"One of Three S's" とは? [2010欧州5ヶ国の旅]
2010年4月30日(金)、現地時間 午前10時41分、リヒャルト・シュトラウス・インスティテュート
さあ、皆さん。私はリヒャルト・シュトラウス・インスティテュートの前までやって来ました。
さっそく、中に入ってみたが、受付は無人。入場には2.50ユーロ払わねばならないようなのだが…。
そして、気になるのは、戸惑う私の背後を、運搬業者らしき人たちがしきりに出入りしていること。
ここで何かあるのだろうか?訝しく思っていると、ようやく係員が現れたので2.50ユーロを手渡した。
中はリヒャルト・シュトラウスの小さな記念館といった様相で、展示もそんなに多くは無いが、
興味深いゆかりの品とともに、シュトラウスの一生を簡単に辿ることができる構成になっている。
(左)リヒャルト・シュトラウス・インスティテュート
(右)リヒャルト・シュトラウス・インスティテュートの小冊子
それにしても、この記念館内。先ほどから慌ただしい。そこに、礼服を着た人が次第に増えてきた。
記念館内には、小さなホールがあるようで、そこからは下手くそな演奏が聞こえてくる。
調子っぱずれのバッハの平均律クラヴィーアやらメンデルスゾーンの結婚行進曲やら…。
結婚行進曲?ああ、そうか!きっと、ここで結婚式のパーティーかなんかをやるのだな。
礼服を着た人たちはどんどん増えてくる。そこに日本からの闖入者が私ひとり…。
階下にも部屋があるようだったので、私はいたたまれなくなって階下に降りていった…。
(左)シュトラウスが着たコート
(右)シュトラウスの胸像と幼少時の写真
シュトラウスが使用した眼鏡
階下には、リヒャルト・シュトラウスのCDがずらりと並んでいた。
奥のほうにはティー・ルームがあり、音楽を聴きながら、お茶を飲んだりできるようだ。
ここにも、リヒャルト・シュトラウスゆかりの品の展示がいくつかあったが、面白いものを見つけた。
それは、リヒャルト・シュトラウスの死亡記事である。その記事の見出しにこんな記述があったのだ。
"German Composer of Symponic Poems and Opera One of Three S's"
「交響詩やオペラのドイツの作曲家」というのはその通りであるが、"One of Three S's"とは?
(左)リヒャルト・シュトラウスの訃報を伝える新聞記事
(右)記事の拡大
"One of Three S's" - これはどうやら、シュトラウスは「三大Sのひとり」ということらしい…。
「ドイツ三大B」なら知っているが、「三大S」なんて聞いたことないんだけれど…。
記事によると、他の2人のSはシベリウスとストラヴィンスキーとのこと。あれ、ショスタコーヴィチは?
「三大S」という呼称。今や見事に浸透していないが、3人のSは皆長寿であることに気がついた。
リヒャルト・シュトラウスは85歳、ストラヴィンスキーは88歳、シベリウスは91歳で亡くなっている。
だからどうした。と言われれば、まあ、それまでなんですけれどね…。
階下の様子
上階に戻ると、記念館内は、いよいよ何らかのイヴェントが始まりそうな気配を湛えてきている。
明らかに部外者である私は、ひと通り展示を観て、気も済んだので、駅に戻ることにした。
時刻は午前11時を過ぎ、この町の滞在時間は1時間を切った。もう何をするにも中途半端な時間。
駅に戻ると、次の目的地へ向かう列車が来るまで、駅の売店や隣接するお土産屋などを見て回り、
それも終えると、缶ビェールを買ってきて、ツークシュピッツェ山を望む駅のホームでこれを飲んだ。
アイスランドの火山の影響で、渡航を諦めかけていたこともあったが、ここに来て本当に良かった!
パルテンキルヒェンの町並み
そのうち、気分がよくなっている私の前に、次の目的地へ向かう列車がやって来た。
さて、ここで次の目的地を発表します。次は今回の取材2カ国目のオーストリアに突入します。
そして、訪れる都市はチロル州の州都インスブルック!
インスブルックまでの乗車時間は約1時間20分。インスブルックで昼食をとることにしよう。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンから、さらに南に向かって列車は動き出す。
さようなら、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン。それでは、インスブルックでお会いしましょう。
インスブルックへ向け出発!
