フェリーでの過ごし方 [2011バルト海沿岸5ヶ国の旅]
2011年5月3日（火）、現地時間 午後5時33分、ヘルシンキへ向かうNordlandia号内
Nordlandia号の中
午後5時を過ぎ、微かに揺れる感覚がして、フェリーが港を出たことに気がついた。
これからヘルシンキまでの3時間30分。私は何をしていようか？
船内のあちこちにスロットマシンが設置されていたので、まずはこれで遊んでみた。
みるみるうちにユーロの小銭が無くなってしまったので、やめにした…。
ジャラジャラと大量にコインを獲得している人もいたが、どうすればそんなふうになるのか。
どうにもスロットマシンというのは理不尽なマシンである。わけがわからない…。
スロットマシンが並ぶ
"Deck 7"にはカラオケが設置されていて、有志がマイクを持って熱唱している。
何人かの歌唱を聴いてみたが、残念ながら軒並み音痴であった。
カラオケ空間のさらに奥の方にはステージで生バンドが演奏をしていた。
演奏が始まると、それまでテーブルで飲んでいた中年夫婦が何組か立ち上がりダンスを始めた。
バンドの前で手を取り合って、いい気分で踊りを繰り広げているが、この感覚もよくわからない。
私はひとりぽつねんとその様子を見つめていたが、ここは私の居場所ではないと悟るのだった…。
安全のしおり
とぼとぼと"Deck 5"に降りていくと、船内のスーパーマーケットがオープンしていた。
覗いてみたところ、いいお土産になりそうな品がたくさん置いてあった。
よく「世界一まずい飴」と形容されるサルミアッキが売られていたので買ってみた。
帰国後に食べてみた。黒いグミのキャンディーだったが、別にまずくて食べられないほどでもない。
確かにアンモニア臭がきついのだが…。フランスにリカールというお酒がある。あの味がした。
友人にお土産として渡したが、数日後、「まずい」とツイートされていたのを私は見逃さなかった…。
（左）"Eckero Line"のトランプ
（右）「世界一まずい飴」サルミアッキ
スーパーではフェリー会社"Eckero Line"のロゴが入ったトランプも売られていた。
こんなトランプはこのフェリーの中でしか買えないものであろうから、これも記念に購入。
何でこんなトランプが売られているのかと疑問にも思ったが、あとで合点した。
船内でトランプゲームをして時間をつぶしている人たちが何組もいたのである。なるほど。
しかし、ひとりだとトランプで時間をつぶすわけにもいかないのである…。
こういうところがひとり旅のつらいところである…。
海
あとは、甲板に出て海を眺めたりしてみたが、強風であり、すぐに船内に戻ってきた。
とうとうすることもなくなり、ソファーに腰掛け、文庫本を読み始めたが、程なく睡魔に襲われた。
1時間程ソファーでうつらうつらしていて、気がつくとヘルシンキ到着まであと1時間。
もう夜8時になろうとしているが、北欧はまだ明るい。再び甲板に出てみると、陸地が見え始めた。
いつ海上の国境を越えたのかはまるでわからないけれど、もうフィンランドの領域だろう。
やがて乗客がぞろぞろと荷物を持って"Deck 5"に押し寄せ、下船の準備を始める。
向こうに派手な色のフェリーが
街が見えてきた
"Deck 5"では新聞が売られていた。読めやしないから購入はしない。
しかし、一面にビンラディンの顔写真が大きく掲載されていれば気になるというもの。
次第に混雑するロビーの中、その紙面に目をやる人たちが何やら語りあっている。
どこかでテロか何か起きたのであろうか？見出しは北欧の言語なので、どんな事件かわからない。
北欧の言葉は英語とはまったく違うから、単語から意味を推測することはむつかしいのである。
私は後になって、アメリカ軍の作戦によりビンラディンが死亡したことを知った。
もうすぐヘルシンキ
フェリーがヘルシンキの西ターミナルに到着したのは、ほぼ定刻の午後8時30分過ぎ。
私はついに今回の取材の5カ国目にして最後の国、フィンランドの地を踏んだ。
ヘルシンキでは中央駅に近い"Hotel Arther"という宿を予約済。
まだ明るいがもうすぐ午後9時という時間帯。宿までは無理せずにタクシーで行くことにした。
タクシー乗り場へ向うと、調子のよさそうな黒人のドライバーが待機していてこれに乗車。
このドライバーのおかげで私のヘルシンキに対する第一印象は最悪なものとなったのであるが…。
ヘルシンキ到着
Nordlandia号の中
午後5時を過ぎ、微かに揺れる感覚がして、フェリーが港を出たことに気がついた。
これからヘルシンキまでの3時間30分。私は何をしていようか？
船内のあちこちにスロットマシンが設置されていたので、まずはこれで遊んでみた。
みるみるうちにユーロの小銭が無くなってしまったので、やめにした…。
