ジャン=フィリップ・ラモーに会いに行った。 [お墓]
今日は久々にお墓のお話でも。
今年5月4日にパリのサントゥスタッシュ教会を訪れた時のこと。
この教会を訪れたのは今回が初めて。昨年の記事↓にも記したが、ここにはラモーのお墓がある。
http://blog.so-net.ne.jp/rinkou/2006-08-05
もちろん、ここを訪れたのは、作曲家ラモーに会おうと思ったからなのである。
パリ在住の作家とともに教会内に入って行くと、若い楽団が何やら管弦楽の演奏の練習をしていた。
その中途半端な響きのなか、ラモーの胸像と碑を簡単に見つけることができた。
ここがお墓なのだろうか。棺のようなものは無いし、ただ碑があるだけで、釈然としなかったが、
確かに、この教会にラモーは眠っているのだし、ここにラモーの魂は宿っていると考えよう。
ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764) のお墓
今年1月には中欧でモーツァルトの足跡を取材した私だったが、
ここパリもモーツァルトが訪れた地。そしてこの地でモーツァルトは母を亡くすのである。
そのモーツァルト母もこのサントゥスタッシュ教会に眠るらしい。
しかし、その居場所を発見することができなかったのである。
何やらモーツァルト母の名が記された案内板は見つけたが、墓所は分らずじまい。
ジャン=バティスト・コルベール (1619-1683) のお墓
しかし、やはりこの教会内にドでかい棺が安置されていて、これはコルベールのお墓らしい。
コルベール。習いましたなあ。高校の世界史の授業で。
ルイ14世の治世の大臣であることは憶えていたけれども、
どのような業績を残したのかはすっかり忘れてしまっていたのだった。
ぐるっと教会内を一周し外に出た。
教会前の広場には巨大な顔の像が置かれている。この像はよく顔に落書きをされているようだ。
私もこの像の額に「肉」という漢字を落書きしちゃいたい衝動に駆られた。
すると、私の悪戯の予兆を感じたのか、像はやにわに動き出し、私はこの像に捕まってしまった。
私は作家に助けを求め、危機を脱したが、やはり落書きはいけないのだと反省しました。
あはは、この像、筋肉マンに似てましたか?
りんこうさんといつだったかラモーのガボットについて語りましたね。
そして、りんこうさんはパリのオペラガルニエでラモーのオペラを見損なったんでしたね。ご縁がある作曲家ですから、お墓参りははずせないですね。
先日、ミュージカルの「モーツァルト」を見て来たのだけど、モーツァルトの
母君は、モーツァルトがウィーン滞在中、貧乏で薬代がなくて亡くなったと
のことでしたが、そうだとしたら、貧乏でお墓もままならなかった?
by TaekoLovesParis (2007-12-08 21:36)
最後の部分で笑ってしまいました。
そうですか、ここでモーツァルトのお母さんは亡くなったのですか。
わたしも、Taekoさんとおなじく、舞台の場面を思い出していました。
モーツアァルト自身も当初は十字架も墓石もない、と、舞台では言われてますので、お母さんも、なのかな、って思いました。
by pistacci (2007-12-15 19:13)
Taeko さん。こんばんは!
キン肉マンに似ていたからというわけではないんですけれども、
どうも、「肉」と落書きをしたくなってしまうような、そんな像です。
ラモーはおっしゃる通り、オペラのティケットが取れなかったので…。
モーツァルトのお母さんは、モーツァルトとパリに同行していたと思います。
ウィーン滞在中に亡くなったというのは脚色なのでしょう。
pistacci さん。こんばんは!
お母さんはちゃんと教会に埋葬されているとは思います。
ただ、モーツァルト自身の最期が悲劇的でしたからね。
今年の中欧の旅ではモーツァルトのお墓も訪れました。
天使が嘆き悲しんでいるお墓でしたが、
これも、モーツァルトの死後だいぶ経って建てられたものなのですよね。
by りんこう (2007-12-16 00:47)