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水上人形劇の鑑賞 [2012ベトナムの旅]

2012年5月4日(金)、現地時間 午後9時頃 ハノイ 水上人形劇場

劇場前のロビーで
劇場前のロビーで。ちょっと不気味である

ホアンキエム湖のほとりを歩き、水上人形劇場に到着。劇場は、まだ前の回の公演中である。
劇場は上階にあるようで、ツアー一行は一階で公演が終わるのを待つことになる。
そこで待機している間にガイド君からツアー参加者に水上人形劇のチケットを受け取った。
見るとチケットは60000ドン。本来ならば240円程度で観劇できるということらしい。
個人ではチケット売切れの恐れもあるため、ツアーに参加したということは前回も記した。
団体行動が苦手な私にとって、こうして拘束されてしまうのは不本意であるが仕方が無い。

チケット
これがチケット。60000ドン。シートナンバーが空欄…ツアー参加料金は35ドルだった…

さて、このチケット。気になるところがあった。"Seat No."のところが空欄なのである。
他のツアー参加者もこのことが引っかかったらしくガイド君に席のことを質すのだった。
するとガイド君。「席は後ろの方の席になります」との回答。
後ろか。それは残念だ。しかし、いくら後ろの方の席でも席の番号くらいあるだろうに。
これでは後ろの方の席だとしても、何でシートナンバーが空欄なのかの説明にはなっていない。
それとも自由席ということなんだろうか?いや、大人気の人形劇だ。そんなことはあるまい…。

劇場
劇場

ガイド君はわれわれの心配をよそに携帯電話を取り出し、ローマ字でなにやら入力をはじめる。
携帯電話の画面を見ると、ローマ字で「順応している」という文字が打ち込まれている。
そして、日本語で「順応している」の反対の意味は「あやしい」で合っているか?と訊ねてきた。
どんな流れだったかは忘れたが、劇場の開場を待つまでの間に、何となくそんな会話になったのだ。
「順応している」の反対の意となる言葉は「順応していない」でいいではないか。と私は思った…。
そうこうしているうちに、劇場の開場の時間が近づく。そして私はおなかが痛くなってきた…。

公演中
公演中

これはまずい。水上人形劇の上映時間は45分程。その間、腹痛に耐え続けるなど拷問である。
私は「ちょっとトイレに行ってきます」と何気ない風を装ってトイレに赴き用を足してきた。
それにしてもおかしい。今日の昼、玉山祠にいたときも突然おなかが痛くなった。
なんとかケンタッキーのトイレに辿り着いて用を足し、スッキリしたものの、ここでまた腹痛である…。
どうしてしまったのだろうか?私は不安を抱えながら開場した劇場に向かうのであった。
さて、懸案である座席の件。はたしてどこの席で鑑賞することになるのだろうか…。

人形登場
人形登場

笠の集団
笠の集団登場

劇場内に待機するスタッフにチケットを見せ、座席を確認するわれわれツアー参加者一同。
座したのは…。客席の端に設けられた臨時の座席(折りたたみ式のイス)なのであった…。
なるほど…。こりゃシートナンバーが空欄であるはずである。しかしこれは酷い待遇ではないか…。
ガイド君は「後ろの方の座席です」とまたもや適当なことをぬかしていたわけか…。
満席だから仕方ないのかとも思ったが。驚いたことに開演時間が近づいてきても満席にならない。
むしろ、空席がかなり目立っている。われわれが折りたたみ式のイスに座る意味がわからない…。

楽団
楽団

解せないで、またまたぼんやりしている私。ここでまたもや腹痛が襲ってきた。
上演開始まであと数分…。私は「ちょっとトイレ…」とまた何気ない風を装ってトイレに赴いた。
これは完全におかしい。玉のような汗が額から流れてくる。それをふきふき用を足す。
ここでスッキリしたとしてもだ。上演中に腹痛が再発することは十分に考えられる。気が重かった…。
それでも、いったん腹痛がおさまった私は劇場の折りたたみ式のイスに何気ない風に戻った。
何気ない風を装い、無事であることを必死にアピールする私であるが…。今思えば痛々しい…。

空席が目立つ
空席が目立つんだが…

さあ、肝心の人形劇だがきわめて素朴な内容で、見ていれば何となしに内容はわかる。
鳥が2羽飛んできて、雛が産まれました。だとか。動物と人との追いかけっこ。だとか。
私はむしろ楽団の生演奏が興味深かった。CDが売られていれば買ってしまったかもしれない。
人形劇の最後は、人形の操り手のみなさんが舞台の背後から登場。巨大龍を操り大団円となる。
この間、奇跡的に私のおなかはなんともなかったが、鑑賞直後に腹痛再発。トイレに直行である…。
さすがに体調が悪いことはバレバレ。ツアー参加のおじさんに気遣われてしまう始末であった…。

操り手登場
水上人形劇の最後は人形の操り手が登場
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ホー・チ・ミン廟へ [2012ベトナムの旅]

