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カレル橋に到達 [2007中欧3ヶ国の旅]

フランツ・カフカとの会見を果たした私はヴルタヴァ河畔に地下鉄で移動。
ユダヤ人墓地があったZelivskeho 駅から6駅。Staromestska 駅で下車である。
ここで下車し、念願のカレル橋通過を達成してやろうという計画なのである。


Staromestska 駅。だから、このメタリックな感じがいいんだよなあ。

が、Zelivskeho 駅で下車するや、コンサートのことが頭をもたげ始めた。
コンサートとは何のことか。それは演奏会のことである。いや、そんなことは知れている。
プラハはウィーンに劣らぬ音楽の都なのである。コンサートもぜひ行ってみたい。
いや、この時点でウィーンに訪れていない私。「劣らぬ」などと断言できないではないか。

しかし、プラハでは毎日どこかで、しかも複数の場所で同時多発的にコンサートが行われるので、
そのコンサートを私はとても楽しみにしていたのだ。
このようなコンサートは、事前に予約なぞせずとも気軽に鑑賞することが出来る。
今日はどんなコンサートがあるのやら。

さて、時刻は午前10時をまわっていた。
確実に動き始めていたプラハの街をちょいと歩くと「芸術家の家」と呼ばれる建物の前に出た。
確か、この建物の中には複数のコンサート・ホールが存在するはずである。
私が所有するクラシックの盤にも「芸術家の家」で録音されたものが何枚かある。


「芸術家の家」の前に立つドヴォルジャーク像

そして「芸術家の家」の前では、兄ちゃんがチケットを売る準備をしていた。
近くに置かれていたビラを見ると「GERSHWIN」とある。
ガーシュウイン?モーツァルトやドヴォルジャークではなくガーシュウイン?
プラハでガーシュウインの名に出くわすとは意外であったが、とりあえずビラだけはもらっておいた。


コンサートのビラ

チケットを購入することはせず、そのままカレル橋に向う私。
石畳の凸凹の道を歩く足は早くも疲弊を始めているようだったが、
そんな私の前にカレル橋のたもとに聳え立つ塔が出現。
嗚呼!5年前。私はこの地点までは来た。だが、橋に足を踏み入れることはできなかった。


旧市街側に立つ橋塔

それが、今、私の眼前には人間が自由に橋を往来する光景が広がっている!!!
私は一歩一歩踏みしめながら橋に接近していった
そして、私は遂にカレル橋に記念すべき一歩を印したのだった。

ここでは、そぞろ歩く人みなが幸せそうに見えた。
黙ってヴルタヴァの河流を眺める人、随意に写真撮影を楽しむ人、
橋上に出ている店でショッピングする人…。
私も国籍は知れないが英語が堪能である若い女性に写真撮影を依頼した。
彼女は褒めてくれた。私のことをではない。私のデジキャメのことをである。
あなたのデジキャメはディスプレイが大きくて見やすいよ。とのことだった。


カレル橋

このまま、橋を渡り、向こう岸に上陸。するとそこはマラー・ストラナという地区である。
このマラー・ストラナの高台に聳えるのがプラハ城。
プラハ城は前回も訪れてはいたが、やはりここは外せない。
プラハ城を目指そうとする私はふと時刻を見た。計時は午前11時数分前であった。

ぎょええ。ああ。今から旧市街広場の天文時計に行けば、
午前11時きっかしに時計のからくりが動き出すのではないの。
私はカレル橋を渡り終えることをせず、プラハ城は後回しにした。
からくりを見んがために、旧市街広場に小走りで向っていったのだった。

モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番

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  • アーティスト: スメタナ四重奏団, モーツァルト
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  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: CD


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plot

プラハ!
憧れているけれど、なかなか訪れる機会がありません…じゃなくて機会を作ればいいんですね。
…と自分で確認しつつ、りんこうさんの旅の行方を興味深く読ませていただいています。
by plot (2007-02-18 02:41) 

りんこう

plot さん。こんばんは!
フィレンツェも美しい街だと思いますが(未訪ですが)、
プラハも負けないくらい美しい街だと思いますよ!
ぜひ、plot さんも訪れてみてください!
by りんこう (2007-02-20 22:44) 

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