パンテオン① [お墓]
2010年5月3日(月)、現地時間 午後0時58分、パリ パンテオン
パリ大学の横を通り、Soufflot 通りに出ると、左手に大きなドームのある神殿風の建物が現れた。
ここがパンテオンである。小雨が降る中、ハンカチで頭を拭きながら歩いていく。
パンテオン内部に入ると、大きな振り子が揺れているのが目に入る。「フーコーの振り子」である。
「フーコーの振り子」とは地球の自転を証明するために用いられる実験装置。
振り子にその名を冠する物理学者フーコーが1851年、ここで公開実験をしたそうだ。
長いワイヤで吊るされた球体がゆっくり振れている。振れる原理については…訊かないでください…。
フランス史上の偉人を祀るパンテオン
フランスの偉人達が眠るのはこの建物の地下である。
螺旋階段を下りると、ガラス越しに壺が安置されているのを見つけた。
これは19世紀のフランスの政治家、レオン・ガンベッタの心臓が納められている壺である。
目立つ所にあるので、前回 (2003年) ここを訪れた時も見ているには違いないが、記憶にない。
ガンベッタという名は、パリの大通りにもその名が付けられているから聞いたことはある。
しかし、何をした人か…訊かないでください…。
(左)フーコーの振り子 (右)レオン・ガンベッタ (1838~1882) の心臓を納めた壺
拝廊には著名な哲学者2人が向かい合うようにして左右に眠っている。ヴォルテールとルソー。
この啓蒙思想家2人の棺は前回見た記憶がある。特にルソーの棺はよく憶えている。
あの時はこの地下空間が迷路のように思えたのだが、再訪してみると、ちっともそんなことは無い。
えっ?ヴォルテールは何をした人かって?うーん…説明するとなると…。
じゃあ、ルソーは何をした人かって?今日は質問攻めですな…。
でも、ルソーくらいならわかりますよ。ルソーは童謡「むすんでひらいて」を作曲した人です!
(左)ヴォルテール (1694~1778) の棺 (右)ジャン=ジャック・ルソー (1712~1778) の棺
次に北の側廊に向かうと、ここでキュリー夫妻は眠っていた。
前回訪問時にもここを訪れて写真を撮ったが、帰国後現像してみると見事に撮影は失敗していた。
その時はまだデジキャメを導入していなかったのである。
デジキャメなら撮影直後に画像の確認ができるが、前回はまだフィルムで撮影していたのだった。
そして、その時は夫妻の棺がある空間は柵があって中に立ち入ることができなかった。
でも、今回再訪してみると、なんとその柵がない。私はそっと中に入ってみた。
(左)キュリー夫妻の棺 (2003年撮影 失敗…) (右)キュリー夫妻の棺 (2010年撮影)
マリ・キュリーの棺が上の段に、ピエール・キュリーの棺が下の段に安置されている。
この2人のことなら子供のころ伝記で読んだからよく知っている。
ただ、「知っている」と言っても、私はラジウムやポロニウムの性質云々までは知らないですよ。
その2人が今、目の前で眠りについている。前回は柵越しの会見だっただけにちょっと感激。
デジキャメにもしっかり記録を残し、夫妻に別れを告げる。
このキュリー夫妻は1995年に別の墓地からパンテオンに改葬されたとのことである。
ピエール・キュリー (1859~1906) の棺
マリ・キュリー (1867~1934) の棺
パンテオンに改葬されるということは他にも例があるようで、
アレクサンドル・デュマ・ペールは2002年にパンテオンに改葬されている。
地下空間には小さなテレヴィジョンが置いてあり、デュマ父の改葬式典の様子を映し出していた。
エミール・ゾラもパンテオンに改葬されたはず。モンマルトルには以前の墓が残っている。
そういえば、昨年だったか、サルコジ大統領がカミュをパンテオンに改葬したいとか発言していた。
あの話はその後どうなったのか?反対意見が多かったようだが。ちなみに空きはまだありました…。
まだ空いてます。ここには誰が入るのだろうか?
パリ大学の横を通り、Soufflot 通りに出ると、左手に大きなドームのある神殿風の建物が現れた。
ここがパンテオンである。小雨が降る中、ハンカチで頭を拭きながら歩いていく。
パンテオン内部に入ると、大きな振り子が揺れているのが目に入る。「フーコーの振り子」である。
「フーコーの振り子」とは地球の自転を証明するために用いられる実験装置。
振り子にその名を冠する物理学者フーコーが1851年、ここで公開実験をしたそうだ。
長いワイヤで吊るされた球体がゆっくり振れている。振れる原理については…訊かないでください…。
フランス史上の偉人を祀るパンテオン
フランスの偉人達が眠るのはこの建物の地下である。
螺旋階段を下りると、ガラス越しに壺が安置されているのを見つけた。
これは19世紀のフランスの政治家、レオン・ガンベッタの心臓が納められている壺である。
目立つ所にあるので、前回 (2003年) ここを訪れた時も見ているには違いないが、記憶にない。
ガンベッタという名は、パリの大通りにもその名が付けられているから聞いたことはある。
しかし、何をした人か…訊かないでください…。
拝廊には著名な哲学者2人が向かい合うようにして左右に眠っている。ヴォルテールとルソー。
この啓蒙思想家2人の棺は前回見た記憶がある。特にルソーの棺はよく憶えている。
あの時はこの地下空間が迷路のように思えたのだが、再訪してみると、ちっともそんなことは無い。
えっ?ヴォルテールは何をした人かって?うーん…説明するとなると…。
じゃあ、ルソーは何をした人かって?今日は質問攻めですな…。
でも、ルソーくらいならわかりますよ。ルソーは童謡「むすんでひらいて」を作曲した人です!
