聖霊教会 [2011バルト海沿岸5ヶ国の旅]
2011年5月3日（火）、現地時間 午前9時4分、エストニア共和国 タリン Reval Cafe
旧市街の中心、ラエコヤ広場
エストニア共和国の首都タリン。寒さに耐えかねた私は一軒のカフェーに入った。
"Reval Cafe" というカフェーだった。たまたま近くに所在していたカフェーである。
店内に入ってみると、なかなか洒落たカフェーであった。
ここが20年ほど前までソ連邦だったとは想像することができなかった。
むしろ、この空気はスウェーデンやフィンランドといった国と近いように思われる。
なんせ、タリンはフィンランドの首都ヘルシンキからフェリーですぐのところである。
カフェーの中
オムレツ。3.60ユーロ
昨日、リトアニアの田舎町にいたせいなのかもしれないが、店員もあかぬけた感じがする。
取材4カ国目。明日は帰国の日。しみじみしていると綺麗な女性の店員がメニューを持ってきた。
朝食メニューのオムレツとコーヒーを注文。程なく調理された品が出てきた。
これをしばしのんびりと食し、温まる私。ちょっとゆっくりさせてください…。
結局、1時間近く休憩。あらためてタリンの取材に出るべく店を後にしたのが午前10時前である。
そうそう。このカフェーでエストニアの1ユーロ硬貨を入手した。画像を載せますのでご覧ください。
エストニアの1ユーロ硬貨。エストニアの国土がデザインされている
外は相変わらず寒い。人通りはまだ少ないが、街はようやく動き出してきたようである。
旧市街はだいたい歩いてしまったが、あらためて街をぶらぶらと歩いてみる。
民族衣装に身を包んだアーモンド売り、セーターをたくさん売っている「セーターの壁」。
そういったものを見ながら歩いていたが、やはり寒いからか人通りは少ない。
皆、屋内で過ごしているのだろうか。やはり私もどこか建物の中へ入ってみることにしよう。
早朝では開いていなかった教会などの施設もこの時間なら開いている。
アーモンド売り
「セーターの壁」と呼ばれるセーターの市場
タリン旧市街に点在している教会の内、私は聖ニコラス教会というところに行ってみたかった。
しかし、この教会は月曜、火曜、祝日は閉まっているとのこと。
今日は残念ながら火曜日。教会の前までは行ったが、中に入ることはできなかった。
聖ニコラス教会には「死のダンス」という絵画があるらしく、これを見てみたかったのだが。
「死」とダンスをするというモティーフは北欧ではよくあるらしい。
シベリウスに「悲しきワルツ」という曲があるが、あれもこのモティーフの影響なのだろうか。
聖ニコラス教会
聖ニコラス教会へは入ることができなかった私は聖霊教会という教会に入ることにした。
素朴な教会である。通りに面して設置されている大時計が印象的である。
大時計は1684年製のものだそう。タリンの人々に300年以上に渡り時を知らせ続けてきたのか。
入場料は1ユーロ。エストニアの1ユーロ硬貨は記念にするので、それで払わないようにして入場。
教会内は誰もいなかった。絢爛な装飾が施された教会ではないが、それゆえに落ち着く感じがする。
主祭壇の方へ歩いて行く。私の足音だけが教会内に響いている。
聖霊教会
主祭壇は木製で、ベルント・ノトケという彫刻家により15世紀末につくられた。
先に触れた聖ニコラス教会の「死のダンス」という絵画もこのノトケという人によるもの。
私はこの人のことをまったく知らなかったが、調べたところ重要な芸術家のようである。
ストックホルムのガムラスタンにある大聖堂にもノトケの手による彫刻があるらしい。
数日前、ガムラスタンを訪れた私だが、そんなことはちっとも知らなかった。
帰国後に調べてあらためて知ることもいろいろとあるものだ。
主祭壇
聖霊教会内部
桟敷には「貧者の聖書」と呼ばれる聖書の物語を描いた絵画が連作でずらっと並んでいる。
文字が読めない人々にもこれらの絵画でキリスト教の教えが伝えられたのであろう。
私でも知っているアダムとイブのエピソードなどの絵画があり、じっくり観て回ると面白い。
聖霊教会はこじんまりとした教会であったが、ふらっとこういう教会を訪れるのもいいものだ。
教会を出て、通りに面する大時計を見ると、まだ午前11時過ぎ。
当然、ヘルシンキに向うにはまだ早い。もうちょっとタリン旧市街を巡ってみましょうか…。
タリン旧市街のお土産屋さん
旧市街の中心、ラエコヤ広場
エストニア共和国の首都タリン。寒さに耐えかねた私は一軒のカフェーに入った。
"Reval Cafe" というカフェーだった。たまたま近くに所在していたカフェーである。
店内に入ってみると、なかなか洒落たカフェーであった。
ここが20年ほど前までソ連邦だったとは想像することができなかった。
むしろ、この空気はスウェーデンやフィンランドといった国と近いように思われる。
