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タリン到着 [2011バルト海沿岸5ヶ国の旅]

2011年5月3日(日)、現地時間 午前6時13分、エストニア共和国 タリン バスターミナル

タリン到着
タリン到着

取材6日目は始まっている。今回の取材4か国目となるエストニア共和国の首都タリンに到着。
すんなりとタリンのバスターミナルに到着したかと言えば、そうではない。
夜行バスはエストニアの領内に入ったあたりで一度停車し、車内の照明が一斉に点けられた。
バルト三国はシェンゲン協定に加盟しているので、各国境で入国審査は行われないはずだが、
この時は、停車したバスに国境審査の人間が乗り込んできた。
私はまあ、パスポート出せばいいんだろ。と寝ぼけ眼でパスポートを提示したのを憶えている。

タリンのバスターミナル
タリンのバスターミナル

それから数時間。空が白み始め、タリンのバスターミナルに到着したわけだが、私は不本意である。
なぜならば、私は「タリン港Aターミナル」というバス停で下車することにしていたのであるが、
そこを通り過ぎ、終点の「タリン・バスターミナル」まで来てしまったからである。
「タリン港Aターミナル」で降りようとしていたのは、そこからタリンの旧市街が近いからで、
これからタリン旧市街(ここも世界遺産)を取材するには、そこで下車したほうが好都合だからである。
でも、終点まで来てしまった。バスを降りると、私のスーツケースが乱暴に外に出されていた…。

ソ連時代の建物っぽい
これもソ連時代の建物っぽい

タリンのバスターミナルから旧市街までは、地図を見る限り2キロほど離れていると思われた。
2キロなら徒歩でも十分辿り着ける距離であるが、初めての土地であるし、重い荷物も持っている。
それでも、私は歩きだしてしまった。空にはカモメが飛んでいる。
カモメが飛んでいる方が港の方だろう。そんな原始的な勘で歩きだす。
それにしても寒い。涼しいのではない、これは寒いのである。だまっていると手がかじかんでくる。
手袋が必要なほどの寒さ。手袋は持ってきてはいたが、手袋をすると写真撮影がうまくできない…。

タリン港
タリン港

結局30分ほど、スーツケースを引きずって歩いたであろうか。私はタリン港の建物に着いた。
ここまで来れば、山場は越えた感がある。今日の日中はタリンの旧市街を取材。
その後、ここタリン港からフェリーに乗って最終目的地フィンランドのヘルシンキへ向うのだ。
今夜はヘルシンキの宿に泊まり、明日の午後、帰国の途に着く。ゴールはもう少しだ。
さらに、エストニアまで来ると通貨単位がなじみのあるユーロとなる。
なじみのある通貨単位で支払いができるということで、いくぶん気も楽である。

旧市街へ
旧市街へ

エストニアがユーロを導入したのは今年の1月1日。それまではクローンという通貨単位だった。
それ以前にエストニアを旅していたらクローンの通貨を見ることができたのだが…。
世界のコインもちょっと集めている私にとって、クローンの通貨を見ることができないのは残念。
でも、出来立てほやほやのエストニアにユーロ硬貨を入手することもまた魅力であった。
ユーロ硬貨というのはコインの裏のデザインが各国で異なっているのであるが、
ここで私が今まで手に入れた各国の1ユーロ硬貨をご覧いただくことにしましょうか…。

ユーロ硬貨
わかりづらいですが、今まで集めた各国の1ユーロ硬貨
上段左から、スペイン、オーストリア、オランダ、ベルギー、フランス
下段左から、ドイツ、フィンランド、イタリア、ポルトガル、ギリシア

タリン港の建物のなかでしばし休んだ後、スーツケースを荷物預かり所に預け旧市街へ。
「ふとっちょマルガレータ」という愛称のついた丸い建物の脇の路から旧市街に足を踏み入れる。
旧市街は中世のたたずまいを今に伝える街並みが残されているというが、
確かに、別世界に迷いこんだようだ。早朝で街が静かであることもあって余計そう感じられる。
こんな言い方をしてしまうとつまらないが、何かのテーマパークに来たようにも感じてしまう。
タリンの旧市街は広くなく、徒歩で回れる。私は早朝の内にぐるっと旧市街内を歩いてしまった。

ふとっちょマルガレータ
旧市街の入り口に位置する「ふとっちょマルガレータ」といわれる建物。むかしは砲塔だったそう

まだ静かな旧市街
まだ静かな旧市街

ピック通り25番地の建物のぞき屋トム
ピック通り25番地の建物には「のぞき屋トム」がいる

ひと通り旧市街を歩いたとは言うものの、これは寒い中、彷徨っていた。と言うほうが近い。
過去の世界の天気が調べられるサイトで検索したところ、この日のタリンの気温は…。
なんと最高気温5度、最低気温1度であったらしい!本当だろうか?通りで寒いわけである…。
タリンの旧市街を彷徨っていた私は、とうとうこの寒さに我慢できなくなってきた。
どこかのカフェーにでも入った方が賢明である。適当なカフェーを見つけると入店した。
ここで朝食を取り、温まった後、あらためてタリンの取材に出ることにしましょうか…。

