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カエル捕獲 [2012ベトナムの旅]

2012年5月4日(金)、午前11時37分 ハノイ ブン・チャーのお店「ダック・キム」

ダック・キム
ダック・キム

ダック・キムの店頭に来ると、既に地元の人たちでいっぱいであった。
恐る恐る入っていくと、上階にどうぞというジェスチャー。上がった2階もいっぱいの人。
さらに3階に上がっていって、ようやく空席を確保。それにしても地元の人たちばかりである。
座っていると、黙っていてもどどんとブン・チャー・セット一式が運ばれてくる。
ビールを頼んだところ、ここではサイゴン・ビールとグラスが運ばれてきた。
グラスには問答無用で球体の氷が数個入っている。どうしてビールに氷など入れてしまうのか…。

ブン・チャー
これがブン・チャー。そうめんみたいでした

ブン・チャーを食そうとする私の目前には店員が足を組んで座っている。
私はなんだか落ち着かない。私はブン・チャーをどのように食するかを知らないのである。
従って、ヘンな食べ方をしていると、この店員に食し方を指南されてしまうのではないか?
しかし、店員は別に私の食べる様子を観察しているわけではない。どこか向こうの方を見ている。
それでも、私の目の前に店員が居座っているものだから、やはり気になって仕方が無い。
そんな中、食べたブン・チャーの味は正直あまり印象に残っていないのです。値段さえも忘れた…。

おもちゃ屋さん
旧市街のおもちゃ屋さん

床屋?
床屋だろうか…

西洋風の建物
西洋風の建物

店を正午過ぎに出て、さらに旧市街を北に向かって歩いて行く。
なんとなく私はロンビエン・バスターミナルというところを目指して歩いていた。
確固たる目的があったわけではないが、バスに乗ってどこかに行ってみたいとは思っていた。
とはいえ、あんまり遠くまで行ってしまうと帰ってこれなくなるのは当たり前である。
というわけで、気軽に行ける近郊に小旅行という感じで私が選んだのはバチャンという村。
ここはバチャン焼という陶器で有名なところで、バスに30分程揺られれば到着できる所。

ロンビエン・バスターミナル
ロンビエン・バスターミナル

ロンビエン・バスターミナルにやってくると、バスを待つ人でごった返している。
バチャン村行きのバスは47番のバスである。さほど待たないで乗車することができた。
運賃は3000ドン。日本円で10円ちょっとと本当に安い。これを乗車後に支払う。
無事に乗車できたが、座席は確保できず。旧市街をずっと歩いてきた私は座りたかったのだが…。
バスは何にもないようなところで停車し、そんな何にもないようなところで必ず降りる人がいる。
結局、バチャン村に着くまでにバスはガラガラとなり私は席に座ることができた。

バチャン村到着
47番バスの終点、バチャン村到着

こうしてバチャン村らしきところまできたが、閑散としていて何とも心もとない。
バスが停車した向かいにはゲートがありその向こうに陶器のお店がいっぱいあるようではあるが。
そこに向かう前に、のどが渇いたので、バス乗り場の脇の休憩所で水を買い求めしばし休む。
休憩所といってもパラソルが差してあるだけのようなところである。
飲料はクーラーボックスの中から選ぶ。ジュースだのビールだの入っていたがみな同じ値段らしい。
私は購入したペットボトル入りの水をすごい勢いで飲み干してしまった。やはりそうとう暑かった。

しばし休憩
しばし休憩

さて、いよいよバチャン村の取材開始である。ゲートをくぐり、店が並んでいる方へ向かう。
大きな壺がいくつも並んでいる他、犬、猫、アヒルといった動物の焼き物も見受けられる。
そうだ。ここにカエルはいないだろうか?これまで私は取材先で何匹もカエルを捕獲してきた。
カエルをモチーフにした小さな焼き物があれば買って帰るのはよい考えだと私はひらめいた。
カエルはいないかと注視して各店を見て回るが、なかなかカエルは見つからない。
目に着くのは店主がゴロンと横になって豪快に昼寝している姿ばかりである。

