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2013年12月31日 [音楽]

2013年12月31日(火) 自宅

大瀧詠一

大瀧詠一

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1997/11/04
  • メディア: CD


著名人の訃報に驚くということはあることなのだけれども。
しかし、昨年大みそかに伝えられた大滝詠一さんの訃報はほんとうにショックだった。
大滝さんの訃報を知ったのはYahoo!のトップページでだった。午後2時過ぎだったと思う。
翌日に控えたパリ取材の最終確認をネットでしていた最中だったが、信じられなくて目を疑った。
今、この記事を載せている今でも、正直、心のどこかに穴がぽっかり空いた感じなのである。

A LONG VACATION 30th Edition

A LONG VACATION 30th Edition

  • アーティスト: 大滝詠一
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2011/03/21
  • メディア: CD


大滝詠一さんといえば、日本のロック・ポップス史に燦然と輝く「A LONG VACATION」。
これが発表されたのが1981年。私はリアルタイムでこの名盤を聴いていない。
私が大滝さんの曲を初めて意識したのは、ウルフルズの「バンザイ」収録の「大阪ストラット」。
これが1996年。大滝さんの「福生ストラット」を「大阪ストラット」と歌詞を変えてカバーした曲である。
それまでは大滝さんの曲を意識して聴いたことはなく、名前を聞いたことがある程度であった。

バンザイ

バンザイ

  • アーティスト: ウルフルズ,トータス松本,大瀧詠一,伊藤銀次
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/01/24
  • メディア: CD


でも実際は、子供のころから私は大滝さんの曲を耳にしていたのである。今思えば。
「冬のリヴィエラ」や「熱き心に」、そして「イエロー・サブマリン音頭」!
これらがテレビの歌番組から流れてきた記憶が残っているのである。
もっと言うと、「育って育って育ち盛り♪」の「出前一丁」のCM。
小さいころ聞いたこのCMソングが大滝さんの曲だと知ったときは本当に驚いた。
今聴くと、確かに完全に「A LONG VACATION」のサウンドなんだけれども…。

NIAGARA CM SPECIAL

NIAGARA CM SPECIAL

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1995/03/24
  • メディア: CD


大滝さんの13年ぶりの新曲となるシングル「幸せな結末」が出たのが1997年。
このあたりから、私は大滝さんの過去のアルバムを買って聴くようになった。
以来、リマスター盤まで買い集める熱心さはなかったが、大滝さんの曲はかなり聴いたのである。
これでもかという美しい旋律の曲。これでもかというふざけた歌詞の曲。どちらも最高である。
例えば、「右手左手合わせりゃ音でる拍手手拍子 右と左をよく見て渡ろう横断歩道」
(「ハンド・クラッピング・ルンバ」なんちゅー歌詞だ…)
以下を理由に大滝さんに勝手な親近感を抱いたりした。このあと戯言です…。

幸せな結末

幸せな結末

  • アーティスト: 多幸福,井上鑑,Rinky O’hen
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1997/11/12
  • メディア: CD


①基地のそばに住んでいる
大滝さんは横田基地のそばの福生(実際は瑞穂町らしい)を拠点とされていた。
瑞穂町は市町村の単位で言うと、私の住んでいる市の隣の隣の町。なんだか近い。
私も入間基地のそばに住んでいるので勝手な親近感を抱いていた。
横田基地、入間基地、どちらも米軍が駐留し、アメリカ文化が色濃く残っている(いた?)ところ。
今から1年前には狭山市立博物館で「ジョンソン基地とハイドパーク展」なる展示があった。
「ジョンソン基地」とは現在の「入間基地」、「ハイドパーク」とは現在の「稲荷山公園」である。
大滝さんがメンバーだったバンド「はっぴいえんど」の写真も展示されていたと記憶する。
やはり「はっぴいえんど」のメンバーだった細野晴臣さんがむかし狭山に住んでいたからである。
細野さんのアルバム「HOSONO HOUSE」が録音されたところは私の家からすぐのところである。

HOSONO HOUSE

HOSONO HOUSE

  • アーティスト: 細野晴臣
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD


②東北出身である
大滝さんは岩手県江刺郡梁川村の生まれ。現在の奥州市である。
私が生まれたのは秋田県の湯沢市。県こそ違えど、これも市町村の単位で言うと、隣の隣である。

Tシャツ
2005年の「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル」の際、購入したTシャツ
大滝さんのアルバム「Niagara Moon」のジャケットと思いきや…。微妙?に違っている…

Niagara Moon 30th Anniversary Edition

Niagara Moon 30th Anniversary Edition

  • アーティスト: 大滝詠一
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/03/21
  • メディア: CD


③星座が同じである
しし座です…。

GO!GO!NIAGARA 30th Anniversary Edition

GO!GO!NIAGARA 30th Anniversary Edition

  • アーティスト: 大滝詠一,大瀧詠一,多羅尾伴内
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 2006/09/21
  • メディア: CD


