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2014年ミャンマーの旅 [2014ミャンマーの旅]

2014年9月12日(金) 午後9時30分 羽田空港

羽田空港
羽田空港

さて、今回の旅であるが、行き先をあっさりと申し上げると、ミャンマーである。
実はミャンマーは以前から気になっていた国で行ってみたいところであった。
危なそうなイメージもあるけれど、某ガイドブックを見ると「安全して旅行できる国」とある。
こういうような記述がある国というのは珍しいのではないだろうか?
まあ、ほんとうは安心できる場所などというのはどこにも無いのだと思うが。
例えば、東京を歩いていても、いきなり乱暴者に殴られるということもあるかもしれないのである。
そんな極端なことを言っていても仕方が無いか…。

時刻表
NH849便に乗ります

さっそく飲んでます
さっそく飲んでます

しかし、どうも最近の世界情勢を見ていると、いつまで気楽に旅行できるのかという気にもなる。
エボラやイスラム過激派。これからどうなってしまうのだろうと考えてしまうのである。
実際、今回の渡航前、ミャンマーでエボラの疑いがある人が隔離されたというニュースがあった。
もうチケットを購入し、渡航する気でいる人間にこのニュースはなかなか厳しいものがあった…。
(この件はその後、エボラではなくマラリアであったことが判明した)
ザワヒリ容疑者がアルカイダの「インド支部」を創設したというニュースもあった。
インド国内やミャンマー、バングラデシュで活動する予定とのことで、これもなかなかに厳しい…。
まあ、「まだ」大丈夫だろうと、今回のミャンマー取材を敢行したわけである…。

搭乗します
搭乗します

さて、ミャンマーは長年、軍事政権の独裁が続いてきたが、近年、急激な変化を遂げている。
2011年、軍事政権の最高機関、国家平和協議会が解散し、テイン・セインという人が大統領に。
テイン・セインという人も軍事政権出身者であるのだが、この人は民主化路線に舵を切った。
かくして、経済制裁も解かれ、急速な経済発展を遂げているわけである。
観光客も急激に増加。この国は魅力的な観光資源がたくさんあるから当然であろう。

軽食が出ます
眠いけれど軽食が出ます

機内食
眠いけれど朝食が出ます

これからどんどん変わっていくであろうそんなミャンマーを取材する今回の旅は「2泊4日」。
いわゆる「弾丸」と言うには長いが、短いことは確かである。
短い取材期間の中でも、私が訪れてみたかったのが「ゴールデン・ロック」という聖地である。
「ゴールデン・ロック」とは何であるか?これは奇跡の岩なのである。
山の上の断崖に黄金の岩が今にも落ちそうな微妙なバランスを保って鎮座している。
以前、写真で見たが、それはまるでマグリットの絵画のようなシュールさで私に迫ってきた。
これは何としても実物を見てみたい!ということなのだ…。

バンコクに到着
バンコクで乗り換えてヤンゴンへ

この「ゴールデン・ロック」は、この国最大の都市ヤンゴンの北東約200kmのところにある。
ヤンゴンからの交通手段は鉄道やバス、あるいはタクシーのチャーターということになる。
ヤンゴンから日帰りできないこともないが、かなりのハードスケジュールとなるらしい。
そこで私は、ヤンゴン到着後、初日から「ゴールデン・ロック」のほうに直行することを考えた。
今回は羽田を深夜にフライトし、バンコクで乗り換えて、ヤンゴンに着くのがまだ午前中である。
朝のうちにヤンゴンに着くのだから、その日のうちに「ゴールデン・ロック」まで移動できるだろう。
空港に到着した後、タクシーを捕まえてバスターミナルへ向かえばいい。
そこで、「ゴールデン・ロック」方面のバスに乗ればいい。楽勝だ。
それで初日は「ゴールデン・ロック」周辺のホテルに宿をとればいいのである。やっぱり楽勝だ。
善は急げ。私は「ゴールデン・ロック」のある山の山頂に位置するホテルの予約をしたのである。
早起きして、山頂で日の出を見るのもいいではないか。そんなのんきな気分で予約をした…。

日の出
バンコク、スワンナプーム国際空港で迎える日の出

が。調べれば調べるほど、初日に「ゴールデン・ロック」に向かうのが無理であるような気がしてきた。
というのも、私が旅する9月の中旬は雨季の真っ最中であるからである。
「ゴールデン・ロック」へは山の麓にあるキンプンという町からトラックの荷台に乗っていくのだが…。
このトラック。雨期になると運行本数が激減してしまうらしいのである…。
つまり、ヤンゴンからバスでキンプンに到着できたとしても、トラックには乗れない可能性がある。
トラックに乗れないのでは山頂に行かれない…。となると、山頂のホテルには泊れない…。はぁ…。

