ルアンパバーンの朝 [2013ルアンパバーンの旅]
2013年4月27日(土) 午前5時48分 ラオス ルアンパバーン サッカリン通り
ルアンパバーンの朝。共産主義の象徴「鎌と鎚」の旗が…
おはようございます。今、私はサッカリン通りにいます。まだ午前6時前…。
通りはまだ閑散としている…。と思いきや、ちょっと歩くと、人が集まっている。みな早起きだ。
ここ、ルアンパバーンに来たからには、早起きしなければならない理由があるのである…。
托鉢である。僧侶たちが食糧を乞い、毎朝この町を練り歩く。これを見たくて、みな早起きをする。
高そうなキャメラを構えた観光客、地元の人ももちろんいる。印象的なのは子供たち。
背中に籠をランドセルのように背負って、朝早くから公園で元気に遊んでいた。
観光客はこういう竹の籠に托鉢用のもち米を用意している
通りの向こうから、オレンジの袈裟を纏った僧侶の集団がこっちに向かってくるのが見えた。
観光客は托鉢用のもち米を竹で編んである入れ物に入れて僧侶が来るのを待っている。
私はといえば、そんな用意をしていないものだから、何も喜捨するようなものがない…。
そんな私におばさん2人組の集団が近づいてきた。托鉢用の粽をかごに入れて売っているようだ。
ちょっと買ってみようかなと思った。値段を聞くと10USドルとのこと。1000円か…。
まあ、せっかくだから10USドル出して功徳を積んでみようかと思って購入してしまったのだ。
おばさん2人組から購入した粽(ちまき)…
おばさん2人組に言われるがまま、道路脇のござが敷いてあるところに靴を脱いで正座する。
いよいよ僧侶の集団が近づいてきた。だいたい10~20人の単位の集団で何組もやってくる…。
私は気がついた。私が購入した粽は10個ほどしかない…。これではたちまち無くなっちまうぞ!
僧侶がひとり、またひとり通るたびに、僧侶が肩から掛ける器に粽を入れていく…。
必然的に、僧侶の団体一組が通り過ぎる前に、私が購入した粽はもう無くなってしまった…。
そんな私を傍らでじっと見ていたおばさん2人組。
私の粽が無くなるのを確認すると、また私にふたたび粽を売りつけてきた。そういうことか!
僧侶の集団は次から次へとやってくるのだ。これでは金がいくらあっても足りないではないか!
私はおばさん2人組を追い払って、その場から立ち去った…。と同時に自分の軽率さを反省した。
この国は後発開発途上国とされている国のひとつだ。10USドルはたいへんなお金かもしれない。
そんなお金を簡単に出してしまった私は、ほんとうにこの国のことをなんにもわかっていない…。
子供の僧侶も
他の観光客が事前に用意していた托鉢用のもち米は、前日に市場等で購入するものらしい。
あるいはホテルに頼めば、托鉢用の食べ物を用意してくれるのかもしれない。
このように托鉢という行為が今では観光の大きな目玉となっているルアンパバーン。
観光客のマナーの悪さも散見されるようで、ちょっと問題となっているようである。
世界遺産となり観光客が増加、観光業が発達したのはいいけれど、どうしてもこうした弊害が…。
目の前に籠を置き、恭しく手を合わせ、僧侶が通り過ぎるのを待っている子供を見た。
僧侶はこの子を見ると、自らが托鉢で受けた食糧を今度は逆にその子に施してあげていた。
その子の顔は本当に悲しそうで、こうしないといけないほどなのかと思わず考えてしまった。
だが、その子の顔に見覚えがあった。さっきまで公園で元気に遊んでいた子供ではないか。
目の前に置かれた籠は、きっとさっきまで背中にランドセルのように背負っていた籠である…。
うーん…。後発開発途上国とされているところだけれど、なんだかとてもたくましいのだな…。
托鉢用食料の一例
午前6時半になる前には托鉢の練り歩きは終了する。僧侶たちは各々の寺院へと帰っていく。
一方、私は…。午前5時台に起きたため、やはり眠い…。部屋に戻るとまた少し寝てしまった…。
はあ…。こんな私の托鉢取材。これでも、ちょっとは功徳を積むことができたのであろうか?
