ロダン美術館 [2014パリの旅]
2014年1月2日(木)現地時間 午前10時54分 パリ ロダン美術館
ロダン美術館入場のシール?
サンジェルマン・デ・プレからメトロで移動して、ロダン美術館へやってきた。
ロダン美術館に来るのは2回目である。2003年の夏に訪れていた。ああ…。もう11年も前か…。
11年前に訪れた際、私はフランソワ・トリュフォー監督の「恋のエチュード」を想い出していた。
あの映画のラストシーン。ジャン=ピエール・レオ扮するところのクロードはここの庭を歩くのだ。
今回11年ぶりに訪問した理由というのはいくつかあったが、私の頭の中には別の映画があった。
ロダン美術館。2003年
まあ、とにかくそのロダン美術館に入場しよう。と、ずんずん歩いていくとものすごい行列である。
仕方がないのでこの列に並んだが、列はなかなか進まない。入場制限でもしているのだろうか?
待てよ…。私はパリ・ミュージアム・パスを持っている。これがあれば入れるのではないか?
列の前方に進んで、係員にこのパスを提示し、入れるかどうか尋ねたところ、すんなり入場できた。
ああ!やっぱり!持ってて良かったパリ・ミュージアム・パス!
ハイネケン
さっそく鑑賞と行きたいところだが、ちょっとのどが渇いていたので、庭の一画にあるカフェへ。
ここでコーヒー…。ではなくてハイネケン飲んでましたよ!私は…。まったく…。
ほろ酔いで出てきて、庭を見渡してみる。なかなか気持ちがよい。そしてそこに建つビロン館。
ビロン館は18世紀の邸宅なのだそうで、ロダンは亡くなるまでここに住んでいたのだそう。
今はこの館内にロダンの作品がたくさん展示されているのである。
ビロン館
さて、そのビロン館に入る前に、庭を歩いてみた。この庭にもロダンの作品が点在している。
ここでウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」である。
あの映画は面白かった。ウディ・アレンのパリに対する愛がほんとうによく伝わってきた。
「ミッドナイト・イン・パリ」にはパリの名所がたくさん出てくる。ロダン美術館も出てきた。
学芸員役で出てたのが、スーパーモデルであり、かつサルコジ夫人であるところのカーラ・ブルーニ。
「考える人」の前で、ロダンとカミーユ・クローデルが結婚していたかどうかで議論となる。
あのえせインテリとの議論。あのあたり、いかにもウディ・アレンの映画である。
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「考える人」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「カレーの市民」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「バルザック像」
いよいよビロン館に入場しようとしたが、ここも行列。これは明らかに入場制限であろう。
これはパリ・ミュージアム・パスで優先されるとかいうことではないので、黙って並ぶ。
列の進みは早く、割とすぐに入ることができた。私は2階へ向かった。
順路通りなら1階から観て回るのだと思うが、なぜか2階に行ってしまった。
いくつか展示室を過ぎると、私が観たいと思っていた作品があった。「タンギー爺さん」である。
ビロン館内部
カミーユ・クローデル (1864~1943) 「波」
フィンセント・ファン・ゴッホ (1853~1890) 「タンギー爺さん」
ゴッホの作品の中でも、重苦しさとは無縁であると思われる実に幸福な作品ではないだろうか。
背景には浮世絵が何枚も描かれていて、日本人の私にとって、このインパクトはやはり大である。
ジャポニスムの影響顕著であるところのこの作品。ロダン美術館所蔵である。
2003年もこの作品は鑑賞している。ロダン美術館にゴッホの作品が突然現れ、驚いた記憶がある。
ロダンが収集していた作品のひとつなのだそうだ。じっくり鑑賞させていただきましたよ…。
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「Hanako」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「青銅時代」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「バルザック像」
バルザック像。腹がすごい…
ロダンの作品にもジャポニスムの影響を感じさせるものがあった。"Hanako"という作品。
「ハナコ」というからには、モデルは日本人なのだろう。
この「ハナコ」とは「花子」さんのことだそう。20世紀初めに踊り子としてヨーロッパに渡ったそう。
そこで成功して、ロダンのモデルにもなったということであるらしい…。知りませんでした…。
上野の国立西洋美術館にもロダンの手による「花子」の作品があるらしい…。知りませんでした…。
記事を書きながら今調べて知ったのです…。そういうこと、ちょいちょいあるんですな…。
わかりにくいですが、ロダン美術館にあった「傘ぽん」。ここにもジャポニスムが…
ロダン美術館入場のシール?
