場がわからない。でも昨日のバゴー観光は10000チャットだった…。
今日は…。倍の20000チャットでいいかな…。20000チャットというと2000円くらいだろうか。
私は1000チャットの紙幣を20枚トントン氏に差し出したのだった…。
すると、トントン氏は本当にありがたそうにそのお金を受け取った。

駅へ向かう
バゴー駅へ

雨はちっとも弱くなっていなかった。でも、列車の時間は近づいてくる。
トントン氏はレインコートを着ると、ずぶ濡れになりながら私の荷物を駅まで運んでくれた。
駅の事務所らしきところへ向かう。いわゆる「窓口」ではなく事務所で切符を購入するようだ。
外国人が切符の購入するにはパスポートの提示が必要となるようだった。
切符は手書き。駅員は急いで私に切符をくれたが、事務所の雰囲気がどうも慌ただしい。
言葉はわからないが、「急いで!」みたいなことを言われていたような気がする。

バゴー駅
バゴー駅

はたして切符を受け取り、ホームに出てみたら、数分もしないうちに列車が到着。
意外に余裕が無かった。にわかにトントン氏とのお別れの瞬間がやってきた。
いやあ。ほんとうにトントン氏にはお世話になった。
この人と出会わねば、こんなにスムーズにバゴー、チャイティーヨー取材はできなかった。
こうして乗りたかったミャンマーの鉄道に乗ることができたのもトントン氏のおかげである。
列車の座席に座る最後まで、トントン氏は私に世話を焼いてくれた。ほんとうに感謝である。
車窓から手を振りトントン氏とお別れ。テレビの旅番組なんかだと涙涙のシーンである。
私は泣かないけれど、なんだかウルッときそうな気もして…。いや、泣かないんだけれども。

列車が来た
ヤンゴン行きの列車が来た
nice!(142)  コメント(8) 
共通テーマ:旅行
前の3件 | 次の3件 2014ミャンマーの旅 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。