TG303便
TG303便でヤンゴンへ

機内食②
機内食

私は泣く泣く予約していた山頂のホテルをキャンセルしたのであった。
雨季ということであれば、山頂からの日の出などということも期待できないだろうし…。はぁ…。
渡航の1週間前でこの状態…。ほんとうに直前である…。
そこからまた私は計画を修正して、出発したのであるが…。 

入国カード
ミャンマー入国カード 
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ミャンマー入国 [2014ミャンマーの旅]

2014年9月13日(土) 午前9時00分 ミャンマー ヤンゴン国際空港

バンコクからヤンゴンへ
バンコクからヤンゴンへ

TG303便は午前8時半過ぎには無事にヤンゴン国際空港に到着。
預けていたスーツケースを受け取り、出国審査。そして、ミャンマーの通貨へ両替である。
ミャンマーの通貨単位はチャットという。なんだかインターネットを想像してしまうが…。
私は予め羽田空港でいくらかの日本円をUSドルに両替していた。
チャットに両替できるのは、USドル、ユーロ、シンガポール・ドルが主だからである。
日本円から直接チャットに両替できるところは少ないらしい。
とりあえず、2万円相当のUSドルをミャンマーのチャットに両替。こんなに使わないだろうが…。
すると、ボンっと輪ゴムでとめられたチャット紙幣の札束が2つ手渡されたのだった。
金持ちになった気分。目安として、1チャットはおよそ0.1円ということである。

札束
ミャンマー・チャットの札束

さて、ヤンゴン国際空港に到着した私はこれからどこに向かうのか?
当初、私は以下のようなミャンマー取材計画を立てていたのだった。

9月13日(土) ヤンゴンからチャイティーヨーへ移動。宿泊。
9月14日(日) チャイティーヨーでゴールデン・ロック取材。その後ヤンゴンへ移動。宿泊。
9月15日(月) ヤンゴン取材。夜NH914便で帰国の途に。
9月16日(火) 早朝、成田着

しかし、この時期ミャンマーは雨季であり、この計画を成功させられるかは疑わしかった。
というのも、雨季、ミャンマーはバケツをひっくり返したような雨が降るらしいからである。
1日中降っているわけではないが、1日に必ずそういう時間帯があるのだという。
そういう時期に取材するとなれば、やはり日程に余裕を持たせるべきである。
まあ、前回の記事にも載せたのであるが、そういうわけで取材計画を直前にちょっと変更した…。
次のような取材日程に変更をしたのである。

9月13日(土) ヤンゴンからバゴーへ移動。バゴー取材。宿泊。
9月14日(日) バゴーからチャイティーヨーに移動。ゴールデン・ロック取材。
          その後、バゴーに戻り、ヤンゴンへ移動。
9月15日(月) ヤンゴン取材。夜NH914便で帰国の途に。
9月16日(火) 早朝、成田着

つまり、初日からゴールデン・ロックのあるチャイティーヨーに行くことはしない。
その代わり、当初は予定になかったバゴーという町に移動することにしたのである。
バゴーはヤンゴンの北東、約70キロのところにあるミャンマーの古都である。
この町を拠点にすればゴールデン・ロックへの移動も割と容易であるという。
ゴールデン・ロックのあるチャイティーヨーには取材2日目に行くことにした。
取材地が増えて、日程に余裕が無くなるようにも思えるが、このほうがうまくいくと思われた。
それに、バゴーからヤンゴンに戻る際には鉄道に乗れる可能性があった。これもまた魅力であった。

日本語勉強中
タクシー・ドライバーは日本語勉強中だった

というわけで、ヤンゴン国際空港に到着した私は、まずはバゴーという街を目指したのである。
で、ヤンゴンからバゴーに向かうのはどうすればよいのか。たぶんバスで向かうのだろう。
渡航直前に調べたが、バゴー行きのバスはアウンミンガラーというバスターミナルから出るらしい。
空港到着後、明らかに観光客然とした私に近づいてきたタクシー・ドライバーと交渉をした。
結果、私は7USドルでアウンミンガラー・バスターミナルに連れて行ってもらえることになった。
だが、タクシー・ドライバー。私がバゴーに行きたいことを知ると、行き先を変更したのである…。
「バゴーに行くなら、こっちのほうがいいよ」とか言っているではないか…。
そして「さあ、着いた」と私は路上で降ろされてしまったのである。
いったいここはどこなのか?とてもバスターミナルとは思えなかった…。
だが、そこには確かに1台のバスが停まっていた。1台の「幼児バス」が停まっていたのである…。

