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ストラスブール→パリ [2014-15欧州3ヶ国の旅]

2014年12月31日(水) 午後2時38分 ストラスブール

ストラスブール駅
ストラスブール駅へ

ホテルに預けていた荷物を受け取り、ストラスブール駅へ向かう。
ここからフランスが誇る高速鉄道TGVに乗って一気にパリへ。TGVは午後3時46分発である。
しかし、駅に着いてみると、TGV。どうやら遅れているらしい…。
今回はほんとうに列車がよく遅れる…。
なるべく早くパリに着いて、宿にチェックインして、ちょっと休んで。
それで、パリ在住の友人のところに向いたかったのであるが、俄かに慌ただしくなってきた。

掲示板
15時46分発。のはずだったのだが…

することがないので、駅構内の売店をのぞいてみる。
レア・セドゥが表紙の雑誌があり、見てみると「2015年注目の人物」の特集のようである。
レア・セドゥの他にプーチンやパトリック・モディアノ、マリー・ル・ペンなどの名が並ぶ。
その2015年。7日後にはシャルリー・エブドの事件が起こってしまうわけであるが。

駅構内①
駅構内

私が訪れたのは事件の前であったけれど、駅の警備は物々しいものがあった。
自動小銃を手にした警察が絶えず巡回している。
警察が往来するのを目前にしながら、私はベンチに腰掛ける。
やはりすることがないので、スマートフォンを取り出し、ラジオを聞いてみた。
紅白歌合戦をやっていて、美輪明宏が「愛の讃歌」を唱っているところであった。
画面は見えなくとも、凄まじい歌唱であることがよく伝わってきた…。

駅構内②
駅構内

しかし、スマートフォンをいじってばかりいると、すぐに電池が無くなってしまうのである。
そうなると、パリ到着後に友人と連絡を取ることに不安が出てくる。
宿で充電できる時間があればいいのだけれど、TGVが遅れているからそんな時間もないだろう。
というわけで、スマートフォンをいじることもはばかられ、ぼけっとTGVを待つのみだ。
パリに遅れて到着することだけはメールで伝え、電源を切ってしまった。

ようやく来たTGV
ようやくTGVが来た

ようやくTGVに乗り込んだのは午後5時前。1時間ちょっとの遅れである。
ストラスブールからパリまでは約2時間30分。午後7時30分頃の到着か。
それから宿にチェックインして、待ち合わせ場所に向って…。やはり慌ただしい。
待ち合わせ場所はレ・アール駅ということにしてある。
そのあたりに友人は住んでいるらしいのだが、そんなパリの中心に住んでいるのか…。

TGVは渡仏前に乗車券を購入していた。69ユーロで座席番号も記されている。
その座席に向ったところ、黒人青年が既に座っていた。
おかしいので車掌に尋ねてみると、どうもこの乗車券は座席指定がなされていないらしい…。
どこか空いている自由席に座さねばならないが、TGV…。ほぼ満席なのである…。
パリまでの移動中、2時間30分。立ちっぱなしではつらい…。
今日は年越しをするのである。それまでの間、やはり座していたいのである…。

パリ東駅に到着
パリ東駅に到着

結局、車掌が座席を探し出してきてくれて、若い女性の対面に私は座することができた。
すると、足元で何かうごめいている。犬である。
犬の生温かい鼻息を足元に感じながらの2時間30分。それでも立ちっぱなしよりはずっといい。
こんな状況でも、気がつくと私はうとうととしているのだった…。
パリ東駅には予定通りというか通常より1時間以上遅れてではあるが、無事到着。
宿は東駅に近いところで安いところを予約済み。とっととチェックインすることにしよう…。
2015年まであと4時間半を切った。

パリ東駅
パリ東駅
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パリでの年越し① [2014-15欧州3ヶ国の旅]

