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リガ到着、2日目終了 [2011バルト海沿岸5ヶ国の旅]

2011年4月29日(金)、現地時間 午後7時15分、リガ国際空港

機内食メニュー
airBaltic の機内食メニュー。機内食は有料。食べませんでした…

午後7時過ぎ、リガ国際空港に到着。私は今回の取材2カ国目となるラトビア共和国に入国した。
入国と言っても、ラトビアはシェンゲン協定加盟国なのでパスポートの審査も何もありはしない。
空港の建物内に入ると、いきなり荷物受取のターンテーブルがあった。小さな空港のようである。
私以外の乗客は預け荷物など無い人がほとんどで、さっさと空港の外に出ていってしまった…。
スーツケースが出てくるまでの間、隅に設置されていたATMでラトビアの通貨を手に入れる。
ラトビアの通貨単位はラッツという。とりあえず10ラッツ(1700円程)だけを引き出してみた。

リガ国際空港到着
ラトビア共和国、リガ国際空港到着

荷物を受け取り空港外に出ると、相次いで声を掛けられた。これではまるで東南アジアである。
しかし、彼らはタクシーの客引きなどではなく、よく見るとairBaltic のスタッフのようである。
空港からリガの中心部まではairBaltic が運行する小型バスで行くことにしていて、既に予約済み。
乗車のバウチャーを持ってきているので、それをそのスタッフに見せたところ、
「君は2番目の車に乗ってくれ」とのこと。目の前を見ると、確かにグリーンの車が2台停まっている。
その車に近づくと、ドライバーが私のスーツケースを軽々と車後方にしまいこんでくれたのだった。

小型バス
airBaltic の小型バスというかバンというか…

バスは空港と市内中心部を何カ所かに停車しながら巡回していて、運賃は5ユーロまたは3ラッツ。
私は「Hotel Riga」で下車することにしていたので、その旨ドライバーに伝え、車に乗り込んだ。
Hotel Riga はリガの旧市街にあり、オペラ座の向かいに位置する4つ星の宿であるが、
私はここには泊らず、そのすぐそばの"Old City Boutique Hotel" というところを予約していた。
まあ、すぐそばなので、Hotel Riga というところで下車してしまえばよいわけである。
小型バスが走り出して程なく、この街のランドマークが遠方に見えてきた。期待が膨らむ。

リガ旧市街へ
車中から旧市街のほうを撮ってみる。うまく撮れなかった…

宿に着いたのは午後8時頃。この宿は15世紀の建物を改造してできているそうで、1泊48ユーロ。
内部は結構複雑に入り組んでいる。私は部屋まで荷物を引きずりくねくねと進んでいった。
部屋に入り、ベッドに腰掛け一休み。まだ2日目。旅はまだ序盤だが、やっぱりハードである。
これから先、予定通りに取材ができるであろうか?毎度のことだが不安に駆られてしまう。
しかし、これで通算して26カ国目を制覇。旧ソ連の国に来たのも初めて。好奇心の方が勝るのだ。
外はまだ明るい。私はさっそく街歩きに繰り出すことにした。

Old City Boutique Hotel

リガの宿、"Old City Boutique Hotel"

宿の部屋
宿の部屋

宿を出て石畳の道を歩いて行くと、"Riharda Vagnera iela"(ワーグネラ通り)という通りがあった。
クラシック好きの人ならピンと来るかも知れないが、ここはリヒャルト・ワーグナーゆかりの通り。
ワーグナーはこの通りの4番地に1837年から2年間住んでいたのだそう。
その建物の壁には記念碑が掲げられているが、このプレート、他にも見覚えのある名が…。
そのプレートによると、どうやら、リストやベルリオーズもここでコンサートをしたようだ。
プレートの言語が何語であるかもわからぬが、"KONCERTEJUSI" は多分「コンサート」でしょう…。

ワーグナーの家
リヒャルト・ワーグナーが住んでいた家

ワーグナーの家のプレート

ワーグナーの家の記念碑。リスト、ベルリオーズ、アントン・ルビンシテインの名も

宿のすぐそばに、こんな大作曲家たちが活動した場所があったのだ。これは感激である。
私は思わず当時のサロン音楽を想像してみる。19世紀のリガは文化的な街であったに違いない!
そういえば、クラシック音楽関係だと、ラトビア出身の人というのは結構いるのである。
マリス・ヤンソンス、ミッシャ・マイスキー、ギドン・クレーメルといった人はいずれもリガ出身。
クラシック以外でも映画監督のエイゼンシュタインや画家のマーク・ロスコはラトビア出身である。
あまりなじみのないラトビアではあるが、実は錚々たる芸術家を生んでいる国なのであった。