サンジェルマン・デ・プレからメトロで移動して、ロダン美術館へやってきた。
ロダン美術館に来るのは2回目である。2003年の夏に訪れていた。ああ…。もう11年も前か…。
11年前に訪れた際、私はフランソワ・トリュフォー監督の「恋のエチュード」を想い出していた。
あの映画のラストシーン。ジャン=ピエール・レオ扮するところのクロードはここの庭を歩くのだ。
今回11年ぶりに訪問した理由というのはいくつかあったが、私の頭の中には別の映画があった。
ロダン美術館。2003年
まあ、とにかくそのロダン美術館に入場しよう。と、ずんずん歩いていくとものすごい行列である。
仕方がないのでこの列に並んだが、列はなかなか進まない。入場制限でもしているのだろうか?
待てよ…。私はパリ・ミュージアム・パスを持っている。これがあれば入れるのではないか?
列の前方に進んで、係員にこのパスを提示し、入れるかどうか尋ねたところ、すんなり入場できた。
ああ!やっぱり!持ってて良かったパリ・ミュージアム・パス!
ハイネケン
さっそく鑑賞と行きたいところだが、ちょっとのどが渇いていたので、庭の一画にあるカフェへ。
ここでコーヒー…。ではなくてハイネケン飲んでましたよ!私は…。まったく…。
ほろ酔いで出てきて、庭を見渡してみる。なかなか気持ちがよい。そしてそこに建つビロン館。
ビロン館は18世紀の邸宅なのだそうで、ロダンは亡くなるまでここに住んでいたのだそう。
今はこの館内にロダンの作品がたくさん展示されているのである。
ビロン館
さて、そのビロン館に入る前に、庭を歩いてみた。この庭にもロダンの作品が点在している。
ここでウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」である。
あの映画は面白かった。ウディ・アレンのパリに対する愛がほんとうによく伝わってきた。
「ミッドナイト・イン・パリ」にはパリの名所がたくさん出てくる。ロダン美術館も出てきた。
学芸員役で出てたのが、スーパーモデルであり、かつサルコジ夫人であるところのカーラ・ブルーニ。
「考える人」の前で、ロダンとカミーユ・クローデルが結婚していたかどうかで議論となる。
あのえせインテリとの議論。あのあたり、いかにもウディ・アレンの映画である。
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「考える人」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「カレーの市民」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「バルザック像」
いよいよビロン館に入場しようとしたが、ここも行列。これは明らかに入場制限であろう。
これはパリ・ミュージアム・パスで優先されるとかいうことではないので、黙って並ぶ。
列の進みは早く、割とすぐに入ることができた。私は2階へ向かった。
順路通りなら1階から観て回るのだと思うが、なぜか2階に行ってしまった。
いくつか展示室を過ぎると、私が観たいと思っていた作品があった。「タンギー爺さん」である。
ビロン館内部
カミーユ・クローデル (1864~1943) 「波」
ゴッホの作品の中でも、重苦しさとは無縁であると思われる実に幸福な作品ではないだろうか。
背景には浮世絵が何枚も描かれていて、日本人の私にとって、このインパクトはやはり大である。
ジャポニスムの影響顕著であるところのこの作品。ロダン美術館所蔵である。
2003年もこの作品は鑑賞している。ロダン美術館にゴッホの作品が突然現れ、驚いた記憶がある。
ロダンが収集していた作品のひとつなのだそうだ。じっくり鑑賞させていただきましたよ…。
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「青銅時代」
オーギュスト・ロダン (1840~1917) 「バルザック像」
バルザック像。腹がすごい…
ロダンの作品にもジャポニスムの影響を感じさせるものがあった。"Hanako"という作品。
「ハナコ」というからには、モデルは日本人なのだろう。
この「ハナコ」とは「花子」さんのことだそう。20世紀初めに踊り子としてヨーロッパに渡ったそう。
そこで成功して、ロダンのモデルにもなったということであるらしい…。知りませんでした…。
上野の国立西洋美術館にもロダンの手による「花子」の作品があるらしい…。知りませんでした…。
記事を書きながら今調べて知ったのです…。そういうこと、ちょいちょいあるんですな…。
わかりにくいですが、ロダン美術館にあった「傘ぽん」。ここにもジャポニスムが…
お腹といい、花子さんといい、意外なことが分かりましたね。
芸術作品を追いかけると歴史の片鱗が見えたりもします。
時代の記録ですね。
by orange (2014-04-27 23:46)
