2012ベトナムの旅（完）。次の旅へ…。 [2012ベトナムの旅]
2012年5月5日（土）、現地時間 午後8時頃 ハノイ ホテル・ニッコー・ハノイのロビー
ニッコー・ハノイ
午後8時になった。預けていたスーツケースを受け取り、予約していたタクシーに乗り込む。
タクシーのドライバーは私より若そうな男で、無言で憑かれたように車を飛ばす飛ばす。
並みいるバイクを華麗な？ドライビング・テクニックで次々とかわして行く。
バイクは今思い出しても信じられないのだが、携帯電話をいじりながら運転しているのがいた。
通話しながら運転しているのではない。携帯電話のボタンをいじりながらバイクを運転しているのだ。
いったい何を考えているのであろうか…。そんな曲芸を町中で見せつけられても…。
ドライバーはあやしくハンドルを撫でながら、だまって運転している。車中、特に会話もない…。
何を考えているのかわからず不気味である…。平気で反対車線にはみ出し前の車を抜いて行く…。
さらに、タクシーは一律280000ドンということだったが、メーターが作動しているのが気になる。
最前からちらちらと見ていたのだが、空港に着く前に軽く280000を超えてしまっていた…。
でも、280000ドンという決まりである。空港に着くと、私は280000ドンちょうどの紙幣を手渡した。
内心ビクビクしていたが、ドライバーはその280000ドンを受け取ると黙って去っていった。
ハノイ・ノイバイ国際空港到着
空港のロビー。広くない
空港には午後8時30分過ぎには到着。ホテルから30分ちょっとで空港に着いてしまったことになる。
ホテルから空港までは50分が目安と聞いていたのだが…。やはりかなり飛ばしていたのか…。
空港周辺は激しく雨が降り、絶えず雷鳴が轟いていたが、幸いフライトには影響なかった。
帰国の便は定刻通りにハノイ・ノイバイ空港を離陸、翌日の早朝、私は成田に戻ってきた。
ハノイ滞在最後の日は早朝にホテルをチェックアウトしたから、私はほぼ1日風呂に入っていない。
帰りの機内では、からだがぬるぬると気持ち悪かった。隣の席の人には申し訳なかったと思う…。
ハノイ→成田 JL752便 機内食
こうして、2012年5月6日（日）、3泊5日のベトナムの旅はちょいとしんどかったけれど無事終了。
その、およそ2か月後。私はまた旅へ出ることになります。次回からはその旅の連載です。
過去最大の13日間の旅。かなりいろいろと準備をして、関連の本も何冊か読みました。
ドストエフスキーの「罪と罰」。宮脇俊三さんの旅行記（勘の鋭い人はどんな旅かわかったかも）。
旅行作家、下川裕治さんの「世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ」という本も読みました。
先日、その下川さんのトーク・イベントに行ってきましたので、最後にそのお話を…。
帰国しました
2012年9月20日（木）、午後7時30分頃 西荻窪 旅の本屋 のまど
下川裕治さんはアジアを中心にバックパッカースタイルで旅をし、旅行記を数多く書いている人。
他の人の旅行記には無い脱力感が文章に滲んでいて、それが面白くて私はよく読んでいる。
今回は週末に出かけるアジアの旅の魅力について記した新刊書の刊行記念トーク・イベント。
前半はその本の内容に則したスライド・ショー。後半は「旅」と「旅行」の違いについてのお話である。
下川さんは「旅」と「旅行」の違いを「まずホテルを予約するかしないか」だと言っていた。
私などは出掛ける際に必ず宿の予約はしてしまう。これは下川さんに言わせれば「旅行」である。
そういうことを一切せずにフラッと異国に降り立ち、ガイドブックも無しに宿探しをするのである。
そこからまた違う世界が開けてくるという。それが下川さんの言う「旅」である。
また、同じ町に何回も行ってみることだとも言っていた。
何回も同じ町行くと、もう観光名所はたいてい見てしまっているだろう。暇になるだろう。
そこからまた「旅」が始まるということらしい。うーん。その境地に至るのはなかなか大変そうだ。
もちろん、これは「旅」と「旅行」の優劣を決める問題というわけではない。
でも、何となくその下川さんの言う「旅」の感覚も分かるような気がする。
例えば、あまり情報が無いところに行く場合にはこの「旅」の感じがひょいと顔を出す気がする。
私にとっては、2009年の「ユーラシア大陸最南端への旅」がこの感覚に近かったのかもしれない。
マレーシアのタンジュン・ピアイという岬に行った時のお話。自分でもよく行ったものだと思う。
次回から連載する13日間の旅。これもよく行ったものだ…。今回もきっちり計画を練って行きました。
それは、未だに自由旅行がむつかしい地域への旅であったから、そうせざるをえなかったのです。
トーク・イベント終了後、下川さんにサインをいただきました
