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ホーフブロイハウスにて [2010欧州5ヶ国の旅]

2010年4月29日(木)、現地時間 午前10時14分、ミュンヒェン レジデンツ

急遽訪れることにしたレジデンツでは歴史的な謂れがわからぬまま順路を進むことになったが、
そんな中でも、アンティクヴァリウムの丸天井、銀食器コレクションの「銀の間」、
そして、ヴィッテルスバッハ家の肖像画がずらりと並んだ「祖先画ギャラリー」は印象に残っている。
今、ガイドブックを取り出してレジデンツのページを見てみると、この3か所は太字で記載されていて、
これは、やはりレジデンツの中でも見どころということなのだろう。歴史を知らなくても圧倒される。
レジデンツで撮影した写真はまだありますので、ここでちょっとご覧いただきましょう。

レジデンツ①

レジデンツ②レジデンツ③

レジデンツ④
銀食器コレクションの「銀の間」

レジデンツ⑤
祖先画ギャラリー

レジデンツの写真をご覧いただいている間に、私はホーフブロイハウスの前までやって来ました。
時刻は午前10時40分。中に入って注文してビェールと食事。これが本日のランチになるだろう。
しばらく建物をしげしげと眺めていると、子供たちが集団で大ビヤホールに入場して行くではないか。
「!」と思い、私も子供たちの後について入場。お酒は20歳からだよ。ドイツはどうだか知らないが。
もちろん子供たちはビェールを飲みに来たのではない。誰か大人に引率されて見学に来たようだ。
みんなキャメラ片手に広い屋内のあちこちをパシャパシャ写真撮影。私も同じように写真撮影。

ホーフブロイハウスの前
ホーフブロイハウスの前

ホーフブロイハウスの中ずらりと並んだジョッキ
(左)ホーフブロイハウスの中
(右)ずらりと並んだジョッキ
 
夜はこの広いホールがいっぱいになって盛り上がるのだろうが、今はまだあまり客が入っていない。
一人旅の私。やはり昼に訪れて正解だった。奥のほうに中庭があったのでそっちに行ってみる。
そこはビヤガーデンだった。雲ひとつない青空の下で飲むビェール。これは昼ならではの格別なこと。
というわけで、適当な席に腰かけていると、すぐにウエーターが英語のメニューを持ってきてくれた。
まずはビェール1リットル、それに名物の白ソーセージ、あとはサラダかなんかいただくか。
料理名を指さし注文すると、程なく1リットルのビェールが私の目の前に置かれていった。

黒ビェール
Dunkel Mass (黒ビェール1リットル)6.90ユーロ

今回の取材。いろいろ楽しみはあったけれど、まずはこの大ビヤホールでいただくビェールである。
意識して注文したわけでなく、単によくわからずに注文したからだが、出てきたのは黒ビェール。
口にするとカラメルのほのかな甘みが感じられ香ばしい。しかしこれは飲み干すまでたいへんだ。
まだまだ黒ビェールがなくならないその内にサラダ、白ソーセージ2本が次々と現れた。
「白ソーセージに正午の鐘の音を聞かせるな」。白ソーセージは昼までに食べる習慣があるらしい。
私は一応はこの伝統に則って、この大ビヤホールで食事をしていることになるわけですな。

白ソーセージ
Paar Weisswurst (白ソーセージ)4.90ユーロ

マスタード
このマスタードにつけて食べます

さて、この白ソーセージ。食すのに一苦労なのであった。
私はまず2本の白ソーセージの連結部をナイフで切断しようとしたのだが、これが切れない。
一方をフォークで押さえ、連結部にナイフを当ててみるが一向に切れる気配がないのである。
この格闘の末にソーセージを地に落とすという惨事だけは防がなければならない。
私は連結部の切断を諦め、まずは1本のソーセージを4分の3辺りのところで切断し、これを食し、
次に同様にしてもう一方のソーセージの4分の3を食し、最後に残った部分をいただくことにした。

サラダ
salatteller (サラダ)3.50ユーロ

切断されたソーセージ。次にこのソーセージの白い皮をむくという難儀な作業が私を待っていた。
それでも、ほじくるようにして詰められたすり身を何とかいただいた。
ソーセージというとパリッと音を立てて豪快に食べるCMを小さいころ見た記憶がいまだ強く、
どうもこのように地味に中身をほじくり返して食す白ソーセージには意外な感じがするのであったが、
この作業に慣れて上手になるとちょっとかっこいいかもな。とか考えている私に酔いが回って来たぞ。
アイスランドの火山灰の懸念にもかかわらず、よく来たな。とまた感慨に浸る。これ度々思いました。

ビヤガーデン
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Pace

私もミュンヘンではホーフブロイハウスへ行きました♪
夜だったので大混雑でしたが(^^;
ビールは片手で持てず、両手で抱えるようにして
飲んだ記憶があります(笑)
有名な場所だから、子どもたちも見学に来るんですね(’’)
by Pace (2010-06-13 00:59) 

orange

Ohooo!出て来ましたね。
Dunkel Bierはアルコール度が高いので
1リットルは私には無理です(笑)。
Weißwurstは好きずきありますね。
私は好きですが。HB、お昼は正解でした!
昔は冷蔵庫がなかったので12時までがリミットだった
のですね。混ぜ物無しのソーセージは美味しかった
ですか?
by orange (2010-06-13 09:31) 

