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クラクフ郊外通り [2009中欧2ヶ国の旅]

2009年5月5日(火)、現地時間 午後4時00分、ワルシャワ クラクフ郊外通り

バスに乗って「新世界通り」と思われる付近の適当な停留所で下車。
ガイドブックで現在地を確認。すると、現在地は「クラクフ郊外通り」と判明。
ただ、「新世界通り」も「クラクフ郊外通り」も同じ通りのことのようで、
通りの途中から名前が変わるというだけのことらしい。
もう少し南に歩くとこの通りは「新世界通り」と名前を変えるのだ。
そして、今いる地点から北へ数百メートル進めば旧市街広場がある。

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クラクフ郊外通り

そこに至るまで通りの両側には美しい建物が軒を連ねているが、
これらは第二次大戦後に再建されたもの。この街は戦争で大部分が破壊されたのだ。
歴史あると思える建物もやけに新しく見えるのはそのためで、
これは何とも言えぬ不思議な空間であるように思えた。
テーマパークなどで欧州の街並みを再現しているところがあるが、
ちょっとそんな風にも思えてしまうのである。

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大統領官邸前 ニュースのレポーターだろうか

ただし、ここはテーマパークではなく、ちゃんと街として機能しているわけだ。
東京も戦争でかなり破壊されたし、その前には大震災もあった。
そして、今ではこれでもかと高層ビル群が立っている。
再建するのと、全く違う街になるのと、どちらがいいのだろう…。

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ヴィジトキ教会 ショパンがオルガニストをしていたという教会


さて、これまでは熱い日が続いたが、この日は少々肌寒いくらいだった。
そして、どういうわけか通りを歩く人の姿も少なく感じられる。寂しい。
この通りを私は南に歩いて行った。聖十字架教会を目指すのである。
聖十字架教会はショパンの心臓が安置されている教会であるが、
教会の前に来た時、私は思わず「あっ。ここか」とつぶやいてしまった。

4.jpg

聖十字架教会前のキリスト像


聖十字架教会の正面には十字架を背負い彼方を指差しているキリスト像がある。
私はこの像に見覚えがあったのだ。
映画「戦場のピアニスト」では冒頭で1939年のワルシャワの映像が使われている。
そのシーンでこのキリスト像が映し出されていたのだ。
力強く彼方を指さすこの像はそのあとも何回か映画の中に出てきた気がする。

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今度は反対方向から


私はさっそく聖十字架教会に入ろうとしたが、
例のキリスト像のすぐそばで微動だにせず膝まづいている老人を見つけた。
しばらく見ていたが、1分以上も同じ体勢のまま動かない。
この人は大丈夫なのであろうか?と心配になったが、
やがて老人はすっと立ち上がり、十字を切ってそこから去って行った。
こういうのをみると熱心なカトリックの国なのであるなあ。と思い知らされた…。

6.jpg

聖十字架教会

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TaekoLovesParis

ヴィジトキ教会、変わった発音の名前ですね。
「戦場のピアニスト」を見たけれど、私は聖十字架教会のキリスト像を
覚えてないんです。。こんなに迫力ある姿だっていうのに。。
by TaekoLovesParis (2009-09-07 22:39) 

りんこう

Taeko さん。こんばんは!
ぜひ「戦場のピアニスト」もう一度ご覧になってください。
このキリスト像はいちばん最初に出てきますから。
これから始まる悲劇を予告するかのような像に映りました…。

ほりけんさん。takemovies さん。
いつもnice! ありがとうございます!

by りんこう (2009-09-07 23:10) 

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