ニッコー・ハノイ
午後8時になった。預けていたスーツケースを受け取り、予約していたタクシーに乗り込む。
タクシーのドライバーは私より若そうな男で、無言で憑かれたように車を飛ばす飛ばす。
並みいるバイクを華麗な？ドライビング・テクニックで次々とかわして行く。
バイクは今思い出しても信じられないのだが、携帯電話をいじりながら運転しているのがいた。
通話しながら運転しているのではない。携帯電話のボタンをいじりながらバイクを運転しているのだ。
いったい何を考えているのであろうか…。そんな曲芸を町中で見せつけられても…。
ドライバーはあやしくハンドルを撫でながら、だまって運転している。車中、特に会話もない…。
何を考えているのかわからず不気味である…。平気で反対車線にはみ出し前の車を抜いて行く…。
さらに、タクシーは一律280000ドンということだったが、メーターが作動しているのが気になる。
最前からちらちらと見ていたのだが、空港に着く前に軽く280000を超えてしまっていた…。
でも、280000ドンという決まりである。空港に着くと、私は280000ドンちょうどの紙幣を手渡した。
内心ビクビクしていたが、ドライバーはその280000ドンを受け取ると黙って去っていった。
ハノイ・ノイバイ国際空港到着
空港のロビー。広くない
空港には午後8時30分過ぎには到着。ホテルから30分ちょっとで空港に着いてしまったことになる。
ホテルから空港までは50分が目安と聞いていたのだが…。やはりかなり飛ばしていたのか…。
空港周辺は激しく雨が降り、絶えず雷鳴が轟いていたが、幸いフライトには影響なかった。
帰国の便は定刻通りにハノイ・ノイバイ空港を離陸、翌日の早朝、私は成田に戻ってきた。
ハノイ滞在最後の日は早朝にホテルをチェックアウトしたから、私はほぼ1日風呂に入っていない。
帰りの機内では、からだがぬるぬると気持ち悪かった。隣の席の人には申し訳なかったと思う…。
ハノイ→成田 JL752便 機内食
こうして、2012年5月6日（日）、3泊5日のベトナムの旅はちょいとしんどかったけれど無事終了。
その、およそ2か月後。私はまた旅へ出ることになります。次回からはその旅の連載です。
過去最大の13日間の旅。かなりいろいろと準備をして、関連の本も何冊か読みました。
ドストエフスキーの「罪と罰」。宮脇俊三さんの旅行記（勘の鋭い人はどんな旅かわかったかも）。
旅行作家、下川裕治さんの「世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ」という本も読みました。
先日、その下川さんのトーク・イベントに行ってきましたので、最後にそのお話を…。
帰国しました
2012年9月20日（木）、午後7時30分頃 西荻窪 旅の本屋 のまど
下川裕治さんはアジアを中心にバックパッカースタイルで旅をし、旅行記を数多く書いている人。
他の人の旅行記には無い脱力感が文章に滲んでいて、それが面白くて私はよく読んでいる。
今回は週末に出かけるアジアの旅の魅力について記した新刊書の刊行記念トーク・イベント。
前半はその本の内容に則したスライド・ショー。後半は「旅」と「旅行」の違いについてのお話である。
下川さんは「旅」と「旅行」の違いを「まずホテルを予約するかしないか」だと言っていた。
私などは出掛ける際に必ず宿の予約はしてしまう。これは下川さんに言わせれば「旅行」である。
そういうことを一切せずにフラッと異国に降り立ち、ガイドブックも無しに宿探しをするのである。
そこからまた違う世界が開けてくるという。それが下川さんの言う「旅」である。
また、同じ町に何回も行ってみることだとも言っていた。
何回も同じ町行くと、もう観光名所はたいてい見てしまっているだろう。暇になるだろう。
そこからまた「旅」が始まるということらしい。うーん。その境地に至るのはなかなか大変そうだ。
もちろん、これは「旅」と「旅行」の優劣を決める問題というわけではない。
でも、何となくその下川さんの言う「旅」の感覚も分かるような気がする。
例えば、あまり情報が無いところに行く場合にはこの「旅」の感じがひょいと顔を出す気がする。
私にとっては、2009年の「ユーラシア大陸最南端への旅」がこの感覚に近かったのかもしれない。
マレーシアのタンジュン・ピアイという岬に行った時のお話。自分でもよく行ったものだと思う。
次回から連載する13日間の旅。これもよく行ったものだ…。今回もきっちり計画を練って行きました。
それは、未だに自由旅行がむつかしい地域への旅であったから、そうせざるをえなかったのです。
トーク・イベント終了後、下川さんにサインをいただきました
Facebook コメント
りんこうが行った国
「旅」と「旅行」の違い。
面白い表現ですね。「人生は旅」。
人生は旅行ではありませんね。
次のお話も楽しみにしています。