托鉢を終え、寺に戻っていく僧侶たち
ルアンパバーンの朝。共産主義の象徴「鎌と鎚」の旗が…
おはようございます。今、私はサッカリン通りにいます。まだ午前6時前…。
通りはまだ閑散としている…。と思いきや、ちょっと歩くと、人が集まっている。みな早起きだ。
ここ、ルアンパバーンに来たからには、早起きしなければならない理由があるのである…。
托鉢である。僧侶たちが食糧を乞い、毎朝この町を練り歩く。これを見たくて、みな早起きをする。
高そうなキャメラを構えた観光客、地元の人ももちろんいる。印象的なのは子供たち。
背中に籠をランドセルのように背負って、朝早くから公園で元気に遊んでいた。
観光客はこういう竹の籠に托鉢用のもち米を用意している
通りの向こうから、オレンジの袈裟を纏った僧侶の集団がこっちに向かってくるのが見えた。
観光客は托鉢用のもち米を竹で編んである入れ物に入れて僧侶が来るのを待っている。
私はといえば、そんな用意をしていないものだから、何も喜捨するようなものがない…。
そんな私におばさん2人組の集団が近づいてきた。托鉢用の粽をかごに入れて売っているようだ。
ちょっと買ってみようかなと思った。値段を聞くと10USドルとのこと。1000円か…。
まあ、せっかくだから10USドル出して功徳を積んでみようかと思って購入してしまったのだ。
おばさん2人組から購入した粽(ちまき)…
おばさん2人組に言われるがまま、道路脇のござが敷いてあるところに靴を脱いで正座する。
いよいよ僧侶の集団が近づいてきた。だいたい10~20人の単位の集団で何組もやってくる…。
私は気がついた。私が購入した粽は10個ほどしかない…。これではたちまち無くなっちまうぞ!
僧侶がひとり、またひとり通るたびに、僧侶が肩から掛ける器に粽を入れていく…。
必然的に、僧侶の団体一組が通り過ぎる前に、私が購入した粽はもう無くなってしまった…。
そんな私を傍らでじっと見ていたおばさん2人組。
私の粽が無くなるのを確認すると、また私にふたたび粽を売りつけてきた。そういうことか!
僧侶の集団は次から次へとやってくるのだ。これでは金がいくらあっても足りないではないか!
私はおばさん2人組を追い払って、その場から立ち去った…。と同時に自分の軽率さを反省した。
この国は後発開発途上国とされている国のひとつだ。10USドルはたいへんなお金かもしれない。
そんなお金を簡単に出してしまった私は、ほんとうにこの国のことをなんにもわかっていない…。
子供の僧侶も
他の観光客が事前に用意していた托鉢用のもち米は、前日に市場等で購入するものらしい。
あるいはホテルに頼めば、托鉢用の食べ物を用意してくれるのかもしれない。
このように托鉢という行為が今では観光の大きな目玉となっているルアンパバーン。
観光客のマナーの悪さも散見されるようで、ちょっと問題となっているようである。
世界遺産となり観光客が増加、観光業が発達したのはいいけれど、どうしてもこうした弊害が…。
目の前に籠を置き、恭しく手を合わせ、僧侶が通り過ぎるのを待っている子供を見た。
僧侶はこの子を見ると、自らが托鉢で受けた食糧を今度は逆にその子に施してあげていた。
その子の顔は本当に悲しそうで、こうしないといけないほどなのかと思わず考えてしまった。
だが、その子の顔に見覚えがあった。さっきまで公園で元気に遊んでいた子供ではないか。
目の前に置かれた籠は、きっとさっきまで背中にランドセルのように背負っていた籠である…。
うーん…。後発開発途上国とされているところだけれど、なんだかとてもたくましいのだな…。
托鉢用食料の一例
午前6時半になる前には托鉢の練り歩きは終了する。僧侶たちは各々の寺院へと帰っていく。
一方、私は…。午前5時台に起きたため、やはり眠い…。部屋に戻るとまた少し寝てしまった…。
はあ…。こんな私の托鉢取材。これでも、ちょっとは功徳を積むことができたのであろうか?
