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ヴィリニュスへ、次の目的地へ [2011バルト海沿岸5ヶ国の旅]

2011年5月2日(月)、現地時間 午後4時35分、ドルスキニンカイ バスターミナル

ヴィリニュス行きのバス
ヴィリニュス行きのバス

ほとんど情報の無かったドルスキニンカイの取材も無事に終えることができそうだ。
午後4時35分、ヴィリニュス行きのバスが出た。ヴィリニュス到着は午後6時40分の予定。
こうして、ドルスキニンカイの取材で1日を費やしたわけだが、まだ山場を越えたわけではない。
というのも、ヴィリニュスに午後6時40分に到着後、次の目的地に移動しなければならないからで、
その移動手段に私はあろうことか夜行バスに乗車するという選択をしたからなのである。
この夜、私はヴィリニュスから夜行バスに乗り、エストニアの首都、タリンへと向かうのである。


大きな地図で見る
ヴィリニュスからタリンまでの夜行バスはだいたいこんなルートだと思います

なぜ夜行バスという移動手段を選択したのかと言うと、それは安く移動できるからに他ならない。
それに、宿代を浮かせることができる。バスで寝ていれば、翌朝はエストニアなのである。
そんなことを考えて、調子に乗ってスケジュールを立ててしまった私だが、
考えてもみてください、スウェーデン、ラトビア、リトアニアと短期間で移動してばかりの私。
いよいよ今回の取材の疲労も蓄積されてきたようで、正直、夜行バスはしんどいのであった。
ドルスキニンカイからヴィリニュスまでの車中、私は疲労のためかどっぷり眠りについていた。

バスの中
ヴィリニュスへ向かうバスの中

そんなことは言っても、夜行バスは既に予約してしまったのだから、これをふいにしたくない。
海外では夜行列車には乗ったことはあるが、夜行バスに乗るのは初めてだ。
日本国内でも夜行バスはむかし所沢~京都間に1度乗車したのみである。
その時のことはもうあまり憶えていないが、なんだかんだでぐっすり眠っていた気もする。
しかし、海外で乗車するとなると、また別の緊張感があり、この経験は参考にならないと思われた。
いずれにせよ、ここは体調を整え、夜行バスに備えなくてはならない…。

ヴィリニュス到着
ヴィリニュスに戻ってきました

ヴィリニュス駅
ヴィリニュス駅

さて、ヴィリニュスへのバスは渋滞に巻き込まれたものの、5分程の遅れでヴィリニュスに到着。
タリンへの夜行バスが出るのは午後9時。今は午後6時45分で、まだ2時間あまり時間がある。
もはや、ヴィリニュスの旧市街方面に出向いて行く余裕はないだろう。
ここはおとなしくヴィリニュス駅、バスターミナル付近で過ごすことにした。
夕食はヴィリニュス駅前のマクドナルドでとった。フィレオフィッシュとコカコーラ。
これで、13.70 リタス。400円ちょっとであろう。寂しい夕食だが、これで体調を整える。

今日のディナー
今日のディナー

ヴィリニュス駅のロッカーに預けていたスーツケースを取り出した後は、いよいよ身動きが取れない。
もう、バスターミナルの待合室でひたすらタリンへの夜行バスが出る時間を待つのであった。
午後8時44分。タリン行きの夜行バスが到着。スーツケースをトランクに入れてもらい乗車。
さすがに大型のバスが来た。と安心したのもつかの間、私は不安になった。
というのもこのバス、私が期待していたような夜行バスの仕様になっていないのである。
シートはリクライニングできるが窮屈。そこに、申し訳程度にエチケット袋が備えられている…。

タリン行きの夜行バス
タリン行きの夜行バス

これで眠ることができるのだろうか?疲労が蓄積している私に対しこれは非道い仕打ちなのである。
午後9時、ようやく夜の帳が落ちようとしているヴィリニュスのバスターミナルをバスは出る。
タリンに着くのは翌朝、午前6時25分。さらばリトアニア!と目をつぶるがやはり眠れない。
バスに乗客はほんの数名。その内のひとり、私の一列前に座した若者は、大胆な行動をとった。
座席は中央の通路を挟み左右に2列づつ全4席の配置だが、この4席を独占して眠りについたのだ。
つまり、中央の通路をも遮り全4席に体を横たえていた。あとから乗車する客を通せんぼしている。

夜行バスの中
夜行バスの中

私はとてもそんな大胆な眠り方はできない。それ以前に全4席を独占してしまう程の背丈がない…。
仕方なく、窓際の1席でくるまって眠りにつくのだったが、いやな夢を見た。
全身に高圧電流を流されている夢だった。不自然な格好で寝ていて、体が痺れてしまったからか。
その後眠れず、車窓からの景色を見ていると、わずか2日ばかり前に見た景色が広がっていた。
ラトビアのリガ国際空港。こんな体で再び空港を見ることになるとは予想だにしなかった…。
日付は変わって5月3日。いつの間にやら取材6日目が始まっていた。タリンはまだ遠い…。

