コンサート・ティケット [2007中欧3ヶ国の旅]
午前11時の作動に合わせ、旧市街広場の天文時計へ急いだ私。
カレル橋から旧市街広場までというのは、徒歩で十分到達可能な距離。しかも数分で。
即ち、小走りで旧市街広場へ向えば、午前11時のからくりの作動が目出度く見られるわけだ。
が、旧市街広場への小路というのは観光客でごった返していた。
決して広くない道幅の空間を様々な国籍の人間が土産店に出入りしていたり、
写真撮影を行っていたり、一方、地元の人間が稀にこの道を車で通行したりすることがある。
いやん。私は時刻を気にしつつ漸く旧市街広場、天文広場の前へ辿り着いた。
天文時計の記念切手(1978年発行)
天文時計周辺は観光客が集っていたので、私も彼らに習って天文時計を凝視した。
しかし次の瞬間、観光客たちはざわめきながらこの場を去ってゆくのに気づいた。
ぎゃん!!!!!午前11時のからくりの作動は終了したとみるのが妥当であった。
からくり作動終了直後の天文時計
何だかなあ。ま。まだまだプラハに滞在している時間はあるのだから、
いつかきっとタイミングよくからくりの作動に遭遇できるに違いない。
と、気を持ち直し、私が向ったのは「芸術家の家」の前。
どうも、ガーシュウインのコンサートが気になるのだった。
カフカの像。よく分からぬがカフカらしさを醸し出そうとする努力は感ぜられる。
ガーシュウインは好きな作曲家である。
ウディ・アレンの「マンハッタン」では「Rhapsody in Blue」がきわめて効果的に用いられていた。
私は「マンハッタン」のサントラを繰り返し聴くうちにガーシュウインの旋律の虜となったのだった。
プラハに来たからにはモーツァルトやドヴォルジャークの曲を聴きたいというのは自然だけれども、
ガーシュウインというのも面白そうだ。結局、今日はガーシュウインを聴くことにしようと決意。
「芸術家の家」の前へ再び行くと、最前、ティケット販売の準備をしていた兄ちゃんは、
今はもう準備万端といった風情で、冷たい強風が吹く中佇んでいた。
私はずんずん兄ちゃんに接近して、ティケットを要求した。
すると、「どっちのカテゴリィにしますか?」と訊かれた。
気軽に鑑賞できるコンサートではあるけれど、
このようなコンサートでも座席のランクというのは厳然と存在するのだった。
このコンサートの場合、800コルナ(日本円で4500円くらいか)のカテゴリィと、
700コルナ(日本円で4000円くらいか)のカテゴリィがあったと記憶する。
私は折角なので800コルナのティケットをゲット。
兄ちゃんはティケットに座席を記入した。どうやら前から2列目の良い席のようである。
今宵のティケット
ティケットを購入した私は、今宵の予定もこれで決定したことだし、
後はコンサート開始の午後6時までの時間、プラハのおちこちを闊歩する気満々なのであった。
まずは、30人の聖人が守護しているカレル橋に引き返し、今度こそ橋を通過。
マラー・ストラナ地区へ向い。プラハ城を目指すのだ!あはははははは!
プラハで聴くガーシュウィンのコンサート、どんな曲を演奏するのでしょうか。
「ボギーとベス」もガーシュウィン作品ですね。
by TaekoLovesParis (2007-02-21 21:22)
カフカの像がなんともユーモラスですね~
by (2007-02-22 11:20)
Taeko さん。こんばんは!
「ポギーとべス」は「サマータイム」が有名ですね。
このコンサートで演奏したのはサキソフォン・カルテットなのでした。
その様子はまた後日。っていつになるんだ?
カフェオランジュさん。こんばんは!
カフカの像はわかるようなわからないような…。
どういうコンセプトなんでしょうか…。
by りんこう (2007-02-27 19:24)