なんせ、タリンはフィンランドの首都ヘルシンキからフェリーですぐのところである。
カフェーの中
オムレツ。3.60ユーロ
昨日、リトアニアの田舎町にいたせいなのかもしれないが、店員もあかぬけた感じがする。
取材4カ国目。明日は帰国の日。しみじみしていると綺麗な女性の店員がメニューを持ってきた。
朝食メニューのオムレツとコーヒーを注文。程なく調理された品が出てきた。
これをしばしのんびりと食し、温まる私。ちょっとゆっくりさせてください…。
結局、1時間近く休憩。あらためてタリンの取材に出るべく店を後にしたのが午前10時前である。
そうそう。このカフェーでエストニアの1ユーロ硬貨を入手した。画像を載せますのでご覧ください。
エストニアの1ユーロ硬貨。エストニアの国土がデザインされている
外は相変わらず寒い。人通りはまだ少ないが、街はようやく動き出してきたようである。
旧市街はだいたい歩いてしまったが、あらためて街をぶらぶらと歩いてみる。
民族衣装に身を包んだアーモンド売り、セーターをたくさん売っている「セーターの壁」。
そういったものを見ながら歩いていたが、やはり寒いからか人通りは少ない。
皆、屋内で過ごしているのだろうか。やはり私もどこか建物の中へ入ってみることにしよう。
早朝では開いていなかった教会などの施設もこの時間なら開いている。
アーモンド売り
「セーターの壁」と呼ばれるセーターの市場
タリン旧市街に点在している教会の内、私は聖ニコラス教会というところに行ってみたかった。
しかし、この教会は月曜、火曜、祝日は閉まっているとのこと。
今日は残念ながら火曜日。教会の前までは行ったが、中に入ることはできなかった。
聖ニコラス教会には「死のダンス」という絵画があるらしく、これを見てみたかったのだが。
「死」とダンスをするというモティーフは北欧ではよくあるらしい。
シベリウスに「悲しきワルツ」という曲があるが、あれもこのモティーフの影響なのだろうか。
聖ニコラス教会
聖ニコラス教会へは入ることができなかった私は聖霊教会という教会に入ることにした。
素朴な教会である。通りに面して設置されている大時計が印象的である。
大時計は1684年製のものだそう。タリンの人々に300年以上に渡り時を知らせ続けてきたのか。
入場料は1ユーロ。エストニアの1ユーロ硬貨は記念にするので、それで払わないようにして入場。
教会内は誰もいなかった。絢爛な装飾が施された教会ではないが、それゆえに落ち着く感じがする。
主祭壇の方へ歩いて行く。私の足音だけが教会内に響いている。
聖霊教会
主祭壇は木製で、ベルント・ノトケという彫刻家により15世紀末につくられた。
先に触れた聖ニコラス教会の「死のダンス」という絵画もこのノトケという人によるもの。
私はこの人のことをまったく知らなかったが、調べたところ重要な芸術家のようである。
ストックホルムのガムラスタンにある大聖堂にもノトケの手による彫刻があるらしい。
数日前、ガムラスタンを訪れた私だが、そんなことはちっとも知らなかった。
帰国後に調べてあらためて知ることもいろいろとあるものだ。
主祭壇
聖霊教会内部
桟敷には「貧者の聖書」と呼ばれる聖書の物語を描いた絵画が連作でずらっと並んでいる。
文字が読めない人々にもこれらの絵画でキリスト教の教えが伝えられたのであろう。
私でも知っているアダムとイブのエピソードなどの絵画があり、じっくり観て回ると面白い。
聖霊教会はこじんまりとした教会であったが、ふらっとこういう教会を訪れるのもいいものだ。
教会を出て、通りに面する大時計を見ると、まだ午前11時過ぎ。
当然、ヘルシンキに向うにはまだ早い。もうちょっとタリン旧市街を巡ってみましょうか…。
タリン旧市街のお土産屋さん
Facebook コメント
りんこうが行った国
こんばんは＾＾
今調べてみました。確かにヘルシンキとタリンは近いですね～福岡と韓国くらいかしら。
教会も様々なんですね～ 入場にはお金が必要なんですか・・・
by mimimomo (2011-08-28 20:11)
大胆なオムレツですね＠＠
by サンダーソニア (2011-08-28 21:00)
絵画見てみたいですね。
一度は教会に行ってみたいと思っているんですが
入場料必要なんですか。他の国ではどうなんでしょう。
by ＰＡＴＡ (2011-08-29 01:08)
大胆なオムレツですが、上にルッコラの葉っぱが乗っていて
ちょっとお洒落ですね。東欧圏にしては…ですよ。
エストニアの1ユーロ！！貴重ですねぇ。
ドイツからの移民が多かった地域だけあって、街並も教会内部もどことなくドイツの小さな町を感じさせる風景ですね。
by orange (2011-08-29 09:07)
アーモンドは、買われました?