バチャン村①
バチャン村①

バチャン村②
バチャン村②

そのうち昼寝をしていない店の前に来て、無造作に積まれたカメの焼き物を見ていたところ…。
カメに紛れたカエルを発見!私は店のおばさんにこれはいくらのカエルなの?と訊ねてみた。
英語はあまり通じないようだったが、何故こんなカエルが欲しいのか?と怪訝そうな表情である。
確かにこのカエルはちっともかわいくない。というより気持ち悪い。
おばさんはこのカエルもあげちゃう。といった風で暗いところで光る蛍光のカエルもつけてくれた。
この2匹のカエルとヘンな仙人みたいな小さな焼き物とを買って7ドル。値切ればよかったと思う。

カエルが…
カエルが…

捕獲したカエル
バチャン村で捕獲したカエル

おばさんは蛍光のカエルについて「このカエルは3本足なのよ」とやたら強調していた。
意味がわからなかったので帰国後調べてみたが、これは「青蛙神(せいあじん)」というものらしい。
もとは中国の妖怪で、金運がアップする縁起がよいカエルであるらしい。
そういえば、以前シンガポールでこの蛍光カエルとよく似たカエルを捕獲したことがある。
あらためて確認してみたところシンガポールのカエルも3本足の青蛙神であった。
縁起のいいカエルではあるようだが、やはりかわいくはない。私としては少々不本意であった…。

青蛙神
青蛙神。左がバチャン村の蛍光カエル。右は以前シンガポールで捕獲したもの
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まつき

蛍光カエル、カエルに見えないのですが^^;
by まつき (2012-08-06 09:07) 

TaekoLovesParis

ハノイはフランスの植民地だったから、西洋風の建物の写真にフランスの雰囲気がありますね。
バチャン村のカエル、イボガエルですか?コレクションがまたひとつ、
ふえましたね。そのうち、トップ画像に加わることでしょう。
by TaekoLovesParis (2012-08-06 09:17) 

ぴーすけ君

床屋さん、おもしろいですね~。
by ぴーすけ君 (2012-08-06 13:01) 

mimimomo

こんにちは^^
結構焼き物が整然と並べてあるのに驚きました。
イメージは何故だかガチャガチャとおいてあるような気がしていたのですが。
確かに蛙君、トップの蛙君たちに比べるとちょっと、、、ですね。
by mimimomo (2012-08-06 14:04) 

サンダーソニア

10年くらいたつと想い出とともに 可愛くなるかもしれません。
by サンダーソニア (2012-08-06 15:10) 

yakko

こんにちは。
バチャン村は動物の焼き物が盛んなところなんですね。
3本足のカエルは金運アップの妖怪でしたか〜(@_@;)
by yakko (2012-08-06 15:48) 

pandan

暑いのですね〜日本の暑さと違いますか〜
by pandan (2012-08-07 06:18) 

palette

ごめんなさい〜!この手のカエルは苦手かも。しかも山積み。
ヘッダーのカエルたちみたいにかわいいのは無いんですね。
ベトナムはリアリズム志向?
でも、どこの国にもカエルの置物があるのは不思議。
愛されてるんですね、カエル。
by palette (2012-08-07 09:00) 

ゆう

カエル、不気味なんですけど。(笑)
こうしてみると、ベトナムもいいですね。。(^^)
by ゆう (2012-08-07 19:46) 

orange

なんだか無造作で適当な感じもするのですが、
お店の陳列棚は物が綺麗に並べられていたり…
どちらなのでしょうね…
このカエル君。ちょっとイボイボですね。ベトナムまで…マイルあとどのくらいで溜まるかなぁ…
by orange (2012-08-07 23:50) 

pandan

かえるって日本でも置物がたくさんありますよね、
無事かえる〜縁起がいいのですよね。
by pandan (2012-08-09 07:24) 