2012年5月5日(土)、現地時間 午前7時25分 ハノイ ホテル・ニッコー・ハノイ

ニッコー・ハノイ
ニッコー・ハノイ

5月5日。帰国の日であるが、帰国のフライトは午後11時50分。よってほぼ一日取材が可能な日。
未だ体調は万全であるとは言えないが、とりあえずは腹痛も治まり最終日の朝を迎えた。
そういえば昨晩、水上人形劇劇場からの帰り、ガイド君に翌日の予定を訊ねられた。
私はホー・チ・ミン廟に行こうと思っている旨を伝えるとガイド君に「エーッ!」と言われてしまった。
これはどういう意味の「エーッ!」だったのか。まだ行っていなかったのか。という意味なのか。
何であんなところに行くのか。という意味なのか。最後までよく分からないガイドだった。

ニッコー・ハノイ前
ニッコー・ハノイ前

ホー・チ・ミン廟はベトナム独立の英雄ホー・チ・ミンが眠る廟である。
こんな説明をしたところで、そのまんまであるが、ホー・チ・ミンの遺体が永久保存されている。
レーニン、毛沢東、金親子などこういうふうに遺体が永久保存されている人は世界に何人かいる。
その元祖がレーニンで、そのレーニンをエンバーミングした技術がここでも使われているのである。
ホー・チ・ミン廟は毎年秋に2か月間、遺体のメンテナンスのため閉鎖されるという。
その遺体のメンテナンスをモスクワで行っていると聞いたことがあるが本当なんだろうか?

ホテル・ニッコー・ハノイからタクシーに乗りホー・チ・ミン廟を目指す。
ホー・チ・ミン廟は午前7時から開いており、いつもものすごい行列ができるという。
早いうちに並んでおきたかったが、タクシーを降りたのは午前8時になろうとしている頃だった。
もう廟が開いてから1時間経とうとしている。長い行列ができてしまっているのではなかろうか…。
しかし、タクシーを降りた地点の周囲を見回しても廟らしい建物がどこにも見当たらない。
おかしいと思いながら、私はバイクが往来する道を勘を頼りに歩きだした…。

公園
公園に来てしまった…

数分後、私は広い公園の中を歩いていたのだった…。
若者がバドミントンをしていたり、おばさんが腰を回して珍妙な体操をしていたり…。
何でこんなところに来てしまったのか…。こうしている間にも廟の行列は長くなっているのでは…。
早歩きで公園を抜け、通りをただただ勘を頼りに進んでいき、ようやく廟の姿が視界に入った。
なんだか、私はものすごい遠回りをしてしまったようである。早いところ列に並ばなければ。
私は廟の前の芝生に碁盤の目のようにして設けられた歩道を渡り廟に近づこうとした…。

ホー・チ・ミン廟
ホー・チ・ミン廟。この歩道らしきところから入ろうとしたら怒られた…

するとその刹那、警備の人間が私を指差して激しく警笛を吹くのだった…。ひゃあ。おっかない…。
私はあわてて敷地の外に出た。どうやらここからは入ってはいけなかったらしい…。
廟の入口を示す看板の類があってもよさそうなんだが、そういうのが少ないのでわかりにくいのだ。
警備の人間は私を注意した後、廟への入口がある方を指差してくれているようだった。
これを頼りにまた歩き出すが、これが私が当初タクシーで乗り付けた地点にどんどん近付いて行く。
結局、私は30分以上歩いて、元のタクシーで乗り付けた地点に戻ってきてしまったのだった…。

結局ここに戻ってきた
結局、タクシーで乗り付けた地点に戻ってきた…

私はホー・チ・ミン廟の周りを無駄に一周歩いてきてしまったらしかった。朝から汗だくである。
最初にタクシーで乗りつけた地点には確かに廟へ向かう入場の門らしきところがあったのだ。
にもかかわらず、これをなぜだかスルーして公園の方に行ってしまったからいけなかった…。
汗を拭きつつホー・チ・ミン廟へ向かう私がまずすることは荷物を預けることである。
廟は入場無料だが、荷物の持ち込みは禁止。ラフな格好では駄目。撮影も厳禁である。
私は受付でカバンを預けようとしたが、そのまま進んでくださいというようなことを言われた…。

私が持っているのはショルダー・バッグ。一応中身は調べられたが、預ける必要は無いらしい…。
このまま進んでしまってよいのだろうか?カバンの中にはデジキャメも入っているのだが…。
不安に思いながら進んでいくと、今度はキャメラを預かってくれるところがあった。
そこでデジキャメを預けようとしたところ、払うように手を振り、そのまま進めのジェスチュアである…。
どうやら私の持っている安いデジキャメは預ける必要が無いらしい。そんなことでいいのだろうか…。
その後、空港で受けるような金属探知のゲートをくぐり、いよいよホー・チ・ミン廟への入場である。

ホー・チ・ミン
ホー・チ・ミンのブロマイド…

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レーニン公園へ [2012ベトナムの旅]