考える人が、屋外展示とは知りませんでした。
入場シールのモザイク、いいですね。
あと、私もほろ酔いで美術館鑑賞、というのやってみたくなりました。
by su-nya (2014-04-28 04:59)
おはようございます^^
映画に関してはプロのりんこうさんはやはり楽しみ方がわたくしなどの
数倍ありますね。
バルザック像・・・相撲取りかと思った(__メ
by mimimomo (2014-04-28 07:38)
ロダン美術館にゴッホがあるのにも驚きましたが、
それよりも、「傘ぽん」が日本語そのままであるなんて(@_@)
by aloha (2014-04-28 12:59)
こんにちは。
美術館、きれいですね。作品はとても力強くすばらしいと思います。それから、「ミッドナイト・イン・パリ」のあの場面、よく覚えていますよ~!サルコジさんの奥さんがすごく魅力的な人だったので、楽しかったです。フランスの大統領って、色男が多いみたいですね。さすがです。ロダン美術館ぜひ訪れてみたいです。
by coco030705 (2014-04-28 14:10)
ロダン美術館へは行ったことないですが
やはりこういう場所へは行っておくべきですね。
拙い経験上、海外で観る美術作品と
日本で観るのとは、印象が違う気がします。
まぁ、音楽でも何でもそうかもですが…
by akipon (2014-04-28 16:34)
地元にもロダンの美術館があるので
ちょっと 親しみを感じます。
by サンダーソニア (2014-04-28 20:09)
ロダン美術館行った記憶が…。
でも、考える人は見たような気がするのですが。
ゴッホの絵が好きですが、この絵は見た記憶が
全くないので、行ってないんですかね。
by youzi (2014-04-29 11:18)
ロダン美術館の庭園は、広くて、周りが緑に囲まれてるから、気持ちがいいですよね!まして、ビールをちょっと飲んだあとだったら最高だったでしょう。ミュージアム・パスはやっぱり便利ですね。オルセーは必ず、並びますものね。個人の家の美術館は、落ち着くし、ここで、ロダンが制作って考えると、うきうきしますね。「タンギー爺さん」も、ロダンが生きていた時代に同じ壁にかかっていたんでしょうね。
by TaekoLovesParis (2014-04-29 14:19)
素晴らしい旅ですね。
映画とか美術も尋ねられる。
パリ・ミュージアム・パスって便利な代物なんですね。
by momiji (2014-04-30 00:12)
orange さん、こんばんは!
興味を持っているからこそ「発見」できるのでしょうね。
だからこそ、いろんなことに興味を持つようにしたいものですが…。
su-nya さん、こんばんは!
このシールは何なんでしょうね?以前はシール制だったのかもしれません。
僕が訪れた時は紙きれでシールではありませんでしたから。
mimimomo さん、こんばんは!
やっぱり好きな映画のロケ地は訪れてしまいたくなりますね。
実際に訪れたからこそわかることというのもあるはずですので。
aloha さん、こんばんは!
「傘ぽん」は僕もびっくりでした。これは日本発祥のものなんでしょうかね。
確かに便利ですもんね。この日は雨は降っていませんでしたが。
coco030705 さん、こんばんは!
オランド大統領も女優さんと話題になってましたね。日本じゃ考えられませんね。
「ミッドナイト・イン・パリ」に関してはこの後も出てきますよ。
akipon さん、こんばんは!
おっしゃる通りで、できることなら現地で観るべきだと思いますね。
日本は有名な作品がたくさん展覧会に来てくれてありがたいのですけれど。
サンダーソニアさん、こんばんは!
ロダンの美術館。静岡ですね。僕も上野でロダンをもう一回観てみようかな。
youzi さん、こんばんは!
美術館や博物館を訪れても何を観たのか記憶が曖昧なこと。僕もよくあります。
そういうわけで、メモをとるようにしているつもりですが…。
Taeko さん、こんばんは!
オルセーはものすごい行列だったんですよ!
でも、ここでもパリ・ミュージアム・パスに助けられました。詳しくは次回の記事で…。
個人の家、その芸術家ゆかりのところで鑑賞するというのはやはり違いますね。
momiji さん、こんばんは!
パリはやっぱり芸術の都ですからね。観るべきところがたくさんあります。
映画好きならばロケ地もたくさんありますし。ああ…。また行きたいなあ…。
by りんこう (2014-05-02 23:58)
ここでビール飲むだけでもいいかもしれません。。。
by カエル (2014-05-26 16:30)
カエルさん、こんばんは!
ビールを飲んだら、ほろ酔い気分で庭園を散歩してみてください。
この美術館は庭園が有名なんで。もうちょっと暖かい時のほうがいいですね。
by りんこう (2014-06-08 21:56)