SSブログ

ルアンプラバーン国立博物館 [2013ルアンパバーンの旅]

2013年4月27日(土) 午前8時46分 ラオス ルアンパバーン ビラ・ラーオドゥーム

宿の前
宿泊したビラ・ラーオドゥーム

さて、早朝の托鉢の取材をして、宿に戻った後、また2時間くらい寝ただろうか…。
でも、せっかくラオスという国に来たのに寝ていたのではもったいない。
午前8時半頃、再び起きて、眠い目をこすりながら、朝食を取りに行くことにした。
朝食は宿のベランダでとるようになっていた。外はあいにく雨が降っている…。
托鉢の時は降っていなかったのだが、やはり東南アジア。天気が変わりやすいのだろうか…。

コーヒー
ラオスのコーヒー

朝食はいくつかあるメニューから随意に選ぶことができるシステムである。
よくわからないので、とりあえず目玉焼きみたいなものを頼んでみた。
まず、コーヒーが来る。コーヒーは美味しかったが、日本で飲んでいるのとはちょっと違う。
どこがどう違うか…。もう半年前の話ということもあり忘れてしまったのだけれど…。
真っ先に隣国、ベトナムのコーヒーのことを想い出したことはよく憶えている…。
ベトナムのコーヒーはコンデンスミルクを加えて飲むけれど、このコーヒーはどうだったか…。
それすらももう忘れてしまっていて、なんだか情けないのであるが…。

朝食
朝食

目玉焼きの卵の味もやはり違って黄身が濃厚である。味に鈍感な私でも違いがよくわかる。
あとはパンが出てくる。どこかで焼いているのか知らないが、バゲットのようなパンである。
ラオスはフランスの植民地であったところなので、その名残なのかなと漠然と感じた。
ラオスでは、今でも年配の人はフランス語を流暢に操るらしい。
まあ、ここルアンパバーンでは片言の英語でも取材にさほど不便はない。

ルアンパバーンで
ルアンパバーンで

朝食を食べ終え、ルアンパバーンの町歩き開始である。
雨は取材が危ぶまれるほど強く降っていた時間もあったが、朝食後は小降りになった。
これなら傘を差さなくても大丈夫。私は宿と道を隔てた反対側にある施設に向った。
ルアンプラバーン国立博物館というところで、かつて王宮として利用されていた建物である。
入場料は30000キップ。5USドル札で支払ったところ4000キップが戻ってきた。

博物館へ
ルアンプラバーン国立博物館入口

開館時間
開館時間

博物館内に入場する際には靴を脱いで、カバンはロッカーに預けることになる。
さらに、博物館内は写真撮影禁止。内部の様子をうまくお伝えできないのが残念である。
展示品はラオスの王朝時代の豪華な調度品が中心であるが、この空間自体が興味深い。
何しろここは1975年まで王宮だったのだ。それからまだ40年も経っていないのである。
王宮を博物館にするということで、私は急にウィーンのシェーンブルン宮殿を想い出した。
もちろんスケールは全然違うのだけれども、王宮という点では同じである。

祠
博物館の敷地に入ってすぐ、右に立派な祠がある

祠の内部

祠の内部

博物館①
ルアンプラバーン国立博物館

博物館の屋根のあたりには、象をモチーフにしたラオス王国時代の国章があった。
ちょっと話が飛ぶけれど、私が小さかった頃、家に古い子供向けの百科事典があった。
たぶん親戚から譲り受けたものだったと思うけれど、それに「世界の国旗」が掲載されていた。
これをよく見ていたからなのか、私は今でも世界の国旗に関しては詳しいほうである…。
ラオスの国旗も載っていたが、それはラオス王国時代の国旗で現在とは異なるものだった。
その国旗は赤地にやはりこの屋根にあるような象がデザインされているものだったのだ。
ルアンパバーンの町を歩いていると、よく象の置物を目にする。神聖な存在なのだそうだ。

博物館②
ルアンプラバーン国立博物館

ラオス王国の国旗
ラオス王国時代の国旗(1975年まで)

ラオス人民民主共和国の国旗
ラオス人民民主共和国の国旗(現在の国旗)

さて、ラオスの歴史について述べると、第二次大戦後もフランスの支配は続いた。
やがて独立の機運が高まるが、国の在り方をめぐって右派と左派に分裂しラオスは内戦となる…。
そんな中、王族はこの王宮で生活をしていたわけだが、1975年についに王制は廃止となるのだ。
最後の王サワーンワッタナーはその後、拘束され、ラオス北部に送られてしまったらしい…。
なんだか、そういう歴史を知ると、この王の生活空間自体が未だ生々しく迫ってくる。
そういえば、博物館内で照明が一斉に消えたことが2度ほどあった。
すぐに復旧したけれど、停電だったのかもしれない。ラオスでは日常茶飯事のことであるらしい…。

