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サイゴン行きに乗車 [2017ベトナムの旅]

2017年5月6日(土) 午前10時34分 ベトナム社会主義共和国 ニャチャン駅

ニャチャンで

ホテルをチェックアウトし、ニャチャン駅へ向かう。
昨日は徒歩でニャチャン駅まで乗車券を買いに行ったが、スーツケースがあるとさすがにキツい。
おとなしくホテル前に停車しているタクシーで駅まで向かうことにした。
運転手に「ガー。ガー。レイルウェイステーション」と伝える。
以前の記事にも載せたけれど、ベトナム語で「駅」は"GA"と言う。
運転手は、私の発音を訂正するように「ガー」を連発して承知してくれた。
私の発音のどこが違うのかわからないが、ベトナム語は中国語同様、声調があるから難しそうだ。

ニャチャン駅
ニャチャン駅

歩いても行けるくらいのところにある駅だから、すぐに到着。
運賃は41000ドン(200円ほど)であった。
時刻は午前10時半を過ぎたところで、サイゴン駅行きの列車、SE5の出発までまだ50分ほどある。
駅の待合の空間でベンチに腰掛けてのんびりと待つ。
捨ててあった古雑誌や新聞を集めてきて、待合の乗客に売ろうとしているおっさんがいた。
はたして売れるのであろうか…。

待合の空間
待合の空間

待合の空間は、ベトナムの人たちが多かったが、次第にバックパッカーなどが見られるようになった。
私はその中のひとりに、これはサイゴン行きの列車を待っている人たちなのかと訊かれた。
そうである。私はそう回答したが、私よりもっと信頼できそうな人間に尋ねるべきである…。
乗車券はへなへなしたレシートのような紙である。そこにQRコードが印刷されている。
どこにも読み取らせることはなかったが…。

乗車券
乗車券

午前11時を過ぎ、プラットホームへの入場が開始された。
サイゴン行きは1番ホームの発着。午前11時17分、列車の姿が見えた。
先頭車両には「D19E-953」というナンバーがついている。
「D19E」とは電気式ディーゼル機関であることを意味しているらしい。
ベトナムには電化区間は存在しないということである。

SE5到着
ホーチミン行きの列車がやって来た

私の座席は6両目の38番の座席である。
6両目前方の扉付近に立つ女性駅員にへなへなした乗車券を見せ乗車。
座席の配置は、中央の通路を挟んで左右に2列ずつの座席(2列+2列)。
前の座席との空間は狭く、私はスーツケースを日本で言う「網棚」の空間に収納した。
私の座席は通路側。左隣が窓側の座席で、ベトナム人のおばさんが座っている。
左足を窓枠の辺りにのっけて、うずくまるような感じで座っている。すごい格好である…。

ホームで
ホームの売店

エアコン付きソフトシートの車両で快適ではある。
ただ、隣のおばさんに代表されるように、車両は想像していた以上に混沌としていた。
私のひとつ前の座席には家族連れ(これもベトナム人)が座っていた。
だが、子供がはしゃぎ回り、一家の長と思われる男は床面にゴザをひいて寝っ転がっている。
ソフトシートがあるのに…。
なぜ、そんな狭くて汚いところに横になっているのか…。

さて、列車移動の楽しみは、車窓から移りゆく景色を眺めることがまず挙げられる。
しかし、私の座席は窓側でなく通路側である…。
読者の皆さんは、景色がよく見られないのではないか?と思われるかもしれませんが…。
心配ご無用。窓側の座席だったとしても景色は見られなかった。
窓に金網が張ってあり、窓ガラスも汚れている。景色はうっすらと見えるだけであった…。
このような状態でホーチミンまで…。約8時間の列車の旅である…。

車窓から
車窓からの景色
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サイゴン駅行きの列車 [2017ベトナムの旅]

2017年5月6日(土) 午前11時36分 ベトナム社会主義共和国 サイゴン駅行きの列車の中

ニャチャン駅
ニャチャン駅で

サイゴン駅まで約8時間の列車の旅。
考えてもみれば、これは日本からベトナムへのフライト時間よりも長い…。
その間、私はただ座席にぼんやりと座っていただけであった。
まったく立ち上がることもなかった。トイレにすら行かなかった…。
居眠りしていたかというとそういうわけでもない。本当にただ座っていたのである。
不思議なことに長いとは感じなかった…。
なんだろうか。車両内の人間を観察している内に時間が経ってしまったのであろうか?

