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ヘルシンキの印象 [2011バルト海沿岸5ヶ国の旅]

2011年5月3日(火)、現地時間 午後8時45分、ヘルシンキ 宿へ向かうタクシーの車内


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タリンからヘルシンキへのルート

調子のよさそうな黒人運転手に「"Hotel Arther"まで」と告げる。
彼はわかったようなわかってないような反応であったが、カーナビで調べた後、車は発進。
しばらくして、このドライバー。「何故もっと高い宿に泊まらないのか?」とヘンなことを訊いてきた。
あのね。君。余計なお世話なんだよ。何でわざわざ高い宿に泊らねばならないのだ。
今回泊る"Hotel Arther"はヘルシンキ中央駅付近では割合安く泊まれるので予約をしたのである。
それでも1泊105ユーロ。1万円超えである。全く不本意。だいたいヘルシンキには安宿が少ない。

だのに、だのにだ。このドライバーは「何でもっと高い宿に泊らないのか」だと。
私は「君が言うような高い宿というのは私にとっては高すぎる」というようなことを言ってやった。
すると、ドライバー。鼻で笑うような反応なのであった。何なんだよその人を小馬鹿にする態度は…。
そして、運転はのろのろとしている。もちろんメーターの数字はどんどん上がる。
中央駅を通過した。中央駅前で降りてもよかったようにも思うが、それは今になって思うこと。
やはり、初めての土地で、土地勘が無いし、面倒だから宿の前までタクシーで乗って行こうと…。

ヘルシンキ中央駅
ヘルシンキ中央駅

すると、するとだ。このドライバーは中央駅を大きく離れ、わけのわからぬ公園の方を走り出した。
"Hotel Arther"はこんなほうにあるのだろうか?疑問に思ったが、わからないので黙っていた。
次にドライバーは「ところでいつ帰国するの?」と訊いてきた。
「明日である」と言うと、「じゃあ、明日迎えに来てあげる。空港に連れてってあげる」と言う。
いやいや、空港まではタクシーなんかよりバスで向かったほうが安いに決まっている。
「空港にはバスで行く」と言うと、ドライバーつまらなさそうに「バスかバスか…」だってさ…。

Hotel Arthur

Hotel Arthur

やっと、やっとだ。このドライバーは私を"Hotel Arther"の前に連れてきた。
今までのルートから懸念していたが、その時ようやく私は遠回りされてしまったことを確信した。
料金は22.50ユーロくらいだったと思う。高い。なんとも痛い出費となってしまった…。
25ユーロ渡すと、釣りはもらってもいいか?と訊いてきた。馬鹿野郎。やるわけねえだろうが。
このふざけたドライバーはトランクからスーツケースを取り出すことさえもしてくれなかった。
何だい?このフィンランドという国は初っ端からなかなか挑発的な態度をとるところじゃねえか。

宿の部屋
宿の部屋

気分を害しながらもチェックイン。すぐに今回の取材「最後の晩餐」をとるために街に出た。
ガイドブックを見て、中央駅近くのトナカイの肉が食べられるという"Zetor"という名のレストランへ。
"Zetor"に着くと店頭に「日本語メニューあります」とあり安心できそうである。
さっそく入り、席に着こうとすると、何故か制止させられた。店員が何か言っている。
聞くと店員は「コートを預けろ」と言っていた。そして、預り代として確か3ユーロ程の徴収がある。
このシステムは想定外だった。めんどくせえな。馬鹿野郎。私は憤然として店を出た。

レストラン Zetor
レストラン"Zetor"

結局、この日の夜は"Hotel Arther"の中のレストランで食事をすることにした。
レストランに入って行くとアジア系の店員がいて"To eat?"と訊ねられた。
それがまたきつい口調。俺はね…食べるためにね…わざわざ来てやったんだ…馬鹿野郎!!!
英語ができればそう言ってやりたい気持である。いや、できても言わないけれどね…。
まったく第一印象というのは大事である。最初から最悪なものだから全てが悪く思えてしまう。
残念ながら、ヘルシンキは今まで訪れた街の中でもかなり下位にランクされてしまった。

食べたもの
宿のレストランで"pippuripihvi"というコショウのかかったステーキを食べた。22ユーロ

さてさて、このようにヘルシンキの印象は最悪であるが、明日はいよいよ帰国の日である。
帰国の日とは言っても、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港から成田への便が出るのが午後5時15分。
空港には午後3時頃に着いていればよいだろうから、午前から昼にかけて取材ができる時間がある。
その限られた時間内で私はちょっとヘルシンキ郊外に足を延ばします。
ヘルシンキ自体は私にとって興味の惹かれるところがほとんどないつまらない街なのだったが、
ヘルシンキ郊外にぜひ訪れておきたいところがあった。これを楽しみに取材6日目終了である…。

ヘルシンキ大聖堂
ヘルシンキ大聖堂
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enpoko

あらら、それは残念な経験でした。
自分は、フィンランドではとくにそんな無礼な態度をとられた経験は
なかったです。買い物がとても楽しかったです。
by enpoko (2011-09-11 23:08) 

orange

北欧も移民が多くなって来たので、一部の極右グループが
差別的な行動をしているようですね(そういえば先日、乱事件が
ありました...)そのためか、虐げられている人が、また弱そうな
立場の人を虐げる連鎖があるのでしょう。
アテネのタクシーもかなりいい加減でしたよ。無理矢理メーターを
手でグイグイ動かされましたから(笑)
by orange (2011-09-11 23:26) 

