大聖堂の塔の上へ

2014年12月31日（水）　午前10時50分　ストラスブール


朝食べたところ

時刻はもうすぐ午前11時。まだ時間がある。
ノートルダム大聖堂に隣接して、ロアン宮という宮殿があり、その中に博物館、美術館がある。
ここに入ってみようかと思ったのだが、それには時間が無さすぎるようにも思えた。
中に入ってしまって、すぐに出てきてしまうのではもったいない。なんとも時間が読めない…。
じゃあ、どうだろうか。大聖堂の塔に上ってみるのは。


塔に上る
こういう教会の塔はよく上れるようにはなっているが、私は特にそういうことに拘泥しない。
なんせ高所恐怖症なのである。じゃあ飛行機に乗って渡航するのは平気なのか？
平気なのである。外をあまり見ないし、見たとしても、地上が見えない状態なら気にならない。
塔の高さであれば、地上が見えてしまう。ゴマ粒のような人間がそこにいるのが見えてしまう。
そういうのが見えてしまうと…。恐くなってしまう…。
だから、別に積極的に上りたいわけではないのだが、残念なことにまだ時間があるんだ。これが。
何もしないでいるよりは、塔に上ってみようか。ということで5ユーロの銭を払い螺旋階段へ。


螺旋階段

このような螺旋階段の常で、狭いのである。人がすれ違うのがやっとの幅。
330段あるという階段をぐるぐる上る。そこに疲れて立ち止まっているおばさんなどがいる。
階段の中途で動けなくなってしまったらどうなってしまうのだろう。
吹きさらしである。建物の隙間からカメラを差しだし、この街の俯瞰図を撮影しようと試みる。
これがまたビクビクする。カメラを落としてしまいそうで。
どうなんだろうか。今までにカメラをつるっと落としてしまった人は絶対にいると思うのだが。
それが地上の人に激突してしまったら…。もうそういうことをどんどんと考えてしまう…。




螺旋階段から

展望台にたどり着いたのがちょうど午前11時頃。というわけで鐘が鳴っている。
展望台は凍結している。はっきり言って滑りやすい。
何かのはずみで展望台の縁まで滑ってしまい、まっさかさまに落下してしまったとしたら。
柵があるからそんなことはないのだが、柵を追突時の衝撃で突き破ってしまったら。
もうそういうことをどんどん考えてしまって…。
したがって、私は寒空の下、ビクビクと数枚の写真を撮影し、すぐに下に降りてきたのである。


塔の上


塔からの景色

地上に戻ってくると、今日もにぎやか。平和なクリスマス市。
ここで塩が効いたおいしいプレッツェルとまたホットワイン。これをビクビクせずに飲食。
ほろ酔いで大聖堂周辺のお土産屋さんを何件か見て回る。
クリスマスシーズンももう終わりということで、クリスマスの飾りが特価で売られている。
私はサンタさんが中に入っているスノーボールを購入。
こういうスノーボールも観光地のお土産の定番。集めれば立派なコレクションになるだろう。


クリスマス市


プレッツェル


ホットワイン

そうこうしていると、もうお昼というわけで、どこかで昼食をとり、この街ともお別れ。
まあ、プレッツェルは食べたのだけれど、これが昼食というのはちょっとさびしい。
じゃあ、どこで？ぶらぶらと歩いてきた私は、またもや宿付近まで来てしまった。
宿の向かいには、まったくもってアメリカンな"Franky's Diner"というレストランがある。
もうここでいいだろう。


ストラスブールで


食べたところ

"Franky's Diner"という店は映画「アメリカン・グラフィティ」に出てきそうなところ。
アルザスで「アメリカン・グラフィティ」。BGMももちろんアメリカンのオールディーズ。
でも、私はこういう時代の曲は大好きなのである。
で、食したのが10.50ユーロのフィッシュバーガーである。
マクドナルドとかを連想すると高いのだろうが、ボリュームがあってまあこんなものだろうか。
食事を終え、ホテルに預けていた荷物を持ち出し駅へ。いよいよパリへ向かうのだ。
時刻は午後2時半。日本ではもう「紅白歌合戦」であろう。誰が唱っているのやら。


食べたもの

コメント 8

こんばんは。
雪のストラスブール、寒そうですがきれいですね。
プレッツェルがとってもおいしそうです。


by coco030705 (2015-08-22 21:59) 

あと2ヶ月半もすれば...またホットワインの季節になりますね。
あっと言う間の一年です。
今日はフランスで列車テロがありましたね。
欧州もなんだか色々と火種が増えてきました。心配です。
by orange (2015-08-22 22:17) 

ここでものを落としたらそれが誰かに当たって・・・
みたいな想像してしまうことってありますよ。
私は高所恐怖症じゃあ、ありませんが、
そのての心配性な部分はあります。
美味しそうなフィッシュバーガーですね〜♪(๑◔‿◔๑)
by desidesi (2015-08-22 22:41) 

coco030705 さん、こんばんは！
冬のヨーロッパ。寒かったのですが、いい思い出ですね。
もう、日本の夏が暑すぎるので余計そう思うのです。
大雪、とかいうことでなければ、冬のヨーロッパ。なかなかよいです。

orange さん、こんばんは！
おっしゃる通り、あっという間ですね。
タリスでの事件のことですか。びっくりですね。
実はこの後の旅程で、私もタリスを利用することになるのです。
米兵が取り押さえて大事にならなかったようで、まさにお手柄ですね。

desidesi さん、こんばんは！
僕はめちゃめちゃ高所恐怖症でして…。
高いところにいることを想像するだけで、手に汗をかいてしまいます…。
こういう教会の塔に上がるのって、設備が心許なかったりして、恐いんですよ。
by りんこう (2015-08-22 23:39) 

ネット環境が充実して　地球の裏側の画像を瞬時に見られるようになりましたが　ふと当たり前のことなんですが　おせちを作り終えて　年越しそばなどを作りながら紅白をＢＧＭに台所に立っている時に　まだ大晦日の昼間の国があって　こうして食事をされたり　撮影されているんだな～ということに　不思議なグローバル感を感じますね！年明けを２～３時間後に迎える　そわそわしたした気分を一瞬思い出しました。夏が急ぎ足になり始め　また来る　その季節もそう遠くなさそうですね。＾＾☆
by ゆうのすけ (2015-08-23 01:23) 

こんにちは＾＾
高所においてはペシミスト？(^-^
ホットワイン、寒い時には良いですね。
確かにこのお食事はアメリカン～ｗ
by mimimomo (2015-08-25 10:26) 

プレッツェルにホットワインいいですね。
プレッツェル、NYCで食べた事を思い出しました。

by youzi (2015-08-25 21:52) 

ゆうのすけさん、こんばんは！
年越しは日本で。という気持ちはあったのですけれど。
でも、海外で年越しの気分を味わうのもまた面白かったです。
普段は、家でそばを食べてますから。野外で年越ってはじめてかもしれません。
その様子はまた追々…。

mimimomo さん、こんばんは！
高所恐怖症というのは正常な反応だと思いますよ。
高いところでは本能的に危険を感じるものであると思うのです。
違いますかね…。まあ、僕の場合は過剰かもしれません。

youzi さん、こんばんは！
ニューヨーク！行ってみたい街ですね。一度も行ったことがない。
ウディ・アレンの映画に出てきたところを巡ってみたいです。
by りんこう (2015-09-06 18:09)