ベトナムの洗礼 [2012ベトナムの旅]
2012年5月2日(水)、現地時間 午後10時50分 ハノイのホテル
ホテルの部屋で一杯。ハリダというベトナムのビール
ベトナムの入国は入国カードも必要無ければ、審査官の質問も一切なかった。拍子抜けした。
こうして無事に入国を果たした私であるが、さっそくベトナムの洗礼を受けてしまうのだった。
空港に予定時刻よりもだいぶ早く到着したはいいが、荷物がなかなか出てこなかったのである。
蒸し暑い空港内で20分以上待っていただろうか、ようやく私の荷物がターンテーブルに現れた。
しかし、こんなことは些細なことである。みな私と同じように荷物を待っていたのである。
問題は空港~ハノイ中心部までのタクシーである。ぼったくりが多発するというタクシーである…。
私は空港内のATMでいくらかのベトナム・ドンの紙幣を入手し、タクシー乗り場へと向かう。
この間、私に声をかけてきたタクシー・ドライバーがいた。俺のタクシーに乗らないか?と。
こういうのに乗ると駄目なのである。こういうのはぼったくる可能性が高いと思われる。
比較的信頼できるタクシー会社というのがあって、そういうタクシーに乗るべきなのである。
そういうタクシー会社は、トランシーバーを持った女性スタッフが待機している専用乗り場がある。
そういう信頼できるタクシー会社の、ちゃんとした乗り場から乗ればぼったくりは防げるであろう。
私はそういう信頼できるタクシー会社の、ちゃんとした専用乗り場に向ったのである。
待機する女性スタッフにどこのタクシー会社であるか尋ねたところ、"Taxi San Bay"との回答。
これは信頼できるとされているタクシー会社のひとつであったので、乗車することにした。
乗車直後、ドライバーは「スリーハンドレットフィフティー…」と言ったと思う。これが運賃。
350000ドンである。額が大きいのでこれが日本円でいくらなのか。戸惑ってしまう…。
私は「0」を3つ消して、4を掛けることにした。つまり350×4で1400円くらいであろう…。
ホテルの部屋の窓から
ベトナムはバイク社会であると聞いていたので、どんなものか窓からずっと外を見ていた。
しかし、空港を出てからしばらくはバイクの姿は多く無い。長いまっすぐな道がずっと延びている。
タクシーはただまっすぐな道を走る続けるが、どこら辺を走っているのか見当がつかない。
初めての土地なので、見当がつかなくて当然だが、町に明かりが少なく暗いから余計にそう思う。
そのうち、大きな湖の脇の小路を通るようになると、バイクの数が急増してきた。
これが噂に聞いていたベトナムの光景か。ようやく異国にいる実感が湧いてきたようである。
時刻は午後10時台。路上で小さい風呂のイスみたいなのに座って食事している人が大勢いる。
どうして路上なのか…。室内で食べるより路上なのか…。その前をバイクが何台も通り過ぎる。
今までは安全運転と思われたタクシーもそれらのバイクを縫うように走るようになった…。
ライトアップされたホー・チ・ミン廟が見えた。私はやっと現在の位置がわかってきた。
そのちょっと後の公園に大きな銅像が立っているのが見えたが、暗くてよくわからない。
やはりホー・チ・ミンの銅像だったのだろうか?とぼんやり考えているうちにホテルに到着。
運賃は350000ドンとのこと。私は500000ドンの紙幣を手渡したが、戻ってきたのは120000ドン。
足りないじゃないか。解せないでいたら10000ドン追加で戻ってきたが、まだ20000ドン足りない。
足りないじゃないか。解せないでいたら20000ドンはチップであるという。チップ…?。
そのうち、ホテルのボーイが来て「あなたはいくら払いましたか?」と訊ねてきた。
私が「スリーハンドレットフィフティー…」云々と言っていたら、タクシーは走り去っていった。
どうも解せない…。そんな状態の私は一応5つ星の宿ホテル・ニッコー・ハノイにチェックイン。
ホテルの部屋。円高だからお得感はあった。
10年前、あるテレビ番組でハノイからホーチミンまで原付バイクで縦断する企画があった。