2012年5月5日(土)、現地時間 午前9時46分 ハノイ 一柱寺

一柱寺
一柱寺

ホー・チ・ミン廟、ホー・チ・ミンの家のほうから外へ抜けてくると、また観光客がいっぱいいた。
そこにはお堂があり、みんな中を覗いたり、このお堂を背景に記念写真を取っていたりする。
ここは一柱寺という名所らしい。読んで字のごとく、一つの柱の上にお堂があるから一柱寺。
1049年に創建されたというからかなりの歴史があるところだが、お堂はかなり小さい。
このお堂の内部を見るには階段を上がる必要があるが、なんだか億劫で見ることはしなかった…。
とりあえずお堂を背景に記念写真。先程のスコールで、私はぬれネズミ状態であった…。

ホー・チ・ミン記念館
ホー・チ・ミン記念館

この一柱寺のすぐ近くに、ホー・チ・ミン記念館という白い大きな建物がある。
正面に堂々と「鎌と槌」の意匠を掲げているのが印象的。入場料は25000ドンである。
週末だからか子供たちがたくさん入場していく。ここでみな「ホーおじさん」の業績を学ぶのか。
入ると、北朝鮮の国旗が配されたボードが掲示されているのが目に付いた。
ベトナム語だから全く分からないが、想像するにちょっと前まで北朝鮮特集の展示をしていたようだ。
館内の展示室の一画に金日成の肖像が掲げられたままになっていたりしたのを見た。

ホー・チ・ミン記念館の展示①
ホー・チ・ミン記念館で

ホー・チ・ミン記念館の展示②
ホー・チ・ミン記念館で

そういうわけで、この国が社会主義の国であることをあらためて思いながら館内を回る。
展示は凝っていて、大きなよくわからないオブジェみたいなものがあったりして、視覚的に面白い。
そんな中に、ホー・チ・ミンが実際使用していた品や手紙などがあちらこちらに展示されている。
訪問者はそれらを見ながらホー・チ・ミンの歩みを辿っていくことになる。
私はそれらを軽く見て回って、30分程で館内から外に出てきたのであるが、これからどうしよう。
時刻は午前10時30分頃で、まだまだ時間はたっぷりあるのだが…。

ホー・チ・ミン記念館の展示③
ホー・チ・ミンが使用したコンパスと地図

ホー・チ・ミン記念館の展示④
これは何なんだろう?

ホー・チ・ミン像
館内にあるホー・チ・ミン像

私はレーニン公園に行ってみようと思った。この公園には未だにレーニン像が建っている。
私はレーニンの思想について深く知る人間ではないけれど、その現役のレーニン像を見ておきたい。
昨年、リトアニアの「「グルータス・パーク」で引退したレーニン像ならいくつも見たのだが…。
それに、昨年に引き続き、またブログにレーニン像が登場すれば、なんだか面白いような気もする。
まあ、その程度のことである。レーニン公園まではホー・チ・ミン記念館から徒歩圏内のようだ。
と、歩きだした私はほんの数分でまたもや路に迷ってしまった。まったく学習しないんだな…。

レーニン公園へ
レーニン公園へ

それでもガイドブックの地図を頼りに歩きに歩き、レーニン公園に無事到着。ベンチに座り込む。
すると、さっそく若い女の子が「日本人の方ですか?募金をお願いします」と声をかけてきた。
こういうような人とは昨日もホアンキエム湖の近くで遭遇した。まったくあやしい募金の勧誘である。
私はそれを断り、いったん公園から離れるようなそぶりを見せ、その女性が消えるのを待った。
そして、最前の女性がいなくなったことを確認し、公園に戻り、レーニン像の前まで来た。
ゆっくりしていると必ず誰か来る。早いところレーニン像の写真を撮って退散しよう…。

レーニン公園前
レーニン公園前のディエンビエンフー通り

周囲の状況を確認しながら、私はレーニン像の前でキャメラを構える…。
その時だった。公園前のディエンビエンフー通りのほうから、ひとりの女性がこっちに歩いてきた。
まだ距離はあるが、私のほうに向かって歩いてきているようだ。またヘンな募金の勧誘か…。
私はあらためて周囲を見回す。誰もいない…。この女性のターゲットは明らかに私なのである…。
ほんとうに面倒。勘弁して…。そう思いながら、私は情けなく走り出しこの女性から逃れた…。
そして、その女性を撒いたことを確認し、ヘトヘトになりながらベンチに座り込んだ。

ハノイのレーニン像
ハノイのレーニン像

"Are you Japanese?"
今度は男性だった。やっぱりゆっくりしていることは許されないのか…。
その男性はバイクタクシーのドライバーらしく、英語で市内を案内するよと言ってくるのだった…。
私はつたない英語でそれを断り、とにかく今は公園でゆっくりしたいのだと伝えた。
ドライバーはそれでも食い下がってきたが、やがて脈が無いと悟ると消えていった…。
もう…。ほんとうに疲れる…。それでも、そういうベトナムの人たち、何だか憎めないんだが…。

入場券
ホー・チ・ミン記念館の入場券
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