2014年12月31日(水) 午後7時49分 フランス共和国 パリ

泊った部屋①
泊った部屋

パリ東駅に着いて、予約してある宿へ急ぐ。東駅から徒歩圏内のところを予約してある。
このあたりはパリでも比較的安い宿が集まっているところである。
2014年の正月に訪れた際にも、このあたりに宿をとった。
その宿はまさに駅前であったのだが、今回は駅前というわけではない。
事前にプリントアウトした地図を片手に宿を探すと、小路にそのホテルはあった。
"HOTEL DE FRANCE"。まんまの名前の宿。ここに2泊する。

ホテル


チェックインを済ませ、5階までスーツケースを持って階段を上がる。エレベーターはない…。
部屋に入ると、ベッドが大部分を占め、デスクがその奥にあり、その上方にテレビがある。
あとシャワー、トイレの空間があり、その他の空間でスーツケースを広げれば、足の踏み場がない。
そういう感じの狭い部屋であるが、私としては一向にかまわない。

部屋では、まず友人にメールでパリに到着した旨伝え、その後、携帯電話の充電を始めた。
充電は時間の許す限りしておいた方が安心である。
これから友人と落ち合うのだから、連絡の手段がないのではたいへんなことになる。
とは言っても、「充電完了」の文字が画面に表示されるまで部屋に待機しては、時間が無くなる。
60%程の充電で携帯電話を持ち、友人と待ち合わせをしているレ・アール駅へ向うことにした。
待ち合わせ場所は「レ・アール駅周辺」ということしか決めていないが大丈夫であろうか…。

泊った部屋②
泊った部屋

宿の近くの"CHATEAU D'EAU"駅のメトロに入ると、改札口が開放されていて無料で乗車できた。
パリのメトロは大みそかは無料となる。話には聞いていたが、これはなかなか気分がよい。
切符を購入する煩わしさがないし、改札を何も咎められずに往来できるのだ。
レ・アール(LES HALLES)駅へはメトロ4号線で4駅。
レ・アール駅に到着すると、ホームに友人がいた。何の苦労も無く落ちあえることができた。
そうか、メトロが開放されているのだから駅のホームで待ち合わせればよかったのだ…。

友人(S氏とする)はデザイナーであり、パリに2014年9月から在住している。
まずはS氏の住んでいる部屋に案内してもらった。
レ・アールといえばエスカルゴと形容されるパリのほぼ中央に位置する地域。
S氏はそのレ・アールの駅を出たすぐのところにルームシェアをして住んでいたのであった。
パリに在住しているといっても、まさかこんなパリのど真ん中に住んでいたとは…。
S氏は部屋でパソコンを操作し、夕食はどこでとるか候補の店をいくつか調べてくれていた。
しかし時刻はもう午後8時半であり、時間もあまりない。
結局、S氏のアパルトマンの近くにある店で夕食をとることにした。

食べたもの
食べたもの

ハッピーアワーということであり、ビールを注文。
S氏からはパリでの生活についていろいろ聞かせてもらった。
S氏はまだパリ3か月といえども、早くもパリに馴染んでいる感じがする。
もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、
  その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。
ヘミングウェイの「移動祝祭日」の冒頭の一節であるが、S氏はパリで暮らすことができたわけだ。

さて、われわれ2人はエッフェル塔付近で年越しをすることに決めたのである。
シャンゼリゼ通りでの年越しはかなり盛り上がるようだが、危険だと判断したのである。
こういう年越しとかになると、シャンゼリゼ付近では暴れん坊(若者)が出現するらしい。
エッフェル塔界隈であれば、まだ比較的穏やかな年越しを楽しむことができるという判断である。
そのエッフェル塔に向う前に、ちょっとモンマルトルへ行ってみることにした。
モンマルトルの丘から、2015年を迎えようとするパリを丘の上から眺めてみようという趣向。
時刻は午後9時半。2015年まであと2時間半となった。

サクレ・クール聖堂
モンマルトルへ
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パリでの年越し② [2014-15欧州3ヶ国の旅]