そのスタート地点がホテル・ニッコー・ハノイであった。ここに宿泊した理由はそれだけである。
彼らが宿泊したのと同じ12階の部屋であったが、その部屋であらためてタクシーの件を考えた。
持ってきていた資料をあらためて見ると、空港~ハノイ中心部の運賃は315000ドンとある…。
私は"fifteen"と"fifty"を間違えていたらしい…。それにタクシーにチップはいらないともある…。
つまり、私は315000ドンのところを370000ドン支払い、55000ドンをぼられてしまったのだった…。
55000ドンぼられたということは…。「0」を3つ消して、4を掛けると、被害は220円ほどか…。
ホテルの部屋で一杯。ハリダというベトナムのビール
ベトナムの入国は入国カードも必要無ければ、審査官の質問も一切なかった。拍子抜けした。
こうして無事に入国を果たした私であるが、さっそくベトナムの洗礼を受けてしまうのだった。
空港に予定時刻よりもだいぶ早く到着したはいいが、荷物がなかなか出てこなかったのである。
蒸し暑い空港内で20分以上待っていただろうか、ようやく私の荷物がターンテーブルに現れた。
しかし、こんなことは些細なことである。みな私と同じように荷物を待っていたのである。
問題は空港~ハノイ中心部までのタクシーである。ぼったくりが多発するというタクシーである…。
私は空港内のATMでいくらかのベトナム・ドンの紙幣を入手し、タクシー乗り場へと向かう。
この間、私に声をかけてきたタクシー・ドライバーがいた。俺のタクシーに乗らないか?と。
こういうのに乗ると駄目なのである。こういうのはぼったくる可能性が高いと思われる。
比較的信頼できるタクシー会社というのがあって、そういうタクシーに乗るべきなのである。
そういうタクシー会社は、トランシーバーを持った女性スタッフが待機している専用乗り場がある。
そういう信頼できるタクシー会社の、ちゃんとした乗り場から乗ればぼったくりは防げるであろう。
私はそういう信頼できるタクシー会社の、ちゃんとした専用乗り場に向ったのである。
待機する女性スタッフにどこのタクシー会社であるか尋ねたところ、"Taxi San Bay"との回答。
これは信頼できるとされているタクシー会社のひとつであったので、乗車することにした。
乗車直後、ドライバーは「スリーハンドレットフィフティー…」と言ったと思う。これが運賃。
350000ドンである。額が大きいのでこれが日本円でいくらなのか。戸惑ってしまう…。
私は「0」を3つ消して、4を掛けることにした。つまり350×4で1400円くらいであろう…。
ホテルの部屋の窓から
ベトナムはバイク社会であると聞いていたので、どんなものか窓からずっと外を見ていた。
しかし、空港を出てからしばらくはバイクの姿は多く無い。長いまっすぐな道がずっと延びている。
タクシーはただまっすぐな道を走る続けるが、どこら辺を走っているのか見当がつかない。
初めての土地なので、見当がつかなくて当然だが、町に明かりが少なく暗いから余計にそう思う。
そのうち、大きな湖の脇の小路を通るようになると、バイクの数が急増してきた。
これが噂に聞いていたベトナムの光景か。ようやく異国にいる実感が湧いてきたようである。
時刻は午後10時台。路上で小さい風呂のイスみたいなのに座って食事している人が大勢いる。
どうして路上なのか…。室内で食べるより路上なのか…。その前をバイクが何台も通り過ぎる。
今までは安全運転と思われたタクシーもそれらのバイクを縫うように走るようになった…。
ライトアップされたホー・チ・ミン廟が見えた。私はやっと現在の位置がわかってきた。
そのちょっと後の公園に大きな銅像が立っているのが見えたが、暗くてよくわからない。
やはりホー・チ・ミンの銅像だったのだろうか?とぼんやり考えているうちにホテルに到着。
運賃は350000ドンとのこと。私は500000ドンの紙幣を手渡したが、戻ってきたのは120000ドン。
足りないじゃないか。解せないでいたら10000ドン追加で戻ってきたが、まだ20000ドン足りない。
足りないじゃないか。解せないでいたら20000ドンはチップであるという。チップ…?。