さあ、皆さん。私はリヒャルト・シュトラウス・インスティテュートの前までやって来ました。
さっそく、中に入ってみたが、受付は無人。入場には2.50ユーロ払わねばならないようなのだが…。
そして、気になるのは、戸惑う私の背後を、運搬業者らしき人たちがしきりに出入りしていること。
ここで何かあるのだろうか?訝しく思っていると、ようやく係員が現れたので2.50ユーロを手渡した。
中はリヒャルト・シュトラウスの小さな記念館といった様相で、展示もそんなに多くは無いが、
興味深いゆかりの品とともに、シュトラウスの一生を簡単に辿ることができる構成になっている。
(左)リヒャルト・シュトラウス・インスティテュート
(右)リヒャルト・シュトラウス・インスティテュートの小冊子
それにしても、この記念館内。先ほどから慌ただしい。そこに、礼服を着た人が次第に増えてきた。
記念館内には、小さなホールがあるようで、そこからは下手くそな演奏が聞こえてくる。
調子っぱずれのバッハの平均律クラヴィーアやらメンデルスゾーンの結婚行進曲やら…。
結婚行進曲?ああ、そうか!きっと、ここで結婚式のパーティーかなんかをやるのだな。
礼服を着た人たちはどんどん増えてくる。そこに日本からの闖入者が私ひとり…。
階下にも部屋があるようだったので、私はいたたまれなくなって階下に降りていった…。
(左)シュトラウスが着たコート
(右)シュトラウスの胸像と幼少時の写真
シュトラウスが使用した眼鏡
階下には、リヒャルト・シュトラウスのCDがずらりと並んでいた。
奥のほうにはティー・ルームがあり、音楽を聴きながら、お茶を飲んだりできるようだ。
ここにも、リヒャルト・シュトラウスゆかりの品の展示がいくつかあったが、面白いものを見つけた。
それは、リヒャルト・シュトラウスの死亡記事である。その記事の見出しにこんな記述があったのだ。
"German Composer of Symponic Poems and Opera One of Three S's"
「交響詩やオペラのドイツの作曲家」というのはその通りであるが、"One of Three S's"とは?
(左)リヒャルト・シュトラウスの訃報を伝える新聞記事
(右)記事の拡大
"One of Three S's" - これはどうやら、シュトラウスは「三大Sのひとり」ということらしい…。
「ドイツ三大B」なら知っているが、「三大S」なんて聞いたことないんだけれど…。
記事によると、他の2人のSはシベリウスとストラヴィンスキーとのこと。あれ、ショスタコーヴィチは?
「三大S」という呼称。今や見事に浸透していないが、3人のSは皆長寿であることに気がついた。
リヒャルト・シュトラウスは85歳、ストラヴィンスキーは88歳、シベリウスは91歳で亡くなっている。
だからどうした。と言われれば、まあ、それまでなんですけれどね…。
階下の様子
上階に戻ると、記念館内は、いよいよ何らかのイヴェントが始まりそうな気配を湛えてきている。
明らかに部外者である私は、ひと通り展示を観て、気も済んだので、駅に戻ることにした。
時刻は午前11時を過ぎ、この町の滞在時間は1時間を切った。もう何をするにも中途半端な時間。
駅に戻ると、次の目的地へ向かう列車が来るまで、駅の売店や隣接するお土産屋などを見て回り、
それも終えると、缶ビェールを買ってきて、ツークシュピッツェ山を望む駅のホームでこれを飲んだ。
アイスランドの火山の影響で、渡航を諦めかけていたこともあったが、ここに来て本当に良かった!
パルテンキルヒェンの町並み
そのうち、気分がよくなっている私の前に、次の目的地へ向かう列車がやって来た。
さて、ここで次の目的地を発表します。次は今回の取材2カ国目のオーストリアに突入します。
そして、訪れる都市はチロル州の州都インスブルック!
インスブルックまでの乗車時間は約1時間20分。インスブルックで昼食をとることにしよう。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンから、さらに南に向かって列車は動き出す。
さようなら、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン。それでは、インスブルックでお会いしましょう。
インスブルックへ向け出発!