ラトビアのリガ国際空港①
5月3日(火)午前1時18分、ラトビア共和国 リガ国際空港

ラトビアのリガ国際空港②
4月30日(土)午後3時20分、ラトビア共和国 リガ国際空港
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コメント 14

よしあき・ギャラリー

疲れがピークのようですね。
大丈夫かな・・・
by よしあき・ギャラリー (2011-08-17 05:37) 

mimimomo

おはようございます^^
無事ご帰国されているのですから、大丈夫だったのでしょう^^
それに色んな乗り物に乗って色々経験して、素晴らしい!ですよ^^
でもね~バスで一夜はきついですね。
by mimimomo (2011-08-17 05:46) 

りんこう

よしあき・ギャラリーさん、おはようございます!
この時は疲れてもいましたが、シャワーすら浴びれなかったのがつらかったです。
やっぱり頭くらい洗っておきたいですね。

mimimomo さん、おはようございます!
今回はほんとうにいろんな乗物に乗りました。
格安航空のプロペラ機、バス、鉄道、これからフェリーも乗ります。
バスは安いので、慣れてしまえば魅力的な移動手段ではあります。
by りんこう (2011-08-17 07:49) 

yakko

お早うございます。
若い時のシンジラレナイようなこのご苦労・経験は、いつかりんこうさんの役にたつ時がくるでしょうね〜(^ニ^)
by yakko (2011-08-17 08:27) 

りんこう

yakko さん、おはようございます!
もう僕もそんなに若いと言っていられない年齢になりました。
いつまでこんな過酷な日程で旅ができるでしょうか…。
by りんこう (2011-08-17 08:36) 

orange

おはようございます。
へぇ....夜行バスが。鉄路よりもバス路線の方が発達している地域
でしょうか?でもこのルートなら車の方が速いってところありますね。
夜行バスとはでもお疲れですね。
足がずっと下になっているのも疲れます。
by orange (2011-08-17 09:23) 

カエル

体が疲れていると、心も疲れて来てしまいますよね。
車中で少しは寝れると復活するのですけどね。
若いうちしかできない旅ですよね。
私も今は無理しない旅に変わって来ました。
それも又よしです!

by カエル (2011-08-17 11:23) 

桔梗之介

夜行バス、ですか。
安く納めようとすると、そのかわり・・・仕方ないことも。
でも、旅の空の下では、それもいい思い出になるかもしれないですね。

by 桔梗之介 (2011-08-17 14:21) 

Inatimy

旅の快適さと価格、どのあたりで手を打つか、難しいですよねぇ。
最後まで体力がもつといいなぁ。 次の食事は満足のいくものだったかな。
by Inatimy (2011-08-17 18:46) 

あきら

夜行バスはこたえますよね。
by あきら (2011-08-17 21:05) 

PopLife

ナイスをありがとうございます。
さて、世界中どこへ行ってもマックは同じ味なのでしょうか?
ではまた。
by PopLife (2011-08-18 07:18) 

38kicks

若い頃は深夜バスでも爆睡していた覚えがありますが、
今は眠れなくなっちゃったなぁ、どうしてなんだろう。
外国の深夜バスだと、余計に緊張感ありそうですね。
by 38kicks (2011-08-18 10:05) 

りんこう

orange さん、こんばんは!
このあたりはバスのほうが断然発達しています。
ヨーロッパは夜行バスに乗れば、安くあちこち行けてしまうんですよね。
いままで、夜行バスという選択肢はあまり考えてこなかったのですが、
安さはやはり魅力です。でも、しんどいですけれどね…。

カエルさん、こんばんは!
無理しない旅。してみたいですが、どうしてもつめこみ気味になってしまいます。
あちこち見ようと欲張りすぎるんですよね…。
帰国するといつもぐったりです…。

桔梗之介さん、こんばんは!
しんどいんですけれど、旅をしている実感というのは感じられるんですよね。
深夜バス。だから嫌いではないですよ。しんどいんですけれどね…。

Inatimy さん、こんばんは!
僕は安さにはこだわりますが、あんまり無理はしないよう心がけているつもりです。
旅の終わりが近付くにつれ、宿のグレードを上げるというのはなかなか有効です。
え?今回は全然上がっていないじゃないか?まあ、そんなんですけれどね…。

あきらさん、こんばんは!
夜行バスはこたえました。やっぱりシャワーぐらいは浴びたいんですけれどね。

PopLife さん、こんばんは!
ヴィリニュスのマックの味は…。あまり変わらなかったような…。
僕の味覚が鈍感なだけかもしれません。
でも、コーラっていうのは各地で微妙に味が違うような気がするのです。

38kicks さん、こんばんは!
なんせ、海外ではじめての夜行バスですからドキドキだったのです。
でも、これは慣れてしまえばけっこう便利なのかも。
果たして慣れるものなのか?という疑問はありますが…。
by りんこう (2011-08-21 23:52) 

サンダーソニア

体格の良い方が多いのでしょうに
私は小柄ではありませんがバス車内で眠るのは割と平気です。
でも海外だと自信がありません。
by サンダーソニア (2011-08-25 20:07) 

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