ジャラジャラと大量にコインを獲得している人もいたが、どうすればそんなふうになるのか。
どうにもスロットマシンというのは理不尽なマシンである。わけがわからない…。
スロットマシンが並ぶ
"Deck 7"にはカラオケが設置されていて、有志がマイクを持って熱唱している。
何人かの歌唱を聴いてみたが、残念ながら軒並み音痴であった。
カラオケ空間のさらに奥の方にはステージで生バンドが演奏をしていた。
演奏が始まると、それまでテーブルで飲んでいた中年夫婦が何組か立ち上がりダンスを始めた。
バンドの前で手を取り合って、いい気分で踊りを繰り広げているが、この感覚もよくわからない。
私はひとりぽつねんとその様子を見つめていたが、ここは私の居場所ではないと悟るのだった…。
とぼとぼと"Deck 5"に降りていくと、船内のスーパーマーケットがオープンしていた。
覗いてみたところ、いいお土産になりそうな品がたくさん置いてあった。
よく「世界一まずい飴」と形容されるサルミアッキが売られていたので買ってみた。
帰国後に食べてみた。黒いグミのキャンディーだったが、別にまずくて食べられないほどでもない。
確かにアンモニア臭がきついのだが…。フランスにリカールというお酒がある。あの味がした。
友人にお土産として渡したが、数日後、「まずい」とツイートされていたのを私は見逃さなかった…。
（左）"Eckero Line"のトランプ
（右）「世界一まずい飴」サルミアッキ
スーパーではフェリー会社"Eckero Line"のロゴが入ったトランプも売られていた。
こんなトランプはこのフェリーの中でしか買えないものであろうから、これも記念に購入。
何でこんなトランプが売られているのかと疑問にも思ったが、あとで合点した。
船内でトランプゲームをして時間をつぶしている人たちが何組もいたのである。なるほど。
しかし、ひとりだとトランプで時間をつぶすわけにもいかないのである…。
こういうところがひとり旅のつらいところである…。
海
あとは、甲板に出て海を眺めたりしてみたが、強風であり、すぐに船内に戻ってきた。
とうとうすることもなくなり、ソファーに腰掛け、文庫本を読み始めたが、程なく睡魔に襲われた。
1時間程ソファーでうつらうつらしていて、気がつくとヘルシンキ到着まであと1時間。
もう夜8時になろうとしているが、北欧はまだ明るい。再び甲板に出てみると、陸地が見え始めた。
いつ海上の国境を越えたのかはまるでわからないけれど、もうフィンランドの領域だろう。
やがて乗客がぞろぞろと荷物を持って"Deck 5"に押し寄せ、下船の準備を始める。
向こうに派手な色のフェリーが
街が見えてきた
"Deck 5"では新聞が売られていた。読めやしないから購入はしない。
しかし、一面にビンラディンの顔写真が大きく掲載されていれば気になるというもの。
次第に混雑するロビーの中、その紙面に目をやる人たちが何やら語りあっている。
どこかでテロか何か起きたのであろうか？見出しは北欧の言語なので、どんな事件かわからない。
北欧の言葉は英語とはまったく違うから、単語から意味を推測することはむつかしいのである。
私は後になって、アメリカ軍の作戦によりビンラディンが死亡したことを知った。
もうすぐヘルシンキ
フェリーがヘルシンキの西ターミナルに到着したのは、ほぼ定刻の午後8時30分過ぎ。
私はついに今回の取材の5カ国目にして最後の国、フィンランドの地を踏んだ。
ヘルシンキでは中央駅に近い"Hotel Arther"という宿を予約済。
まだ明るいがもうすぐ午後9時という時間帯。宿までは無理せずにタクシーで行くことにした。
タクシー乗り場へ向うと、調子のよさそうな黒人のドライバーが待機していてこれに乗車。
このドライバーのおかげで私のヘルシンキに対する第一印象は最悪なものとなったのであるが…。
ヘルシンキ到着
Facebook コメント
りんこうが行った国
私も、シリアラインで、ヘルシンキ～ストックホルムに乗船しましたが、
とても快適で、船旅がすっかり気に入りました。
とくに夏だったので、いつまでも日の沈まないバルト海が
とてもいい感じでした。サルミアッキの味、子供の頃から知っていますが
何回食べでも、全く好きになれません。
by enpoko (2011-09-08 22:24)
ダンスする夫婦には、ちょっと憧れます。。。
最悪って。。何？？？
by ゆう (2011-09-08 22:35)
飛行機や電車などと違って、自由に立ち歩ける分、時間を持て余す
ことがあるかもしれませんね。
自分は船旅は好きで、船中では目的地から先の行程を思案したり
していると、時間がどんどん過ぎていったような覚えがあります。
あ、でも国内(舞鶴⇔小樽)だからかもしれませんが＾＾；