アレクサンドル・ネフスキー教会①アレクサンドル・ネフスキー教会②
ロシア正教のアレクサンドル・ネフスキー教会。中は熱心な信者でいっぱいで圧倒された

旧市街の街並み①旧市街の街並み②
旧市街の街並み

展望台から
展望台からタリンの旧市街を望む
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コメント 15

ゆうさん

素敵な街ですね。。。
アイアンでしょうか?
ブーツに惹かれます♪
by ゆうさん (2011-08-21 00:04) 

orange

ユーロのコインコレクション。いいですね。
今度はちょっと意識してみようと思いました。
たまたま手元にあるのはスペインの1ユーロです。
タリンの街並は美しいですね。
by orange (2011-08-21 00:49) 

PATA

我が家にもなぜかユーロコインあります。
ヨーロッパ行ったことないのに、謎なんです・・・。
町並み雰囲気ありますね。
by PATA (2011-08-21 00:58) 

toshi

ユーロのコイン、集めてみたいです。
by toshi (2011-08-21 07:46) 

enpoko

タリンって一度行ってみたいです。
by enpoko (2011-08-21 12:47) 

りんこう

ゆうさん、こんばんは!
こういう店先の看板もしゃれていて面白いですよね。
僕も惹かれてつい写真を撮ってしまいました。

orange さん、こんばんは!
スペインの1ユーロ硬貨は国王の肖像ですね。
オーストリアはモーツァルトの肖像。イタリアはダ・ヴィンチの人体図。
各国いろいろデザインがあって、コレクション心をくすぐるのですよ。

PATA さん、こんばんは!
ヨーロッパに行ったことないのにユーロコイン…。それは謎ですね。
どこの国のユーロコインなんでしょうかね?

toshi さん、こんばんは!
ユーロコインは買い物していると、いろんな国のコインにお目にかかります。
僕はポルトガルやギリシアへ入ったことが無いのですが、
それらの国のコインをゲットしました。買い物の際のお釣りは要チェックですね。

enpoko さん、こんばんは!
タリンはきれいな街でした。といっても数時間しかいなかったのですが…。
ヘルシンキからフェリーで気軽に訪れることができるところです。
by りんこう (2011-08-22 00:08) 

PopLife

ナイスをありがとうございました。
各国でユーロ貨幣のデザインが違うのを知り、話の種が一つ増えたと
喜んでいます。しかも交換レートを気にする必要がないだなんて、
マッ、その為の統一通貨なのでしょうが。続きが楽しみです。では。
by PopLife (2011-08-22 09:12) 

Inatimy

のぞき屋トム、結構な高さの場所にいるんですね~。 何をのぞいてるんだろう。
屋根はオレンジ色だし、壁は淡いラムネ色だし、タリンって可愛い街なんですね。
by Inatimy (2011-08-22 17:06) 

yu-papa

町としては大きいようですが、人通りが極端に少ないですね^^
by yu-papa (2011-08-24 19:36) 

mimimomo

こんばんは^^
ほんとうに面白い《ちょっとドキドキする》経験ですね。
バスターミナルから港の方の旧市街まで2キロを30分で歩いたと言うことは
全く迷わずすんなり行けたと言うことですよね~さすがです。
「のぞき屋トム」は知っていればどうと言うことはないですが、知らないでこれを見上げると
ちょっと異様な感じではないですか(^^
旧市街の町並み、良いですね~
by mimimomo (2011-08-24 20:00) 

りんこう

PopLife さん、こんばんは!
モーツァルトの肖像がデザインされているオーストリアがお気に入りです。
ユーロもいろいろ大変みたいですけれどね…。

Inatimy さん、こんばんは!
ガイドブックによると、こののぞき屋さんは近所の娘たちを覗いていたんだとか。
それって、犯罪なんじゃ…。

yu-papa さん、こんばんは!
タリンの旧市街は広くありません。十分徒歩で見て歩けます。
早朝なので人がまだあまり歩いていません。
それはそれで一人旅の私にとっては記念写真が撮りやすかったりします。

mimimomo さん、こんばんは!
僕は方向音痴ではないと思うんで、これはほんとうに助かっています。
あまり道に迷ったこともないはずです。
今日記事を更新しようと思っていたんですが、今日はちょっと時間が無いですね。
というわけで、次回の記事は週末です…。
by りんこう (2011-08-24 22:17) 

サンダーソニア

2カラーのコインは日本にはないのでお土産にもいいですね。
by サンダーソニア (2011-08-25 20:05) 

カエル

少しでも馴染みのあるものに出会うとすごく気が楽ですよね〜。
例えばコインとか、母国語とか、、、。
30分歩いても何もなかったってことは治安はいいのですね。
ハラハラドキドキの取材。
読ませてもらって楽しんでます!
by カエル (2011-08-25 23:26) 

pandan

いつも訪問ありがとうございます。
by pandan (2011-08-26 07:44) 

りんこう

サンダーソニアさん、こんばんは!
確かに2色のコインは日本にはありませんね。
でも穴の開いているコインが日本には2種類もあります。
これは意外と珍しいのでは?と思っています。

カエルさん、こんばんは!
バルト3国の治安はいいと思いますよ。
少なくとも、僕の滞在中、ヘンな目には遭いませんでした。
もっとも、異国の地ですので、油断は禁物ですが。

pandan さん、こんばんは!
こちらこそありがとうございます!
また、よろしくお願いします!
by りんこう (2011-08-27 01:04) 

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