そのうち、ホテルのボーイが来て「あなたはいくら払いましたか?」と訊ねてきた。
私が「スリーハンドレットフィフティー…」云々と言っていたら、タクシーは走り去っていった。
どうも解せない…。そんな状態の私は一応5つ星の宿ホテル・ニッコー・ハノイにチェックイン。
ホテルの部屋。円高だからお得感はあった。
10年前、あるテレビ番組でハノイからホーチミンまで原付バイクで縦断する企画があった。
そのスタート地点がホテル・ニッコー・ハノイであった。ここに宿泊した理由はそれだけである。
彼らが宿泊したのと同じ12階の部屋であったが、その部屋であらためてタクシーの件を考えた。
持ってきていた資料をあらためて見ると、空港~ハノイ中心部の運賃は315000ドンとある…。
私は"fifteen"と"fifty"を間違えていたらしい…。それにタクシーにチップはいらないともある…。
つまり、私は315000ドンのところを370000ドン支払い、55000ドンをぼられてしまったのだった…。
55000ドンぼられたということは…。「0」を3つ消して、4を掛けると、被害は220円ほどか…。
こうしてうかがうと、日本の長閑さがありがたく感じられます。
by よしあき・ギャラリー (2012-05-30 05:45)
日本ではこのようなことは起きないと信じたいですね。
by Silvermac (2012-05-30 05:51)
見知らぬ女性がドアを叩きませんでしたか?
by PopLife (2012-05-30 07:03)
220円が かの地でどれくらいの価値があるんでしょうね。
by サンダーソニア (2012-05-30 12:26)
桁が大き過ぎて、ボラれても気がつくのに
時間がかかりそうです(>_<)
by まつき (2012-05-30 12:27)
ホテルからの景色、日本とは違いますね。
by ぴーすけ君 (2012-05-30 15:23)
桁が大きくて面倒ですね。
by mamii (2012-05-30 17:27)
某テレビ私も観てました。ニッコー・ハノイでしたね。
ベトナムドンは額が大きいので私も混乱します。
by mika (2012-05-30 20:48)
面白いやりとりですね.世界丸ごとHOWマッチを思い出しました(笑)
55000ドンってベトナムではどのくらいの価値なのでしょうか.
豪華なディナーが食べれる?それともコーヒー一杯?
by 唐津っ子 (2012-05-30 22:32)
よしあき・ギャラリーさん、こんばんは!
僕にとって東南アジアは鬼門でして、今までもトラブルに遭っています。
まあ、そんなに大事にならずに済んでいるんですけれどね。
Silvermac さん、こんばんは!
悔しいんですが、200円くらいなんで精神的ショックはさほどないんです。
PopLife さん、こんばんは!
旅行記の類を読むと、そういうお話よくありますよね。
でも、ここは一応5つ星のホテルなのでそういうことはなかったですよ。
サンダーソニアさん、こんばんは!
wikipedia によると、ハノイの人の平均年収は3180万ドン(2009年)。
日本円で約13万円だそうです。
まつきさん、こんばんは!
桁が大きくて日本円でいくらか計算するのが最後まで戸惑いました。
お札はみんなホーチミンさんの肖像が描かれています。
ぴーすけ君さん、こんばんは!
ハノイはベトナムの首都なんですが、明かりが少ないんです。
出歩くのは不安なんですが、治安が悪いという風でもありません。
mamii さん、こんばんは!
55000もぼられた!となると大金のようですが200円ちょっと。
タクシーを降りるときに領収書をもらっておけばよかったんですよね。
mika さん、こんばんは!
ご覧になってましたか!「ベトナム縦断」の出発地点です。
ちょっとひとりで感動してました。ニャンさんもここにいたんだなと…。
by りんこう (2012-05-30 22:45)
唐津っ子さん、こんばんは!
55000ドンだと、屋台のフォーを2回くらい食べられるのではないでしょうか?