ところで、この先のことが気になりますね。楽しみに？待ちます！
by hosoP (2011-09-08 23:12)
いつか船で国境越えしてみたいですねぇ。
石垣島→台湾とか、博多→韓国あたりで（笑）
サルミアッキ、どんな味がするのだろう？
試したいような試したくないような…。
by 38kicks (2011-09-09 06:06)
こんばんは＾＾
トランプの一人ゲーム《占いなどと勝手に言う》が得意なわたくし＾＾
せめて英語なら少し意味が分かりますけれどね～フィン語はね～
黒人ドライバーでどんな目にあったのかしら～
by mimimomo (2011-09-09 20:26)
ハズレドライバーを引きましたね＾＾；
by サンダーソニア (2011-09-09 21:00)
サルミアッキ、私はまずくて食べられませんでした＾＾：
by ちぇる (2011-09-09 22:32)
ツイート見逃してあげて～
実は期待通りのお約束ツイートだったりして。(=^^=) ニョホホホ
暇つぶしはトランプで占いをしましょう！
沈む、沈まない、沈む、沈まない、沈む、沈まない・・・ キャー
by りゅう (2011-09-10 02:03)
大きな船なんですね〜フェリーは
瀬戸内海の島に行くときに乗るくらいです。
by pandan (2011-09-10 07:22)
お久しぶりです。
フェリーには乗ったことありますが（日本ですが）
確かに暇です。
イルカとか出てくれば楽しいですけどね。
タクシーって運転手の当たり外れありますよね～
by ＰＡＴＡ (2011-09-10 15:58)
enpoko さん、こんばんは！
ヘルシンキ～ストックホルムだとフェリーで1泊されたのですね。
それはうらやましいです。僕も1泊したかったのですが、時間がありませんでした。
サルミアッキは僕は割と大丈夫ですね。何粒でも食べられます。
ゆうさん、こんばんは！
急に立ち上がってダンスを始めたものだから、驚いてしまいました。
日本人の感覚からすると、ちょっと恥ずかしいですよね。
「最悪」というのは、次回の記事で詳しくお伝えします…。
hosoP さん、こんばんは！
個室でゆっくりできるのであればリラックスできるのですが…。
3時間30分という時間もまた中途半端で時間を持て余しました。
海を眺めているだけでも楽しいのかもしれませんが、寒かったですし…。
38kicks さん、こんばんは！
いちばん簡単なのは博多から釜山でしょうね。
いつかこのルートのフェリーも乗ってみたいですが、博多まで行くのが遠いです。
サルミアッキ。ぜひぜひお試しください…。
mimimomo さん、こんばんは！
まあ、ひとりでトランプだと占いですかね…。
あとはみんな集めて手品を披露するとか…。そんなことできませんがね。
サンダーソニアさん、こんばんは！
そう。もうハズレもいいとこです。だからタクシー嫌いなんですよね。
ちぇるさん、こんばんは！
ちぇるさんもサルミアッキだめでしたか…。
僕はどんどん口に運んでましたが…。味覚がおかしいのかな？
そんなに嫌じゃなかったんですよね…。
りゅうさん、こんばんは！
つぶやいていた友人は正直に感想を言う人なので、まあ本心です。
あと、占いですが、りゅうさん、そんな占い嫌ですよ～。
まあ、ヘルシンキに到着してから僕の心は沈みましたが…。
pandan さん、こんばんは！
僕はこんな大きなフェリーは初めてです。
日本国内でもフェリーに乗ったことはないです。
僕は案外日本では行動範囲が狭いのですよ…。
PATA さん、こんばんは！
ああ、そうですね。何か動物が出てきてくれたら面白いですね。
甲板に出ましたが、もう強風で寒いのですよ。5月なんですけれどね。
タクシーの件は次回の記事で…。
by りんこう (2011-09-11 18:02)
取り敢えずフェリーで北海道へ、行く予定にしています＾＾
二泊三日の船旅を楽しみながら・・・・・妻と二人で・・・
然しながら、あくまでも予定ですから・・・
ご訪問くださり、有り難うございます＾＾
by yu-papa (2011-09-11 19:52)
yu-papa さん、こんばんは！
フェリーで北海道。いいですね。あ、予定ですか。
でも、旅はいろいろ計画をしているときが楽しいのですよね。
実際に旅を始めちゃうとあっという間です。そんなに長い旅はできませんからね。
by りんこう (2011-09-11 22:22)
海がキレイです。北欧の色してるのは気のせいかな？
by カエル (2011-09-13 02:00)
カエルさん、こんばんは！
ほんとうならもっと海を眺めていてもよさそうなんですが、
いかんせん寒かったので、余裕がありませんでした。残念なことです…。
by りんこう (2011-09-16 01:05)