りゅう

金運アップですね♪
これで次の取材も万全だー!(^_^)
カエル君コレクション、着々と充実・成長していますね~
可愛くないカエル君がいるからこそ、
可愛いカエル君が引き立つというものですよ♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
by りゅう (2012-08-12 02:51) 

あきら

すごいインパクトのかえるですね。
なんだかまた東南アジアに行きたくなっちゃいました!。
by あきら (2012-08-12 10:37) 

38kicks

このカエルはなんだかなぁ。
それでも買ってしまうカエル好き(笑)
by 38kicks (2012-08-14 10:20) 

りんこう

みなさま、コメントありがとうございます。
お盆休みということで、ブログの更新も停滞しておりました。
近々また更新すると思いますんでよろしくお願いいたします。
by りんこう (2012-08-19 16:19) 

りんこう

まつきさん、こんばんは!
蛍光カエルは写真だとわかりづらいですね。
写真でなくてもわかりづらいんでしかたないのです…。

Taeko さん、こんばんは!
確かにところどころ西洋風の建物はありました。
でも、瀟洒というんじゃなくて、ベトナムの雰囲気に溶け込んでいる感じです。
このカエルはヘッダーには加わらないと思いますよ…。

ぴーすけ君さん、こんばんは!
これは床屋かどうか定かではないのですが、たぶん床屋ですよね。
鏡をかけるだけで、道端が床屋になってしまうのですね。

mimimomo さん、こんばんは!
バチャン村はもっとお店がたくさんあるみたいです。
僕はほんの入口に足を踏み入れただけのようです。
暑かったんであちこち歩き回る余裕がありませんでした…。

サンダーソニアさん、こんばんは!
バチャン村のカエル。この画像はかわいく撮れている方です。
実物はもっと気持ち悪いです。僕が作ったほうがかわいいと思います。

yakko さん、こんばんは!
バチャン村は動物の陶器専門というわけではありません。
お茶碗だとか花瓶だとかがいっぱいあります。
トンボの柄が伝統的であるようです。珍妙な人形の陶器などもありました…。

pandan さん、こんばんは!
暑いです。暑すぎました。もっと季節を考えて旅先を選択するべきでした。
カエルは縁起がいいんですね。無事帰る。お金が返るということで。

palette さん、こんばんは!
残念ながら、かわいいカエルは見かけませんでしたね。
ヨーロッパのカエルは小さくてかわいいものが多いんですが…。
カエルはどこの国でも縁起がいい生きものなんですね。

ゆうさん、こんばんは!
このカエルははっきり言って出来が悪いですよね。
僕が作ったほうがうまくできるような気がします。
もっとリアルなカエル…ではなく、もっとかわいいカエルに…。

orange さん、こんばんは!
無造作に積み上げられたカエルやカメは売物というわけじゃないのかも。
ただなんとなしに積み上げているだけなのではないでしょうか。
そんなカエルを欲しいと言ったもんだから怪訝そうな表情になったんですね。

りゅうさん、こんばんは!
やはり取材には銭が要りますからね…。カエルは大事です。
ベトナムの次の取材を終え、はや1か月が経とうとしています。
はやくベトナムの記事を終わらせて、そちらの記事に取り掛かりたいですな。

あきらさん、こんばんは!
あきらさんは東南アジアでぜひもっとかわいいカエルを捕獲してください。

38kicks さん、こんばんは!
買ってしまいましたですね…。こんなカエルくんでも。
アマガエルのような小さいカエルが好きなんですけれどね。
by りんこう (2012-08-22 23:23) 

カエル

思っている以上に汗で水分ほっしてますよね。
by カエル (2012-09-28 08:31) 

りんこう

カエルさん、こんばんは!
ペットボトルを買ってもみるみる水が無くなって行く状態。
ちょっとはとっておかなきゃ。とは思うんですが、すぐ飲んでしまいます。

by りんこう (2012-10-01 21:57) 

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