托鉢を終え、寺に戻っていく僧侶たち
おはようございます^^
う~~~ん、思わず唸ってしまいました。
坊さん方の衣が美しいのが気になりました。観光用の托鉢なのでしょうかしら。
by mimimomo (2013-10-14 07:48)
こんばんは♪
托鉢の僧侶の多さにビックリです。
by youzi (2013-10-14 21:36)
これは毎日行われてるんですね。でもなんだかスッキリしないものがありますね。
by みぃにゃん (2013-10-14 22:46)
なんとも…頭を垂れて祈りの気持ちに向き合おうとする人の足元を見た様な…あるいは食い物にする…けしからんことですね。
観光化され価値観が変わり、人の弱さが頭を擡げた。
う〜ん...そんな人の心こそ救われて欲しいですね。
by orange (2013-10-15 18:04)
こんばんは。
僧侶というのは元来托鉢で生活するべきものであるのに、観光化されてそれがお金儲けにすり替わっているのが悲しいことですね。
なんとか元の純粋なものに戻ることができればいいのですが……。
by coco030705 (2013-10-16 21:33)
確かにこういう光景を観光地で見たらうれしいけど、
すっかり観光化されてるというのは、悲しいものがありそうですね。
敷物の布の柄が、綺麗ですね^^
by palette (2013-10-17 20:10)
タイには行ったので、ベトナム・ラオス・カンボジアあたりに行って見たいです。
by 旅爺さん (2013-10-18 09:06)
人々が純粋ですね~。
by ぴーすけ君 (2013-10-18 10:42)
mimimomo さん、こんばんは!
お坊さんの袈裟はオレンジが主ですが茶色を着ている人もいました。
位が高いと茶色なのかな?よくわからないですが…。
youzi さん、こんばんは!
ルアンパバーンはお寺がたくさんあるんですよ。
そのお寺の様子はまた追々…。
みぃにゃんさん、こんばんは!
ラオスは観光業で発展してきている面もあって、難しいところです。
お坊さんはむかしながらに粛々と托鉢をしているはずです。
それを観に来る観光客のマナーがやはり問われるのだと思います。
orange さん、こんばんは!
これはどちらかというと、軽率に10ドル札を出した僕がダメですね。
おばさん2人組みのやりかたはかわいいもんでしたよ。
タイとかだともっと悪質なやり方でしたからね。
coco030705 さん、こんばんは!
お坊さんはむかしながらの托鉢をしているのだと思いたいです。
ただ、観光客が増えてくるとそれに便乗するのが出てくる。
まあ、人間だからそれは仕方のないことでしょうね。
ルアンパバーンののどかな風景はまだ残っているようでしたが…。
palette さん、こんばんは!
やっぱりこういう風景は外国人には興味深いものがあるんですよね。
もちろん、私も含めて。だから私はラオスに行ってしまったのだし。
だから、観光客のマナーが大事ですね。築地の市場と一緒?ですね?
旅爺さん、こんばんは!
ベトナムはぼったくりもいるけれど、嫌な思いはしませんでした。
ラオスはもっと素朴です。のんびりするにはいいところだと思います。
カンボジアは未訪。いつか行ってみたい!
ぴーすけ君さん、こんばんは!
そうですね。時間の流れ方が日本とは全然違うんですよ。
のんびりしているのです。でもお坊さんは毎朝托鉢しています。
by りんこう (2013-10-20 22:29)
タイにもいましたね。でもこんなに多くは居なかったです。
知っていたら私も何か用意できたのに。。。と思いました。
ラオスのビール私も飲みましたよん。
by カエル (2013-11-20 16:40)