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台中公園 [2011台湾一周鉄道の旅]

2011年8月18日(木)、現地時間 午前8時54分、台中 逹欣・商務精品飯店

一夜明けて
一夜明けて

台湾の2日目。ここの宿は朝食付きということだったので、これを食しチェックアウト。
午前中は台中市内を取材する予定。スーツケースは台鐡台中駅に預けることにした。
台中駅の隅の方にコインロッカーが設置されていたが、これはなかなかボロいのであった。
故障中で使用できないロッカーがいくつかある中、何とか利用可能なロッカーに荷物を収納した。
コインロッカーは大きい荷物用、小さい荷物用とがあり、大きい方を使用。50元(130円程)。
これで3時間預けることが可能。それ以上経過すると追加料金が発生するようである。

朝食
朝食

台鐡台中駅
台鐡台中駅

身軽になり、台中市内の取材に出掛ける私だが、移動手段は徒歩である。
昨晩の馬鹿バス運転手の件もありバスには乗りたくないし、タクシーも一人旅だと高くつく。
まあ、地図を見る限り、私が行きたい場所には徒歩でも行くことができそうなのである。
途中、迷いつつも通りの名前をいちいち確認し北に向かって歩いて行く。
それにしても、台湾の歩道は歩きづらい。歩道に段差があって足に余計な負担がかかるようだ。
さらに、その歩道にまで店がせり出して商品を売っていたり、屋台を出していたりするから厄介だ。

バイクが多い
バイクが多い

台中公園
台中公園

午前9時20分頃、台中公園という公園に到着。ここが今日の取材の1カ所目。
ここは1903年に開園した公園で、当時はこの辺りが台中の街外れであったのだという。
公園に入るとまずは大きな湖があるのが目に入る。これは「日月湖」という湖らしい。
そして、その日月湖に浮かぶ島に東屋が建っているのが一際目立つ。
これは「湖水亭」という建物であるらしい。早速、その湖水亭へとかかる朱塗りの橋を渡ってみる。
湖水亭は地元の?若者が大勢見学に来ていて、だいぶ賑やかなのであった。

日月湖に浮かぶ湖水亭
日月湖に浮かぶ湖水亭

湖水亭
湖水亭

湖心亭の由来を解説する碑が建っていた。日本語による説明もあったので読んでみる。
すると、今はとても信じられないが、この辺りはむかし、湿地、竹林、墓地であったらしい。
そこを人工的に公園に整備。湿地を「日」と「月」になぞらえた形にした。これが日月湖である。
また、台中公園は1908年に縦貫鉄道(基隆~高雄間)が開通したことを祝す会場となり、
湖水亭はその祝賀会のために訪台された閑院宮載仁親王の休憩観覧場所であったとある。
というわけで、ここは今回の「台湾一周鉄道の旅」にふさわしい取材ポイントなのである。

湖水亭
湖水亭

照明
湖水亭の照明

日月湖にはボートが何隻も接岸されている。まだ朝早いからかボートに乗っている人は皆無である。
湖は緑色に濁っているが、よく見ると鯉や亀がゆらゆらと泳いでいるのが確認できる。
次に湖水亭のつくりを見てみる。洒落たつくりであるが、建築様式云々私にはよくわからない。
それでも、ふと天井を見上げてみると、花を模した照明があり、これがとても印象的であった。
地元の?若者たちはここで何を想うのか知らない。私も大したことは想わない。
ただ、なんだかとても清々しい。昨晩の不快もぬぐい去りつつあり、元気が出てきた。

日月湖を泳ぐ鯉と亀
鯉と亀

湖水亭で今回の旅の意気を高めた後、さらに台中公園内を散策していると奇妙なものを見つけた。
それは明らかに鳥居なのであるが、分断され地面に倒れているのである。
これも由来を説明する板があり、やはり日本語で説明されていたので読んでみた。
板によると、台中公園内にはかつて神社があったそうである。
神社は1911年創立というからちょうど100年前。100年というと今年は中華民国ができて100年。
台湾では中華民国100年を意識させるものをいくつか見たが、それは後々ご紹介します。

倒れている鳥居
倒れている鳥居

話が逸れた。それはそうと、この倒れている鳥居、なんなのであろうか?
説明板を読むが、「新社殿が落成した後取り壊された」とあるだけでよくわからない。
そこで、帰国後調べたところ、第二次大戦後、蒋介石政権のもとで取り壊されたということらしい。
そういえば、台北の圓山大飯店の敷地もむかしは神社であったと聞く。
この蒋介石という人もいろいろと毀誉褒貶ある人で、そのこともまた後で出てくると思います。
と、後回しばかりだが、台中公園は歴史遺産が点在しているなかなか興味深いところであった。