リガ旧市街にて
リガ旧市街にて

レストラン
"4 rooms" というレストランで食事

ワーグネラ通りを抜けるとリーヴ広場というところへ出た。
広場に面してレストランが何軒も並んでいるが、そのうちの一軒に適当に入ってみた。
差し出されたメニューを見たが、どのお料理もお高いようで…。
結局、チキンフィレとビェールを注文。合わせて11.99ラッツ(2000円程)。カードで支払った。
いささか寂しいディナーとなったが、無料のパンを腹に詰め込んで満腹にして店を出た。
ラトビアは物価安いんじゃないか。という勝手な思い込みがはかなく粉砕され2日目終了である。

ビェール
ビェールは"Aldaris" というのが出てきた。今回の取材でようやく「飲んだ気」になれたビェール

食べたもの
なんか焼き魚のようにも見えますが、チキンフィレなんです…
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コメント 13

orange

綺麗な街並ですね。
なんとなく最果ての街といった感じがするのは気のせいでしょうか。
おソースの掛け方が、かなり芸術的にしてみようと努力の痕跡が感じられますが、ちょっと揚げ過ぎ?焼き過ぎ?のフィレでしたね^^。
by orange (2011-06-12 01:13) 

よしあき・ギャラリー

いいですね、ワクワクします。
by よしあき・ギャラリー (2011-06-12 06:07) 

りんこう

orange さん、おはようございます!
リガはバルト三国の中では最大の都市だそうで人口は70万人ほどです。
でも、のんびりした雰囲気のところでした。
このチキンフィレは確かにいまいちでしたね…。

よしあき・ギャラリーさん、おはようございます!
僕もワクワクしながら旅していましたよ。
まだまだいろんなところに行きますのでお楽しみに!
by りんこう (2011-06-12 08:42) 

mimimomo

おはようございます^^
しかし、思った以上に近代的です。
旧ソヴィエトというイメージが強く、小汚い?と勝手に思っておりました。
なかなか良い旅が出来そうですね。ワクワクドキドキしてきます^^
お高いのがちょっと・・・ですね(--;
by mimimomo (2011-06-12 08:45) 

りんこう

mimimomo さん、おはようございます!
リガの旧市街は世界遺産になっていますから美しい街並みを堪能しましたよ。
食事は観光の中心地にあるレストランだから高かったのかもしれません。
でも、ラトビアは全体的に見ても物価は高かった気がします。
by りんこう (2011-06-12 08:57) 

りゅう

町並みも滞在ホテルもオシャレなところですね♪
ラトビア、郷土料理にはどのようなものがあるのでしょう?
ワーグナー、ヤンソンス、ロスコ・・・
言われてみると、なるほど~。
全然、ラトビアとイメージが結びつきませんでした。。。(^_^;)
by りゅう (2011-06-12 10:34) 

TaekoLovesParis

写真のちゃんとしたホテルが48ユーロで、このごはんが20ユーロって、
不釣合いですねー。外食(レストラン)が高いのかしら。
でも、世界遺産の美しい町並み、ワーグナーをはじめ多くの音楽家を
輩出した街、わくわくしますね。ヴァイオリンのギドン・クレメールも
ラトビア出身だったんですね。
by TaekoLovesParis (2011-06-12 15:31) 

りんこう

りゅうさん、こんばんは!
ラトビアの料理というと何なんでしょうかねえ?
ラトビアではこのチキンフィレくらいしか食べなかったので…。
あ。パンはライ麦パンでした。これはいろんなところで売ってました。

Taeko さん、こんばんは!
ホテルは安くて便利なロケーションのところを予約したのでいいのですが。
食事は…。高いですね。観光地だからしょうがないんでしょうかね。
by りんこう (2011-06-12 19:26) 

サンダーソニア

キレイな町ですね。
by サンダーソニア (2011-06-12 22:47) 

aranjues

Aldaris、一度飲んでみたいです。
さすがにラトビアのビールは観たこともありません。
by aranjues (2011-06-14 08:53) 

りんこう

サンダーソニアさん、こんばんは!
リガの街の建物というのは、他の街とは一味違います。
次の記事でご紹介いたします!

aranjues さん、こんばんは!
そうですよね。なかなかラトビアのビェールを飲む機会というのは…。
スウェーデンのビェールは…でしたが、このAldaris は美味しかったですね。
by りんこう (2011-06-14 21:51) 

Inatimy

引きだした金額を越える価格のお料理だったとは。
ここで、もし、カードは使えません、なんて言われたら・・・、
故障してて現金だけなんですけど、なんてことになったら・・・と
あれこれ想像して、ますますドキドキ。
by Inatimy (2011-06-14 23:44) 

りんこう

Inatimy さん、こんばんは!
これは明らかに失敗でした。空港ではもう少し引き出しておくべきでした。
ラトビアではほとんどのお店でカードが使えました。
あと、今回の取材は通貨単位が頻繁に変わるので混乱しがちでしたね…。
by りんこう (2011-06-15 22:30) 

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