ちなみに旧市街で買ったミネラルウォーター500ml は7000ドンでした。
「HOWマッチ」は僕が小さかった頃やってた記憶がありますね。
by りんこう (2012-05-30 22:56)
確かに…ゼロが増えるだけで?????となってしまいます。
波乱含みの始まり。その後の展開をワクワクしてお待ちしております。
by orange (2012-05-31 13:01)
現地の通貨になれるまでは一苦労ですね。
by めもてる (2012-05-31 13:42)
大きな札を出すとおつりが極端に少ないのをペルーで経験しました。
5000円札出して切手を買ったらおつりが数百円でした。
文句言ったら「貴方が出したお金は1000円札だ」と汚い札を出して見せました。
by 旅爺さん (2012-05-31 14:15)
それは運転手にとって いい稼ぎですね。@@
by サンダーソニア (2012-05-31 20:09)
たかが220円、されど220円ですね。
ホテルの部屋、素敵ですね。。。(^^)
by ゆう (2012-05-31 20:41)
orange さん、こんばんは!
この桁数の多さには最後まで慣れませんでした。
まあ、数日いただけですからしかたがないんですけれど。
今回はあまり波乱はなかったと思うんですが、やっぱりたいへんだったかな…。
めもてるさん、こんばんは!
ベトナムで流通しているのは紙幣のみのようでした。
ガイドブックにはコインも出ていたのですが、ついに見かけませんでした。
旅爺さん、こんばんは!
その手口は聞いたことがありますね。何かの本で読みました。
むかしタイでトゥクトゥクに乗った時はお釣りが出ないようコインで払いました。
釣りが出るとすぐ持って逃げそうな人だったんで…。
サンダーソニアさん、こんばんは!
ベトナムの人の年収を知ると、ちょっといろいろ考えてしまいましたね。
5つ星ホテルに向かう客なんて、かっこうの標的なのかもしれません。
ゆうさん、こんばんは!
いつもはこんな高いホテルに泊まらないんですがね。
1泊1万円ちょっとでした。円高だから思ったほど高くはなかったです。
by りんこう (2012-05-31 21:36)
ホテルのお部屋素敵ですね。
by pandan (2012-06-01 07:00)
おはようございます^^
う~~~ん、ボラレルとね~腹の虫が治まらないわたくしですが~
しかし200円と思ったら忘れた方がその後の旅が楽しいかも(--;
by mimimomo (2012-06-01 09:15)
スペインの空港からホテルまでのタクシーでもかなりぼられた記憶があります。
旅の始まりから、そういうのがあると、その国そのものが信用できなくなりますね。
ベトナムでは前に人を乗せて走る乗り物がありますね。
ある地点までの往復を5ドルで約束しました。車夫はなんだか分からない、観光局公認だとかの証明書を見せて、誠意がありそうでした。
しかし、日が暮れかけても、なかなか目的地へ着きませんでした。これはやばいと思い、急きょホテルに戻ってもらいました。そして、降りるときに5ドル払いましたが、真っ赤になってもっと出せというのです。目的地までついていないのに、もっと出せとは何事だ。と、やりあいました。
結局、手元の小銭を足してやり、何とか無事に終わりました。
by kakasisannpo (2012-06-01 10:28)
お早うございます。
海外旅行は縁がありませんが、ますます恐くなりますσ(^◇^;)
by yakko (2012-06-01 10:32)
ご訪問有難うございました。
by david (2012-06-02 09:49)
mimimomo さん、こんばんは!
まあ、200円程度ですからショックはありません。
本当なら、おかしいじゃないかと抗議しなきゃならないんでしょうが…。
kakasisannpo さん、こんばんは!
それはひどいですね。そんな目に遭うとその国の印象も悪くなりますね。
僕は去年のフィンランドがそうでした。もう行かなくていいと思います。
こういうのも「今となっては旅の思い出」とか言えればいいんですが…。
僕は偏狭な人間ですので、やっぱり気にしてしまいますね…。
yakko さん、こんばんは!
いやいや、「恐い」というんじゃないのですよ。
ただ、「やられたな」と。「悔しい」んですね。うん…。悔しいです…。
david さん、こんばんは!
こちらこそありがとうございます。
by りんこう (2012-06-03 23:11)
いいホテルですね。
額が大きいと難しいですよね。
by カエル (2012-09-28 09:11)
カエルさん、こんばんは!
今回はこのホテルに泊まることも大きな目的のひとつなのでした。
ある北海道のテレビ番組で出てきたので。
by りんこう (2012-10-01 22:15)