好(ハオ)くん

あ~、ホーフブロイハウス懐かしい。白いソーセージも変わっていない。もう十数年前の10代の学生時代に行ったので、ノンアルコールしか飲めませんでしたがそれでも美味しかったです。オクトーバーフェストの時期で店内がとても込み合っていた記憶があります。
また行きたくなりました★

by 好(ハオ)くん (2010-06-13 12:43) 

りんこう


Pace さん。こんにちは!
確かにビェールは片手で持つのは大変ですね。
自然と両手で持つような感じになってしまうかもしれません。
夜は夜で楽しいと思います。でもこんな天気のいい日に昼からビェール。
十分に楽しみました。

orange さん。こんにちは!
アルコール度数はいくらくらいなんでしょうか。
僕はもうほんとうに最後のほうは心地よくなりましたね。
ソーセージに関しては、美味しかったですが、
もう何というか、この雰囲気全体を楽しんでましたね。

好(ハオ)くんさん。こんにちは!
なるほど、ノンアルコールもあるんですね。気付きませんでした。
だとしたら、子供たちはノンアルコールを飲んだ可能性もありますね。
僕は静かにまったりとビェールを楽しみましたが、
オクトーバーフェストの頃はそりゃものすごいでしょうね。

桔梗之介さん、ぷーちゃんさん、yukitan さん、ほりけんさん、miyoko さん、
takemovies さん、toshi さん、nice! ありがとうございます!
by りんこう (2010-06-13 12:54) 

kuwachan

昼からビェール、旅行ならではですね。
美味しいですよね(^_-)-☆
by kuwachan (2010-06-13 22:59) 

TaekoLovesParis

ホーフブロイハウスの前を、「いいなー、次は誰かと来る」って、思いながら
通り過ぎ、すぐ近所で、焼きながら売ってる白ソーセージとパンを買って、ホテルの冷蔵庫のビールをのみました。女ひとりで、ビアガーデンは、はいりにくいです。でも白ソーセージが、切りにくいと読んで、なんか一安心。ものすごくおいしかった、って書いてあったら、行かなかったことを激しく後悔しちゃうもの。
by TaekoLovesParis (2010-06-14 00:47) 

nyankome

ミュンヘンは行ったことがないのです。
黒ビール1リットルですか!
ミュンヘンに行ったら、是非ここに寄りたいですね。
by nyankome (2010-06-14 02:28) 

Inatimy

一枚目の写真がオシャレ♪ ふふ、像が3体あるみたいに見えますね。
現地の人は、すんなりきれいにこの白ソーセージの皮をむいて食べられるのかしら・・・。
コツがあったりして。

by Inatimy (2010-06-14 19:33) 

ritton2

黒ビェール1Lですか・・・・是非一気に飲み干したいですね~^^
by ritton2 (2010-06-16 20:39) 

りんこう

kuwachan さん、こんばんは!
旅行ならではです。調子に乗って、いつも以上にビェール飲んでます。
これからも呆れるくらいビェールの写真が出てきますよ。

Taeko さん、こんばんは!
確かに一人では入りにくいですね。女性だとなおさらですね。
一人旅で苦労するのは食事なんですよ。
簡単にパンとか買って済ませられればいいんですが、
せっかくだから、その地方の名物を食べたり飲んだりしてみたいですからね。

nyankome さん、こんばんは!
ここはミュンヒェンに行く機会があったらぜひ訪れてください。
黒ビェール1リットルはさすがに飲みごたえがありました。

Inatimy さん、こんばんは!
この1枚目の写真はちょっと面白いでしょう。
ちなみにいちばん左の影が僕の影です。んなわけないですね…。

ritton2 さん、こんばんは!
これは一気はつらいですよー。なかなかジョッキが空になりませんでした。
でも、美味しかったですよ。幸せな気分になりました。

好(ハオ)くんさん、あんぱんち~さん、Studio-Oz さん、pegasas さん、
girasole さん、Mimosa さん、おまめさん、haru さん、タケルさん、
江州石亭さん、キナコさん、toshiro さん、dora さん、塩さん、らいち。さん、
whitered さん、りぼんさん、kakasisannpo さん、nice! ありがとうございます!
by りんこう (2010-06-16 23:14) 

pistacci

りんこうさんの記事のおかげで白ソーセージを前にして、どぎまぎしなくて
すみそうです(笑)・・そんなときが来るとして、ですが。
昼間の木陰のビェール、憧れます☆
by pistacci (2010-06-17 01:58) 

春分

おお、白いソーセージ!
by 春分 (2010-06-17 22:10) 

りんこう

pistacci さん、こんにちは!
pistacci さんの分までどぎまぎしていた思いますんでご安心ください。
この日は本当にいい天気でよかったです。

春分さん、こんにちは!
白ソーセージは日本でも食べたことがあると思うのですが、
こんなに意識して食べたのは初めてでした!

アマデウスさん、nice! ありがとうございます!
by りんこう (2010-06-19 10:17) 

りゅう

1リットル、どーん!と出てくると迫力ありますね~
黒だから余計に迫力があるのかな?
まぁ、私も家では500ml缶2本とか普通に開けちゃうのですが。。。(^_^;)
白ソーセージは皮をむいて食べる、
なるほど~、勉強になりました!(^_^)
by りゅう (2010-06-19 14:10) 

りんこう

りゅうさん、こんにちは!
あら、りゅうさん500を2本空けちゃいますか。
じゃあ、この黒ビェールもぜひお試しになってください。
アルコール度数がちょいと高いようですが。
TVで観たのですが、現地の人は白ソーセージを吸うようにして食べてました。

くーぷらんさん、kurakichi さん、nice! ありがとうございます!
by りんこう (2010-07-18 10:39) 

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