どうでもいいことを書き連ねてしまったが、ラジオ番組「Go! Go! Niagara」のことについても。
「Go! Go! Niagara」は1970年代、大滝さんがDJをしていたラジオ番組である。
大滝さんの趣味の音楽をかけまくっていた番組だが、私はやはりリアルタイムでこれを知らない。
ただ、放送リストを見ていてあることに気がついた。
何と私が生まれた日に「Go! Go! Niagara」が放送されていたのである。
当時の放送は午前0時からだったようだ。放送が電波に乗った数時間後に私は生まれたのだ。
その時の放送の1曲目は大滝さんのアルバム「ナイアガラ・カレンダー」収録の「真夏の昼の夢」。
イントロのピチカート。この数時間後に私が生まれたのかと思うと不思議な気持ちになってくる…。

ナイアガラ・カレンダー 30th Anniversary Edition

ナイアガラ・カレンダー 30th Anniversary Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: CD


大滝さんの訃報を知った数時間後、テレビで紅白歌合戦を見た。
森進一が「襟裳岬」を歌っていた。
「あまちゃん」から天野春子と鈴鹿ひろ美が出てきて歌っていた。
大島優子がどういうわけか紅白という場でAKB卒業宣言をしていた。
サブちゃんは紅白を卒業するらしかった。五木ひろしに一節歌わせていた。
それで気がつくと私は飲み過ぎていた。
日付が変わった。2014年1月1日。パリに発つ日である。

EACH TIME 30th Anniversary Edition

EACH TIME 30th Anniversary Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2014/03/21
  • メディア: CD


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PopLife

山下達郎のファンでもあり毎週欠かさずに彼のFM番組を
エアチェックしている者です。ですが訃報そのものは新聞で
知りました。ですが彼に対しての思い入れもないままに過ごして
いますから大瀧氏の死因が気になる程度です。ですが改めて
思い入れのある方からの意見を直後読ませて頂いたなら
考えも一入です。ご冥福を祈るだけです。ではまた、
ありがとうございました。
by PopLife (2014-03-17 10:01) 

enpoko

ショックでしたね。

私も、中・高校生のころは、
ジャニーズなどもは全く目もくれず、
A・LONG・VACATIONからはじまり
過去のアルバムやナイアガラトライアングルVOL1、2、と続き、
彼とつながりの深いミュージシャンを沢山聴きました。
彼の存在が日本POPSの礎を作ったと思っています。

主人の実家へ行くと、高校時代で時間が止まった
彼の部屋の壁には、EACH TIMEのポスターが
未だに壁に貼られています。
アルバムもジャケットデザインも素敵で、
部屋に飾りたくなるものばかりでした。

by enpoko (2014-03-17 11:15) 

TaekoLovesParis

「パリへの旅2014」のプロローグなわけですね。
大滝詠一さんの訃報、意外すぎて信じられなかったです。
早すぎ。。
「冬のリヴィエラ」、「熱き心」にもそうだったんですか。
りんこうさんとの共通点での記事、ユニークです。


by TaekoLovesParis (2014-03-17 23:27) 

サンダーソニア

痛ましいニュースでしたね。
by サンダーソニア (2014-03-18 00:20) 

youzi

紅白をほとんど見ない私もネットもニュースで見ました。意外な方にも曲を作ってらっしゃったんですね。
by youzi (2014-03-18 06:54) 

PATA

久し振りにコメントします。
「A LONG VACATION」が出た頃中学の時で
レコードが擦り切れるまで聴きました。
その後ナイアガラ関係のLPも買って聴きましたね。
彼の若すぎる死が信じられないです。
ご冥福をお祈り致します。
by PATA (2014-03-19 17:52) 

りんこう

PopLife さん、こんばんは!
「サンソン」をお聴きなんですね。
達郎さんと大滝さんの「新春放談」も聴いてらしたのでしょうか。
シュガーベイブの「SONGS」やナイアガラ・トライアングルVol.1。
どちらも大滝さんのレーベル「ナイアガラ」の作品ですよね。
死因が気になる程度だなんて仰らず大滝さんの作品も聴いてみてください。
お願いっ!

enpoko さん、こんばんは!
仰る通りですよね。追悼特集の雑誌をいくつか買ったのですが。
あらためて、大滝さんの深さ、追求の仕方に驚いているところです。
ポップスだけでなく映画、相撲、野球。ものすごい知識量なんです。
ほんとうになんだか…。憧れてしまうのですよねぇ…。

Taeko さん、こんばんは!
ほんとうはこの記事を載せようかどうか迷ったのですよ。
普段ほとんど旅の記事しか載せてませんからね。このブログ季節感ゼロですし。
でも、やっぱり大滝さんのことは載せてしまいました。
「熱き心に」はほんとうに名曲ですよねぇ…。

サンダーソニアさん、こんばんは!
ほんとうに日本の音楽界にとって大きな損失だと思います。
こんな人はもう出てこないと思いますよ。

youzi さん、こんばんは!
大みそかに訃報が伝えられるなんて。不思議な感じがしました。
紅白はなんだかんだ毎年見ているのですが…。
うーん…。なんだかもう見なくてもいいのかな。

PATA さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
僕もCDが擦り切れるまで聴きました(どんな聴き方だ)。
「ナイアガラ・カレンダー」とかも名盤ですよね。
ある意味「A LONG VACATION」より大滝さんらしい。
音頭ものとかあらためて聴いてみると最高ですよね。
by りんこう (2014-03-19 23:14) 

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