りんこう

enpoko さん、こんばんは!
気分を害することが続きましたのでヘルシンキは面白くありませんでした。
特にドライバーはふざけた野郎でしたね。
デザインとか興味がある人なら面白いところでしょう、フィンランドは。

orange さん、こんばんは!
おっしゃる通り、北欧でも民族主義的な勢力が伸長しているようですね。
でも、この記事の件はそんな大げさなことではなくたまたまですよ。
特にタクシーはまいりました。こういうことがあるから困りますタクシーは…。
勝手な思い込みなんですけれど、フィンランドはそういうのないと思ってましたから。
by りんこう (2011-09-11 23:41) 

ryo1216

北欧、僕にとっては未開の地なんですが、いいイメージを持っていました。そんな横柄なんですか・・・。
先日、過激な事件も起きましたし、変わってきているのかもしれませんね。
by ryo1216 (2011-09-12 03:59) 

mimimomo

おはようございます^^
タクシーがいけなかったのでしょうね~ ヘルシンキはツアーで行っただけなのですが、空港は個人的に利用しました。
物価が高かったと言う印象が・・・
住んでいる人もお金がかかって大変なのかなぁ~ それがボッタクリになる?
by mimimomo (2011-09-12 05:22) 

よしあき・ギャラリー

何処も景気が悪く、心が荒んでいるのでしょうね。
by よしあき・ギャラリー (2011-09-12 05:39) 

pace

残念な印象でしたね
北欧の印象はとにかく物価の高さでした
by pace (2011-09-12 06:28) 

38kicks

珍しく感情的な文章で、笑ってしまいました。
こういうことがあった街の方が後々いい思い出になったりして。
んなことないか・・・。
by 38kicks (2011-09-12 08:46) 

t-toshi

北欧3国は、小生が行きたい場所の一つです。タクシーの不快はとても参考になりました。小生はソウルとパリで不愉快な運転手に遭遇。もうその国には行きませんから。(韓国は3度、パリは2度。もう良いでしょう。)
by t-toshi (2011-09-12 10:07) 

サンダーソニア

残念なことでしたね。
日本でもタクシーの運転手さんで品のない方にあったことがあります。
今度記事にしようかな。
by サンダーソニア (2011-09-12 20:05) 

pandan

遠回りはひどいですね〜

by pandan (2011-09-13 07:22) 

カエル

こういうことあると疲弊しますよね。全員じゃないとは思うのですが、がっかりしてもういきたくなくなる。国内のお店でもそうですものね。
確かに表情の変化がわかりづらい国だなという印象がありますね。
by カエル (2011-09-13 16:20) 

ゆう

そういえば、
知人がヘルシンキ空港で買い物をしたとき、巧妙な手口で、お釣りを誤魔化されたと言ってました。。  (⌒▽⌒;)
by ゆう (2011-09-13 20:33) 

りんこう

ryo1216 さん、こんばんは!
まあ、こんなにひどい目にあったのはたまたまなんだと思いますが、
何といいますか、バルト3国のほうが温かみがあったような気がしますね。
街を歩いている人が冷たく見えました。ヘルシンキでは。

mimimomo さん、こんばんは!
ほんとうに物価が高くて嫌になっちゃいますね。
安宿はあることはあるんですが、ドミトリーみたいなのは嫌なので。

よしあき・ギャラリーさん、こんばんは!
まさかですね。サンタさんの国でこんな印象を持つことになるとは。
我々日本人も気をつけたいものですね…。

pace さん、こんばんは!
やっぱり物価は高いですよね。
この日のディナーは最後ということもあり?豪勢にステーキでしたが、
これでも安いのを注文したんですよ…。

38kicks さん、こんばんは!
今回の記事は怒りモードで綴ってみました。
笑って楽しんでいただければ、こちらも本望なのであります。

t-toshi さん、こんばんは!
今回はリトアニアで2回タクシーを利用していますが、
この時はどちらもいいドライバーさんでしたよ。
それが、フィンランドでは初っ端からこれですから…。
ソウルとパリですか…。残念でしたね。
僕はパリにはまた行ってみたいですねえ…。

サンダーソニアさん、こんばんは!
日本にもひどいのいますからね…。どんなひどい目に遭われたのでしょう?
記事を楽しみにしています…!?

pandan さん、こんばんは!
ああ、もう今思い出しても虫唾が走ります…。
ほんとうにふざけたドライバーでした。

カエルさん、こんばんは!
このふざけた運転手は海外からのお客様にそういう態度をとることにより、
自らの国の印象を貶めていることに気がつかないのでしょうかね?
気がつかないんでしょうね。どこの国にでもいるんでしょうけれど…。

ゆうさん、こんばんは!
ああ、お釣りをごまかされるというのは僕も何度かありました。
他の国ですけれどね。巧妙な手口というのが気になります…。
by りんこう (2011-09-13 23:22) 

PATA

残念でしたね。フィンランドは名スキージャンパーが数多く出ていて
好印象を持っていたのですが
こんな出来事があると、興ざめですね。
中国でもタクシーによく遠回りされる、って話聞きますけど
幸い私が利用した時はそれは無かったです。
by PATA (2011-09-14 17:57) 

サンダーソニア

楽しみにされちゃったww
ネタがないので近日中に書こうかな♪
by サンダーソニア (2011-09-14 19:33) 

りんこう

PATA さん、こんばんは!
スキージャンプに確かアホネンという選手がいましたね。
この国は首相がアホ首相だったこともありますね。
ほんとうにアホだったかはわかりません。日本ではアホが続きましたが…。
僕も北京に行った際、移動手段はタクシーを主に利用しました。
何回か乗りましたが、みな親切なドライバーでしたよ。

サンダーソニアさん、こんばんは!
今度じっくり拝読させていただきますよ!
by りんこう (2011-09-16 00:56) 

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