台中神社の跡
神社があった跡
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コメント 13

よしあき・ギャラリー

大きな椰子の木をみると、やはり南国を感じます。
しかし、歩くだけの移動手段となるとシンドイですね。
by よしあき・ギャラリー (2011-11-12 06:28) 

mimimomo

こんにちは^^
台湾にはやはり日本の遺物があるのですね~ 12月が楽しみ~
台中には行くのかしら・・・まだよく調べてないわたくし。
台鐡台中駅もなかなか面白い形ですね。少なくとも外見はきれいですね。
日月湖、湖水亭も素敵です。
by mimimomo (2011-11-12 11:36) 

orange

なにやら面白い朝食ですね。
うす水色のハート形はなんでしょう?
また戸外なのにおしゃれなランプシェードですね^^
ここでもやはり戦争の跡。感じるでしょうね。
年配の人で、日本語を話せる人に出会ったりするとドキッとします。
by orange (2011-11-12 13:49) 

サンダーソニア

お皿の水色の物が気になりました。
日本の遺物はアジアにはいろいろありそうです。
by サンダーソニア (2011-11-12 19:33) 

yakko

こんばんは。
ブログでも台中は初めて見るような気がします。
台中公園 日月湖 湖水亭 のこと、勉強になりました(_ _)
by yakko (2011-11-12 20:04) 

tamanossimo

倒された鳥居・・・なんだか悪意を感じる~~っ
by tamanossimo (2011-11-12 22:40) 

PATA

日月湖に浮かぶ湖水亭、素敵ですね。
北京の頤和園を思い出しました。
やっぱり台湾には、日本の遺物がたくさんありそうですね。
倒された鳥居が私も気になります。
by PATA (2011-11-13 20:00) 

りんこう

よしあき・ギャラリーさん、こんばんは!
やっぱり植物は日本とは全然違いますね。
コンビニでもヤシの実ジュースを売っています。
あんまりおいしくなかったけれど…。

mimimomo さん、こんばんは!
台中は見どころが少ないとか言われるようです。
でも、探せば興味深いものはあるのだと思います。
12月。ぜひ楽しんでいらっしゃってください!

orange さん、こんばんは!
そうですよね。年輩の方だと日本語を話せる方がいらっしゃいます。
もうかなり年配の方なのだと思いますが、そういう方に私も会いました。

サンダーソニアさん、こんばんは!
朝食の水色の物体ですが、これは野菜にかけるクリームであります。
どんな味のものだったのかは忘れてしまいました。スミマセン!

yakko さん、こんばんは!
ガイドブックにも台中公園は出ていませんでしたね。
でも、興味深いところだと思います。歴史が感じられます。

tamanossimo さん、こんばんは!
蒋介石は日本統治時代の遺物を嫌って、取り壊したようです。
倒れている鳥居なんて見たことありませんから、奇妙ですよね…。

PATA さん、こんばんは!
北京は訪れましたが、頤和園は未訪なのであります。
台湾は1895年から1945年までの50年間、日本の統治下でしたから、
やっぱり日本人にとっては興味深い遺物がたくさん残っていますね。
by りんこう (2011-11-13 22:32) 

サンダーソニア

クリーム@@ドレッシングかマヨネーズ?ディップなんですね。
納得しました。
by サンダーソニア (2011-11-14 21:00) 

palette

倒れたままの鳥居って、もの悲しいですね…
しかし、台湾って、どこかのんびりとして、明るいですね。
好感もちました^^

by palette (2011-11-15 20:02) 

hirosan

本日もnice!ありがとうございました♫
by hirosan (2011-11-16 20:01) 

りんこう

サンダーソニアさん、こんばんは!
僕もこのクリームはなんとなしにかけたので、どんな味だったか…。
まだ朝早くて眠かったですね…。

palette さん、こんばんは!
突如として現れた倒れた鳥居。これは異様な光景でありました。
まったく撤去されてしまうのではなく、倒れたままというのが興味深いです。
台湾はどこか懐かしい風景が広がっているところがたくさんあります。
そういうところでは、流れている時間もちょっと違うような気がしました。

hirosan さん、こんばんは!
こちらこそコメントありがとうございます!
by りんこう (2011-11-16 22:11) 

サンダーソニア

台湾には温泉もあるそうですが入られましたか?
鉄道メインだとそうもいかなかったのかしら?
by サンダーソニア (2011-11-17 21:19) 

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