次に北の側廊に向かうと、ここでキュリー夫妻は眠っていた。
前回訪問時にもここを訪れて写真を撮ったが、帰国後現像してみると見事に撮影は失敗していた。
その時はまだデジキャメを導入していなかったのである。
デジキャメなら撮影直後に画像の確認ができるが、前回はまだフィルムで撮影していたのだった。
そして、その時は夫妻の棺がある空間は柵があって中に立ち入ることができなかった。
でも、今回再訪してみると、なんとその柵がない。私はそっと中に入ってみた。
マリ・キュリーの棺が上の段に、ピエール・キュリーの棺が下の段に安置されている。
この2人のことなら子供のころ伝記で読んだからよく知っている。
ただ、「知っている」と言っても、私はラジウムやポロニウムの性質云々までは知らないですよ。
その2人が今、目の前で眠りについている。前回は柵越しの会見だっただけにちょっと感激。
デジキャメにもしっかり記録を残し、夫妻に別れを告げる。
このキュリー夫妻は1995年に別の墓地からパンテオンに改葬されたとのことである。
ピエール・キュリー (1859~1906) の棺
マリ・キュリー (1867~1934) の棺
パンテオンに改葬されるということは他にも例があるようで、
アレクサンドル・デュマ・ペールは2002年にパンテオンに改葬されている。
地下空間には小さなテレヴィジョンが置いてあり、デュマ父の改葬式典の様子を映し出していた。
エミール・ゾラもパンテオンに改葬されたはず。モンマルトルには以前の墓が残っている。
そういえば、昨年だったか、サルコジ大統領がカミュをパンテオンに改葬したいとか発言していた。
あの話はその後どうなったのか?反対意見が多かったようだが。ちなみに空きはまだありました…。
まだ空いてます。ここには誰が入るのだろうか?
おはようございます^^
フーコーの振り子、お訊ねしても、理解できそうにないです^^
キュリー婦人の伝記はわたくしも読みました。かなり小さい頃でキューリ夫人と覚えていました(--ゞ
このアレクサンドラ・デュマって、岩窟王を書いた方かしら・・・(。。?
by mimimomo (2010-11-07 08:31)
パンテオンの中を初めて拝見しました。
何度かパリへは行っていますが、パンテオンは地図上の目標物でしか
ありませんでした。なるほど…改葬することがあるのですね。
興味深いです。
by orange (2010-11-07 09:46)
何をした人か…訊かないでください…。、、何をした人か…訊かないでください…。、、きょうは質問ぜめの流れに笑ってます。パンテオンの空き、
そうですねー、ここにふさわしい人は、、と考えてしまいますね。
by TaekoLovesParis (2010-11-07 11:56)
フーコーの振り子は上野の科学博物館にもありますが、階段の脇のちょっとしたところ。さすがほんとには素敵な場所にあるのですね。
改葬。なるほど、だから著名人のお墓が墓地でないところにあるのですね。
しかも、後年なされるというシステムもとても納得しました。
by pistacci (2010-11-07 13:21)
mimimomo さん、こんばんは!
僕は小さい頃「キュリー夫人」と「キュリー夫妻」の違いがわかりませんでしたよ。
デュマ父は「巌窟王」です。「モンテ・クリスト伯」の別名ですね。
デュマ・フィス(息子)は「椿姫」ですね。
orange さん、こんばんは!
お墓に興味がないと?あまり訪れないところかもしれませんね。
改葬して栄誉を讃えるというのは、なんだか「国民栄誉賞」みたい…。
と思わないでもありません…。
Taeko さん、こんばんは!
注意深く内部を見ていたら、まだ空いている空間があったので、
思わず写真に撮ってしまいました…。
カミュは今年で没後50年ということもあって改葬発言が出たようです。
pistacci さん、こんばんは!
そうですね。上野にもフーコーの振り子ありますね。
おぼろげに階段の横で揺れていたのを憶えていたのですが、
やっぱり階段の横に振り子ありましたよね。ちょっとスッキリしました。
デュマは黒人とのハーフということで差別されていたようです。
生誕200年の2002年にようやくパンテオン入りとなりました。
by りんこう (2010-11-07 17:39)
パリのパンテオンってどういう場所なのか知りませんでした。
ギリシャ風建築なのですね。
by nyankome (2010-11-08 00:53)
おはようございます^^
あら、岩窟王の字が違ってますね。
巌窟王でしたか(--ゞ
それもお父さんのほうが書いた・・・
子供の頃、ラジオで聞いていたのですよね~
木村功、主演だったかな~
by mimimomo (2010-11-14 05:38)
nyankome さん、こんばんは!
そういえばパルテノン神殿の「パルテノン」と「パンテオン」。
これは語源がいっしょなのでしょうかね?わかりませんが…。
mimimomo さん、こんばんは!
うーん。「岩窟王」と表記することもあるみたいです…。
これも詳しいところはわかりません…。
ラジオの巌窟王もちょっと調べてみましたがわかりませんでした…。
わからないことだらけですねぇ…。
by りんこう (2010-11-14 21:49)