お食事
車内販売

ニャチャン駅を出発して間もなく、SE5の車両内では昼食の販売があった。
お弁当。ではない。
車掌がカートに出来合いの料理を乗せて運んでくる。
手を挙げ、食事を希望すると、車窓は皿に料理を盛り付け、適当に調味料をかけ、渡してくれる。
端から見ていると、そういうシステムのようだった…。
さて、肝心の味であるが、私はぼんやりしていたので、食事を得る機会を逸してしまった…。
カートはどんどん向こうへ去って行ってしまった…。

私は小学生時代の給食のことを想い出した。
給食の配膳当番。この係は、なるべく各人に平等となるように食品を分け与えねばならない。
しかし、不器用な私はこういうことが苦手で、どうしても平等に配膳することができなかった。
別にそのことをなじられることはなかったが、どうもいつも気になってしまうのであった。
その点、ベトナムの車掌はどうだったか。
明らかに、残りかすをかき集めたのを配膳されている客がいたのを私は目撃した…。

車両の上部にはテレビモニターが設置されていて、映画を上映している。
"RIO"というインコを主人公にしたアメリカのアニメであった。
音はよく聞こえない。というより車両内のおしゃべりの声がうるさい。
まあ、音が聞こえなくても、なんとなく画面を見ているだけでストーリーはつかめた。

トウモロコシ
トウモロコシ

車掌がまたカートをひいてやって来た。
今度は茹でたトウモロコシのようである。これならば不公平はさほど生じないであろう…。
私は1本購入して食べてみることにした。値段は25000ドン(120円ほど)だった。
これを購入したところ。私の左隣のおばさんが何か言ってきた。当然ベトナム語。わからない…。
相変わらず左足を窓枠の辺りに引っかけながら、すごい格好で座っている。
このおばさんは時折、想い出したように私に何か語りかけてきたが、なんと言っていたのやら…。

トウモロコシは日本で食べるものとまったく違うものだった。
モチモチしている。ちっともシャキシャキしていない。
モチモチと噛んで、その甘みを楽しむのかもしれないが、私はシャキシャキしたのがよいなあ…。
食べ終わった後は指がベトベトする。これは日本で食べてもそうなのだけれど…。
だから、本当はトウモロコシそれほど好きではないのです。歯に挟まるし…。
そんなこと言ってもしょうがないか。

サイゴン駅降車する客
サイゴン駅で降車

列車はガイドブックにも載っていないような駅にいくつか停車しながら進んでいく。
次第に空は暗くなる。サイゴン駅が近づくと、意外にも列車内の客は減ってきた。
そのサイゴン駅のちょっと手前で若者の集団が乗ってきて、車両内でガンガンに音楽をかけていた。
誰も注意しない。日本じゃ考えられないが、これはこれで心に余裕があるのかもしれない…?
午後7時10分過ぎ、SE5の列車はサイゴン駅に無事到着。ほぼ定刻であった。
駅を出ると、タクシーがずらりと待ち構えている。
では、予約してあるホテルへ向かいますか…。

サイゴン駅到着
サイゴン駅到着
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ホーチミンのホテル [2017ベトナムの旅]

2017年5月6日(土) 午後7時17分 ベトナム社会主義共和国 サイゴン駅

サイゴン駅
サイゴン駅

サイゴン駅を出ると、待ち構えているタクシー。
私はグリーンの車体のマイリンという会社のタクシーの乗車。
この会社は比較的トラブルが少ないというが、そんなこと考えている余裕もなく乗車した。
ドライバーに行き先のホテルを告げると、バイクの洪水の中、走り出した。
かなり渋滞している。ホテルまでは30分弱かかったであろうか。
ぼったくられることもなく到着。かかったのは70000~80000ドン(350~400円)程度だった。