by orange (2012-09-27 00:42)
おはようございます＾＾
りんこうさんのタクシーのお話で、イタリアのタクシーを思い出しました。
息子二人連れて旅したとき空港からローマ市内までの高速を猛烈に飛ばされて
生きた心地がしなかった（＞＜；
あ、旅ではなく旅行かも＾＾
次に旅されたところの見当がつきました。楽しみにしています。
by mimimomo (2012-09-27 09:38)
華麗なドライビング・テクニック、ちょっと怖いですね^^;
最後まで反対車線にはみ出されて追い抜きとは、
お疲れ様でした！
by まつき (2012-09-27 09:44)
対人対物、ましてや示談交渉特約が付いた車両保険に等に加入している
筈ないだろうし、迷惑ですね、もし巻き込まれでもしたなら。ではまた、
ありがとうございました。
by PopLife (2012-09-27 10:59)
りんこうさん流の旅がたのしいです。
by サンダーソニア (2012-09-27 20:14)
こんばんは。
ベトナムの旅、お疲れさまでした・・・
私は「旅」をしたことがありません。駆け足旅行ならありますが (;.;)
by yakko (2012-09-27 21:30)
おつかれさまでした。
次の旅も楽しみです。
by pandan (2012-09-28 06:32)
三泊五日だったのですか！お疲れさまでした。そしてあの国へ行くのですね。ハノイより過ごしやすい気候かな？笑 人が怖い印象ですが。楽しみにしております。
by カエル (2012-09-28 09:01)
次も期待してますよ。
by めもてる (2012-09-28 20:20)
ハノイのホテル、お洒落な感じ。
このハノイの旅を見てＮＨＫの「世界ふれあい・・・」のＤＶＤを買ってしまいましたｗ
by ぴーすけ君 (2012-09-28 21:16)
ベトナムも随分変りましたね、ホテルもいいし。
by david (2012-09-30 10:08)
orange さん、こんばんは！
「人生は旅」そうですね。計画通りには行きませんもんね。
しっかり計画を立てたはずの「旅行」もなかなかうまくいかないもんです。
さて、今回の取材はどうなることでしょうか。
mimimomo さん、こんばんは！
イタリアのタクシーは乗ったことありませんね。
でも、何だか運転が荒っぽい感じがしますね。イメージ的に。
ベトナムも強烈ですよ。まじめに気をつけた方がよいです。
まつきさん、こんばんは！
まるで誰かと競い合っているかのようにタクシーを飛ばすんですよ。
ベトナムの自動車教習所はどういう指導をしているんでしょう？
反対車線に飛び出して前の車を抜きましょう！と教えてるんでしょうか。
PopLife さん、こんばんは！
そういう事故に巻き込まれでもしたら厄介ですよね。
楽しかった旅の思い出もパアになってしまいますね。
でも、今までそういう風にパアになっちゃった人いるんでしょうね。きっと…。
サンダーソニアさん、こんばんは！
ありがとうございます。こんな旅ですが、楽しんでもらえたらうれしいです。
yakko さん、こんばんは！
僕も基本的に忙しい旅です。せっかくだからいろんなところに行きたいんです。
一か所でのんびり。というのもいいのに違いないのですが…。
pandan さん、こんばんは！
次の旅はかなり長い連載になりそうです。
テンポよく掲載していければと思っていますが…。
カエルさん、こんばんは！
ハノイは暑すぎました。次回からの旅は…。涼しいというか寒いというか…。
めもてるさん、こんばんは！
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
ぴーすけ君さん、こんばんは！
「世界ふれあい…」は僕も時々見ていますよ。
この番組に限らずBSの旅番組はよく見ます。
自分が行ったことのある街が出てくると、あっ！ここ行った！と。
david さん、こんばんは！
このホテルは一応5つ星なのできれいなんですよ。
もっとベトナムを感じられるホテルもいっぱいあると思います。
by りんこう (2012-10-01 21:41)
お疲れさまでした＾＾
出遅れまして、次の旅のお話が始まっていたんですね。楽しみに読ませていただきます。
上の下川さんの定義では、私は旅行ばっかりです。しかも、肩の力が入りまくりの...もう「旅」は無理かもしれないけれど、りんこうさんみたいに気楽な雰囲気で旅行ができたらと思います。
by palette (2012-10-05 09:56)
palette さん、こんにちは！
いつもありがとうございます。
僕は「取材」とかうそぶいて旅行記を掲載しているのですが…。
でも、僕なりの旅を楽しんでいただけて嬉しく思います。
by りんこう (2012-10-07 12:39)