幼児バス
この幼児バスに乗せられた
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バゴーに到着 [2014ミャンマーの旅]

2014年9月13日(土) 午前9時30分 ミャンマー バゴーに向かうバスの中

バゴー行きのバス
バゴー行きのバス(たぶんフロントガラスにビルマ文字で「バゴー」と書いてある)

幼児バスによくわからないまま乗せられてしまった私であるが、私は幼児ではない…。
いや、そんなことはわかっているのである…。
まあ、ミャンマーでは日本の中古車が多く走っているとは聞いていた。
だから日本語が車体に残されたままの車に乗ることは、やっぱりそうかという感じであった…。
しかし、「幼児バス」というのは…。私は苦笑するのであった…。

このバゴー行きと思われる幼児バス。私を乗せるや否やすぐに発車した。
ただし、座席は満席である。どこに座ればいいのかわからない。
車掌と思しき青年が、困惑している私を見て、運転席と助手席の間の辺りに座れと言ってきた。
これは例えば、観光バスなどでバスガイドがマイクを持って立っているような位置である。
ここかよ!とは思ったが、とにかく言うとおりにそこに座った。
運賃は1000チャット(約100円)。ヤンゴンからバゴーまでは70キロほど。これは安い。
ちなみに、助手席だと2000チャットであるらしい。この適当な運賃の付け方がなんとも面白い。

車掌
車掌は常にバスの昇降口に扉を開けたまま立っている

あとは荷物のことだ…。はっきり言って、ミャンマーを旅するにはスーツケースは向かないだろう。
私はいつもスーツケースを引きずって取材をしている。今回も小さなものであるが、スーツケース。
このスーツケースは、他のミャンマー人乗客の膝の前のスペースに無理矢理押し込まれた。
なんだかとても申し訳ないが、乗客はそれが当然であるかの如くで、表情ひとつ変えなかった。

さて、車掌と思しき青年は、走行中ずっと、昇降口付近に扉を開けたまま立っている。
そこから行き先を叫んでいるようである。なかなか勇ましいが、やっぱり危ないと思う。
バスは満席で乗れないように思えたが、それでも途中で乗客があればスペースを作り乗車させる。
バスの中央の通路に、プラスティックのイスを出して、それを座席とするのである…。
この一連の作業を繰り返しながら、バスはバゴーという町に向って行くのであった。

空があやしくなってきた
空があやしくなってきた

乗車してから1時間ほど経過すると、あいにく雨が降り始めた。やっぱり雨季なのである。
何も考えずにこんな時期を選んでしまったのだから仕方が無い…。
数分後、青年の車掌に「あなたの目的地はバゴーなのか?」とあらためて訊かれた。
そうである。バゴーという町に行きたいのである。今更違っていたら堪らない…。
その旨伝えると、何と!もう少しで着くのだという。まだ午前11時前である。かなり順調だ。
こんなにスムーズなら、初日からゴールデン・ロックに行ってもよかったのかもしれないな…。

バスの中から
バスの中から

そして、バゴーで下車。降車の際、私は車掌に「バゴー駅はどこにあるのか?」と訊ねてみた。
というのも、私は駅の近くにある評判の良い宿に泊まることを希望していたからである。
ともかく、まずは駅の場所を知っておきたかった。それを目安に町歩きをしようと目論んでいた。
車掌は駅がある辺りを指差していたが、私はバゴー駅を目視することができなかった…。
そしてその後、あの男についていけばいい。と、今度は向こうからやってくる男を指差した…。

雨が降り出した
とうとう雨が降り出した

その人はひょろっとしたおっさんであった。だいたいこういう人についていくとろくなことが無い。
頼みもしないのに向こうから寄ってきて、何をたくらんでいるのか知れたものではない。
嫌だなあ…。と思いつつも、ついていってみた。おっさんはたどたどしいが日本語ができた。
「お茶でも飲みますか?」と言われたが、まずは宿にチェックインしたかったので断った。
すると、"Emperor Motel"という宿に案内された。ここは泊りたくなかったところなのだが…。
渡航直前にインターネットで情報収集したが、ここはあまりいい評判を聞かなかったのである。
このおっさんはどうもこの"Emperor Motel"の呼び込みをしているようなのであった。
その途中、おっさんは「私はトントンと言います」と名乗ったのであった。ん?トントン…?

バゴーの町
バゴーに到着
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