以前テレビで見て興味津々です。
ヨーロッパでは、焼き栗の屋台も美味しいですよね。確かにガムラスタンの大聖堂に、立派な彫刻がいくつかありました。ちょっと薄気味悪い感じでしたが、それが、そのノトケによるものだったのかな…。
by enpoko (2011-08-29 09:23)
mimimomo さん、こんばんは！
タリン～ヘルシンキ間は高速船で1時間30分ほどだそうです。
ただ高速船は揺れが激しいそうで、私は普通のフェリーにしたんですけれどね。
そのことは、もうちょっと後の記事で載せますね。
サンダーソニアさん、こんばんは！
大胆なオムレツですが、ここでゆっくりと温まって、なんかいい時間でしたね。
もうちょっと、のんびりと旅できればいいんですけれどね。
PATA さん、こんばんは！
聖霊教会は中世の雰囲気が残る教会ですので、寄付の感覚で払いました。
他の国でも教会の入場料はあったりなかったりですね。
orange さん、こんばんは！
タリンの旧市街は東欧というかバルト三国というか、もう北欧の雰囲気でしたよ。
まだ出来たてのエストニアの1ユーロ硬貨。結局2枚手に入れました。
あと、記事で出てきたノトケという芸術家はドイツ出身の人だそうです。
enpoko さん、こんばんは！
アーモンドは買わなかったですね。買えばよかったですね。
焼き栗はローマで買ったことがあります。僕は日本の甘栗のほうが好きですね。
ガムラスタンにあるノトケの彫刻は「聖ゲオルギウスとドラゴン」という作品だそう。
enpoko さん、きっとご覧になっているのでは？
by りんこう (2011-08-29 22:44)
寒いからセーターの壁で、一枚お土産がてら購入されるのかと思ったら、
あら、そのまま教会へ？
by Inatimy (2011-08-30 00:21)
お気に召すデザインがなかったのかしら？
by サンダーソニア (2011-08-30 19:54)
そういえばその昔、スロベニアにいったときのユーロってどうだったかな？
（探してるけどなかなか出てこない・・・）
by あきら (2011-08-30 21:11)
Inatimy さん、こんばんは！
「セーターの壁」は通るだけでした。
買っても着替えないとダメですし、5月ですからね。帰国したら日本は暖かい。
まあ、手袋くらいなら荷物にならないし、記念に買ってもよかったかもしれません。
サンダーソニアさん、こんばんは！
デザインまでは見ませんでしたね…。
エストニアならではのデザインもきっとあったことでしょう。
あきらさん、こんばんは！
スロヴェニアもユーロですね。僕はまだ持ってません…。
僕もアイルランドの1ユーロ硬貨を持っていたはずなんですが見当たりません。
どこかで使ってしまったのかな…。
by りんこう (2011-08-30 22:10)
不思議なオムレツですね。。。
食べてみたいな。。。(^^)
by ゆうさん (2011-08-30 22:21)
かわいいお土産屋さんですね。
by pandan (2011-08-31 07:29)
ゆうさん、こんばんは！
このオムレツけっこうおいしかったですよ。
寒い中、温まることができたので、ありがたかったですね。
pandan さん、こんばんは！
店頭に出ているお人形さんがかわいいですよね。
ここは主に琥珀のお店のようでした。
by りんこう (2011-08-31 23:07)
聖霊教会の内部とても素敵ですね。
落ち着いた雰囲気でゆっくりと見て回れそう。
でも、誰もいない教会って、厳粛過ぎて緊張するんですよね。。。
空気がひんやりとしていて、
背筋が伸びるというか、背中に冷たいものを感じるというか・・・
私は後ろめたいことが多すぎるからでしょうか。。。(-_-;)
by りゅう (2011-09-04 23:47)
りゅうさん、こんばんは！
聖霊教会は貸し切り状態でした。もう厳粛も厳粛です。
背筋が伸びる感覚というのはよくわかります。
後ろめたいことは僕も多いです。多すぎてもうどうしたらいいかわかりません…。
by りんこう (2011-09-11 18:11)