ツークシュピッツェ山を望みながらの缶ビェール、いいですね。
って俺、ビェールに惹かれてりんこうさんの記事読んでるみたいで恐縮です。
by 桔梗之介 (2010-07-14 09:30)
いい季節に旅行されましたね。
お時間あればちょっとトレッキングも楽しめたでしょうに。
いいですねぇ。Zugspitzeを眺めながら…
じめじめとした日本の雨期が一層鬱陶しくなりました><;
by orange (2010-07-14 16:48)
こんなすかっとした素敵な山が見える場所で飲むビェールは格別だったことでしょう。来てよかったと、思えるのが最高ですよね。
Rシュトラウスのジャケットは、襟がとってもおしゃれですね。
by TaekoLovesParis (2010-07-14 23:34)
景色がいい街ですね。
ヨーロッパは都会もいいですが、こういう自然がいっぱいの町も素敵ですね。
by nyankome (2010-07-15 01:12)
並べてみると3人とも本当に長寿ですね♪
せっかくですので、三大Sに、
シルバーのSも引っかけておきましょう♪(≧▽≦)b
素晴らしい眺めのなかゆったり楽しむ缶ビェールのお味は格別でしょう。
開けた時のプシュッって音も心地良く響きそうですね♪
もちろんノドにも心にも。(^_^)
by りゅう (2010-07-15 23:45)
Sのお三人とも19世紀に生まれた人ですね。
ショスタコービッチは20世紀の生まれですから、違うんでしょうね^^
シュトラウスが亡くなった1949年にはまだシベリウスもストラビンスキーも存命でした。
リヒャルト・シュトラウス・インスティテュート、いいところですねぇ。
画像拝見させていただき、ありがとうございました!
by 江州石亭 (2010-07-16 20:27)
桔梗之介さん、こんばんは!
もう全然ビェールメインでOKですよ。
日本から遠く離れ、ひとり明媚なところで静かにビェールを飲む。
みんなでワイワイ飲むのも楽しいかもしれませんが、
ひとりで感慨に浸るのもたまにはいいものですね。
orange さん、こんばんは!
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンはシュトラウスがらみの取材だけ。
本当ならばツークシュピッツェも制覇したかったところですが…。
日本はもうすぐ梅雨明けみたいですね。暑くなりますね!
Taeko さん、こんばんは!
ツークシュピッツェは富士山よりは低いのですが、
やっぱり、「アルプスの山」を見ながらのビェールは格別でした。
今まで、自然を意識的に取材してこなかったですし…。
さて、これから私はさらにアルプスのほうへと向かいますよ!
nyankome さん、こんばんは!
僕の今まで欧州の取材は大都市中心だったと思います。
でも、こういう小さな町もいいものですね。
この素敵な町でシュトラウスは多くの名曲をものにしたんですねぇ…。
りゅうさん、こんばんは!
「シルバーのS」とは!りゅうさんうまいですね!座布団一枚ですね!
そういえば、「S」にはサン=サーンスという人もいます。
この人も長寿で86歳で亡くなりました。
江州石亭さん、こんばんは!お体の具合はいかがですか。
なるほど、ショスタコーヴィチは20世紀の生まれですね!
そして、ご指摘の通り、シベリウスもストラヴィンスキーもこの時健在です。
もっとも、シベリウスは隠遁生活でしたが…。
他にこの時代の「S」はシェーンベルクとかサティとかいますね。
やっぱり、ちょっと「三大S」は無理があるな…。ははは…。
Mimosa さん、miyoko さん、Pace さん、nougyoujin さん、girasole さん、
kurakichi さん、ばんさん、haru さん、Studio-Oz さん、らいち。さん、
Julia さん、りぼんさん、めぇさん、板谷薫さん、ほりけんさん、キナコさん、
dora さん、塩さん、まちゃこさん、うつマモルさん、kuwachan さん、
mami さん、kazukazu さん、PENGUING さん、アマデウスさん、
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遊垣晴香さん、whitered さん、いっぷくさん、ぷーちゃんさん、
まこ爺さん、kohtyan さん、thisisajin さん、ritton2 さん、
Inatimy さん、yukitan さん、nice! ありがとうございます!
by りんこう (2010-07-17 00:47)
miffy さん、rino さん、nice! ありがとうございます!
by りんこう (2010-07-18 10:23)