マジェスティック・ホテル
マジェスティック・ホテル

というわけで、私が到着したのは「マジェスティック・ホテル」である。
ホーチミンを代表する繁華街ドンコイ通りの一番奥、サイゴン川に面するホテルである。
1925年の開業の由緒あるホテルで、日本が第二次大戦中進駐したときは「日本ホテル」だった。
ベトナム戦争時には、北ベトナム軍の攻撃に遭ったりしている。
『サイゴンのいちばん長い日』という本(これは渡航前に読んだのだが)にその様子が描かれている。
5つ星の高級ホテルであるが、1泊11000円程度であったので泊まってみることにしたである。

ロビー
ロビー

ロビーに入ると外の喧噪から雰囲気ががらりと変わる。
白亜の空間にシャンデリアがいくつも下がり、ステンドグラスはアールデコ調である。
こんなところに泊まっていいのだろうか?
予約し、もう宿泊料も支払い済みである。いいのである。
チェックインし、女性のスタッフに部屋まで案内してもらう。
宿泊するのは2階の部屋。広い部屋だが、あいにく外の景色は望めない部屋であった。

泊まった部屋
泊まった部屋

ウェルカムフルーツ
ウェルカム・フルーツ

部屋でしばらく休んだ後、ドンコイ通りに出てみることにした。
もう、午後8時を過ぎている。何か夕食を食べたいところである。
カメラをぶら下げ、この繁華街を歩いているとしきりに声をかけられる。
ベトナム人の若者が私の靴を指さし「シューシャイン」と言っている。
その声を振り切り入ったお店は「PHO24」。またフォーのお店である…。
「PHO24」はハノイでも何回か利用したことがあるフォーのチェーン店。
ひとりでも利用しやすいので、ベタであるがここに入って夕食である。

ドンコイ通り
ドンコイ通り

注文したのは牛肉のフォーと生春巻きのセットとサイゴンビール。
これで108000ドンであった(500円ちょっとか)。
ガイドブックにも紹介されているから、店内にはちらほら日本人観光客がいる。
そういえば「PHO24」は日本にも出店していた。すぐに撤退してしまったが…。
「PHO24」の店頭ではオリジナルのカップ麺(もちろんフォー)が売られていた。
これをかさばるが3個購入、帰国後に食べてみたが、味がかなり再現されていて美味しかった。

食べたもの
食べたもの

ホテル前
ホテル前

夕食後、ホテルに戻り、ちょっとホテル内を探検である。
私はマジェスティック・ホテルの103号室を見てみたかったのである。
見てみたかったといっても、扉の前に行くだけですよ…。
103号室は、開高健がベトナム戦争取材時に滞在した部屋である。
確か、部屋のベッドで大の字になる印象的な開高健の写真があったと記憶している。
私の宿泊階は2階だから、その下の階。きょろきょろと歩いていると、103号室はすぐに見つかった。
103号室の扉の脇には、開高が宿泊したことを示す銘板が取り付けられていた。

銘板
103号室の銘板

飲んだもの
飲んだもの

開高の他にも、このホテルに滞在した著名人は多くいる。
ホテル上階のバーの入口にはその著名人の写真が何枚か掲げられていた。
カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワ・ミッテラン、日本の皇太子様。
バーは「エムバー」というところで、なんだか入りづらかったが行ってみた。
ただ、入ってみると、ひとりでもそんなに気にすることもない。
サイゴン川の夜景を眺めながら、適当に「マジェスティック・ホテル」というカクテルを注文した。
生バンドが入り、欧米の60~70年代のヒット曲を演奏している。
ベトナム戦争は遠い昔か…。

ぐでたま
ベトナムのテレビで「ぐでたま」を特集していた
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