博物館前
博物館前で
nice!(185)  コメント(12) 

nice! 185

コメント 12

mimimomo

おはようございます^^
まだそれほど前のことではないのですね。
国民にとってどちらが良いのかしら。植民地から解放されて良さそうだけれど
生活そのものはどちらが良いのかしら・・・ちょっと興味あるところ。
by mimimomo (2013-10-21 06:37) 

COPP(コップ)

お土産に2種類いただいたヴェトナムのコーヒーを、ただいま消費中です。
香りが深くて、ちょっとココアのような匂いが混じっています。
濃く出すと苦味が大変強いです。
もう一つのほうはどうなんだろう。楽しみになってきました。
by COPP(コップ) (2013-10-21 08:42) 

サンダーソニア

日本も珈琲好きな人が多いから
日本独自の珈琲(豆はできないけど)があってもいいですよね。
by サンダーソニア (2013-10-21 12:20) 

coco030705

こんばんは。
朝食は日本で食べるものとよく似ていますね。でもお味が違うのですね。やはり日本のは大味になっていて、それに私たちは慣らされているのかもしれません。
祠の内部が立派ですばらしいです。おみこしのような感じがしますが、何なのでしょうね。
by coco030705 (2013-10-21 21:13) 

orange

シンプルな朝食。フランスパンのようでもあり、コッペパンのようでもあり…^^ふかふかで美味しそうです。
近所にラオス料理のレストランがあります。なのでこの青地に白丸の旗、けっこう頻繁に見かけています(笑)
by orange (2013-10-23 12:24) 

pandan

停電が多いのですね。
by pandan (2013-10-24 06:34) 

ぴーすけ君

コーヒー黒いですね。
ゆったりと朝食したいわ。
by ぴーすけ君 (2013-10-25 13:50) 

palette

文字はタイの文字みたい。同じなのか、似ているだけなのか、どっちみち私にはわからないのですが(^^;
パンが美味しそう。王様のその後が、すごく気になります。
by palette (2013-10-26 22:53) 

りんこう

みなさま、コメントありがとうございます!
ちょっと更新が滞っておりますが、今週末?には更新できるかと…。
お待ちくださいませ…。
by りんこう (2013-10-28 23:27) 

PopLife

しっとりと濡れた街並みは素敵ですね。
ではまた、ありがとうございました。
by PopLife (2013-10-29 19:09) 

りんこう

mimimomo さん、こんばんは!
馴染みのない国ですが、波瀾の歴史が最近まであったところなのですね。
最近は観光業が発達してきていますが、まだまだ開発途上。
でも、日本とは違う「豊かさ」があるのかなとも思いました。
ほんの数日いただけだから、わからないですけれどね…。

COPP(コップ)さん、こんばんは!
ベトナムは確か世界一コーヒーを輸出している国です。
以前、家族のおみやげにベトナムコーヒーを買ってきたのですが…。
まだ全部飲んでもらってません…。

サンダーソニアさん、こんばんは!
僕はコーヒーけっこう飲むんですけれど…。
そんなにこだわりがないんですよね…。飲めればいいという…。
でも、ベトナムもラオスのコーヒーもちょっと違いましたね。

orange さん、こんばんは!
確かにコッペパンみたいですね。でも感触はバゲットでした。
ラオスの国旗。青はメコン川。白い丸はその川面に映る月を表すのだとか。
実際のメコン川は濁っていますけれどね。

pandan さん、こんばんは!
停電が多いんですよ。観光客はその瞬間ちょっとどよめいていました。
地元の人にとっては何ともないようでしたけれど。

ぴーすけ君さん、こんばんは!
本当はあちこち動き回るより、のんびり過ごすのがいいかもしれません。
この町は時間がゆっくりと流れているような気がしますからね。

palette さん、こんばんは!
ラオスはラオス語です。タイ語と似てますよね。
似てるというか、タイ語知らないんですが…。
王様はその後どういう最期だったのかいまだはっきりしないようです。
ラオスではその話はタブーになっているということです。

PopLife さん、こんばんは!
この日は直前までかなり激しい雨が降っていたんです。
傘を差しながら動くのは煩わしくていやですよね。
by りんこう (2013-10-31 22:21) 

カエル

フランスの植民地でしたか!!!
最後の写真ライスっぽい!
by カエル (2013-11-20 16:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。