2014年12月31日(水) 午後10時25分 フランス共和国 パリ モンマルトル

モンマルトルの階段
モンマルトルの階段

2014年も2時間を切った。私がいたのはモンマルトルである。
BARBES ROCHECHOUARTというメトロなのに地上にある駅から歩いていった記憶がある。
S氏は慣れたもので、迷いもせずにサクレ・クール聖堂の方面へ歩いていく。
怪しげな人間が屯しているので、気をつけてくださいとアドバイスを受ける。
確かにモンマルトル界隈はあまり治安はよくないであろう。もう夜の10時であるし。
まあ、何もトラブルはなかったが。

サクレ・クール寺院
サクレ・クール寺院の前

モンマルトルならではの長い階段を上り、サクレ・クール聖堂の前へ出る。
聖堂前の階段には若者がたくさん腰かけていた。実ににぎやかである。
食料やシャンパンを用意して、年越しに備えているようである。
その若者たちの視線の先、モンマルトルの丘からパリの景色を眺めてみる。
特にまだ変化はないようである。これからエッフェル塔へ向かうわけだが…。
そのエッフェル塔を探してみるが、この位置からだとエッフェル塔はあまりよく見えない。

モンマルトルからの眺め
モンマルトルからの眺め

開いているようだから、サクレ・クール寺院にも入ってみた。
すると、ミサがあるのか知らないけれど、中は信者でいっぱいなのであった。
S氏が「写真を撮らなくていいんですか?」と訊ねる。
しかし、サクレ・クール寺院は内部の撮影は禁止であるはずである。
壁に写真撮影禁止の旨を伝える張り紙が貼られている。日本語にも対応している。
「写真撮影できないんでしょ?」と訊くと、S氏「そうですね…」
というわけで、寺院内をぐるりと一周して外に出た。

時刻は午後11時になろうとしている。
そろそろエッフェル塔付近に向ったほうがいいであろう。
メトロに乗り込んだが、これが尋常でない混みようである。
年越しを迎えるお目当ての場所を目指し、みんな大移動なのである。
メトロが無料であることがその大移動に拍車をかけている。

実は事前にS氏から注意を受けていたことがあった。
それは、余計な荷物は持たないようにということであった。
財布なんかもあんまり大量のお金を入れておくと危ないという。
私はパリは何度か訪れているので、そのような注意は今更…という感はあったのだが…。
しかし、このメトロの混みようを見るに、S氏の注意は実に妥当なものであった。
メトロの構内を若者の集団が奇声を発しながら闊歩していたりする。正直、こわい…。
今回は、S氏と2人であったからよいが、私は1人でこのメトロに乗る自信はない…。

エッフェル塔①

とにかく凄い混みようであるので、エッフェル塔の最寄り駅の数駅前でメトロを下車。
あとは歩いてエッフェル塔へ向かうことにした。
街かどで年越し用のシャンパンが売られていたりする。
ありがたいことにS氏は年越し用のシャンパンを用意してくれていたから買う必要はない。
2015年まであと15分。黄金に輝くエッフェル塔の姿を見て、否が応にもわくわくしてきた。

エッフェル塔②

エッフェル塔はやっぱりきれいなのであった。
2015年まで、あと数分だというのに、私は立ち止まってはしきりにカメラで塔の姿をとらえる。
S氏も慌てた様子はない。我々はゆっくりと、しかし確実にエッフェル塔に近づいていった。
そして、ついにエッフェル塔の真下に!
ここで年越しを迎えようとする人がたくさんいるが、身動きが取れないほどではない。
でも、エッフェル塔の真下では年越し時の花火など見えないのではないか?
そのような懸念もあり、我々2人はシャイヨー宮方面に少し移動。
イエナ橋の上で年越しをすることに決めたのである。目の前には大きなエッフェル塔。
そこに華麗に打ち上がる花火を想像する。この時点で2015年まで3分も無かったのである。

エッフェル塔の下で
エッフェル塔の下で
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