帰国…。 [2009中欧２ヶ国の旅]
2009年5月6日（水）、現地時間 午前10時55分、ワルシャワ フレデリック・ショパン空港
ポーランドを出国しようとする私の手元にズウォティの紙幣がいくらか余っていた。
これはポーランドの外では両替をすることが困難なのでワルシャワの空港内でユーロに両替。
あとは搭乗ゲートが開くのをただ待ちぼうけていたが、
ゲートが開いたのは定刻より少々遅い時間で、ワルシャワを発った時間も数十分遅かった。
おかげでミュンヒェンに到着するも、乗り継ぎ時間の余裕がほとんどなかったのだった。
ミュンヒェンに着くなり空港内を小走りで移動し、そのまま成田行きの機内の中へ。
ワルシャワ フレデリック・ショパン空港
ミュンヒェンを離陸したのは現地時間午後3時過ぎだった。
私は行きの飛行機の中では狭いエコノミーの座席で随意に眠ることがいつもできないが、
帰りの飛行機では疲れているからか、いとも簡単に眠れてしまう。
今回も成田に着くまで、ひたすら眠りにつくことにするか。
と、考えながらも私はチェコ・ポーランドのガイドブックをパラパラとぼんやりと見ていた。
これは今回の取材の余韻を反芻しているのである。
思えば、今回の取材はかなり計画通りに事が運んだし、充実していた。
プラハのビアホールでビェールを呑み、クトナー・ホラではモルダバイトを手に入れた。
クラクフまでの夜行列車、その後のヴィエリチカ岩塩坑。そこでは岩塩ランプも手に入れた。
ダ・ヴィンチの絵画、シンドラーの工場跡、アウシュヴィッツ。
ワルシャワではシュピルマンの墓参を果たし、ショパンの心臓が安置されている教会も行った。
もう何も言うことはない。大満足である。感慨に浸っていると隣の席の男性から話しかけられた。
帰りの便の機内食メニュー
見ると、明らかにその人は外国人の風貌をしている。
私はルフトハンザを利用していたので、この人はドイツ人であろうか？と考えたが、
それにしてもとても流暢な日本語を話す人だった。
この人は私がポーランドのガイドブックを観ていることに気が付いたのか、
「ポーランドに行かれたのですか？」と尋ねてきたのだった。
「そうである」と答えると、その人は「私はポーランド出身です」と答えたのだった。
聞くところによると、この男性は日本人女性と結婚し、現在は日本に住んでいるということだった。
そして、一時ポーランドに里帰りしていたということだった。
この人はポーランドのことについていろいろと話してくれた。
例えば、ワルシャワの旧市街については、いくら再建しても往時の姿には戻りっこない。
あそこは世界遺産に登録はされているけれども、どうにもいまいちだ。みたいなことを言っていた。
この人はいろんなことを本音で話してくれたので面白く話を聞いた。
この会話がひと段落すると、やっぱり私はうつらうつらと眠ってしまった。
次に目覚めたら成田到着まであと3時間ほど。そして何ら変わったこともなく成田に到着。
入国時には簡単な問診票が渡された。これは新型インフルエンザ対策である。
3つほど質問事項が記載されていて、10日間以内にアメリカ、メキシコに行きましたか？だとか、
アメリカ、メキシコに行った人と接触しましたか？（そんなのわかるかい！）だとかの質問事項。
今にして思えば、この水際対策はどれだけの意味があったのだろうか…。
さて、帰国ということで、取り留めもなく続けてきた2009年中欧2カ国の旅は今回で完結であります。
約3か月にわたる連載となりましたが、この実際の旅程はわずか1週間なのです…。
これでも、いつもよりは弾力性を持たせた余裕のあるスケジュールにしたつもりなのですが…。
そういえば、もうすぐ5連休。これをゴールデン・ウィークに準ずるからか、
この期間に「敬老の日」があるからか知らないけれど「シルバー・ウィーク」というらしい。
まあ。せっかくの連休なんだ。また取材に出ることにしようではないか！！！！！えーっ！？
帰りは新宿から帰宅…。
実は機内に預けた荷物が到着せず。預け荷物は1日遅れで自宅に送られてきました…。
ポーランドを出国しようとする私の手元にズウォティの紙幣がいくらか余っていた。
これはポーランドの外では両替をすることが困難なのでワルシャワの空港内でユーロに両替。
あとは搭乗ゲートが開くのをただ待ちぼうけていたが、
ゲートが開いたのは定刻より少々遅い時間で、ワルシャワを発った時間も数十分遅かった。
おかげでミュンヒェンに到着するも、乗り継ぎ時間の余裕がほとんどなかったのだった。
ミュンヒェンに着くなり空港内を小走りで移動し、そのまま成田行きの機内の中へ。
ワルシャワ フレデリック・ショパン空港
ミュンヒェンを離陸したのは現地時間午後3時過ぎだった。
私は行きの飛行機の中では狭いエコノミーの座席で随意に眠ることがいつもできないが、
帰りの飛行機では疲れているからか、いとも簡単に眠れてしまう。
今回も成田に着くまで、ひたすら眠りにつくことにするか。
と、考えながらも私はチェコ・ポーランドのガイドブックをパラパラとぼんやりと見ていた。
これは今回の取材の余韻を反芻しているのである。
思えば、今回の取材はかなり計画通りに事が運んだし、充実していた。
プラハのビアホールでビェールを呑み、クトナー・ホラではモルダバイトを手に入れた。
クラクフまでの夜行列車、その後のヴィエリチカ岩塩坑。そこでは岩塩ランプも手に入れた。
ダ・ヴィンチの絵画、シンドラーの工場跡、アウシュヴィッツ。
ワルシャワではシュピルマンの墓参を果たし、ショパンの心臓が安置されている教会も行った。
もう何も言うことはない。大満足である。感慨に浸っていると隣の席の男性から話しかけられた。
帰りの便の機内食メニュー
見ると、明らかにその人は外国人の風貌をしている。
私はルフトハンザを利用していたので、この人はドイツ人であろうか？と考えたが、
それにしてもとても流暢な日本語を話す人だった。
この人は私がポーランドのガイドブックを観ていることに気が付いたのか、
「ポーランドに行かれたのですか？」と尋ねてきたのだった。
「そうである」と答えると、その人は「私はポーランド出身です」と答えたのだった。
聞くところによると、この男性は日本人女性と結婚し、現在は日本に住んでいるということだった。
そして、一時ポーランドに里帰りしていたということだった。
この人はポーランドのことについていろいろと話してくれた。
例えば、ワルシャワの旧市街については、いくら再建しても往時の姿には戻りっこない。
あそこは世界遺産に登録はされているけれども、どうにもいまいちだ。みたいなことを言っていた。
この人はいろんなことを本音で話してくれたので面白く話を聞いた。
この会話がひと段落すると、やっぱり私はうつらうつらと眠ってしまった。
次に目覚めたら成田到着まであと3時間ほど。そして何ら変わったこともなく成田に到着。
入国時には簡単な問診票が渡された。これは新型インフルエンザ対策である。
3つほど質問事項が記載されていて、10日間以内にアメリカ、メキシコに行きましたか？だとか、
アメリカ、メキシコに行った人と接触しましたか？（そんなのわかるかい！）だとかの質問事項。
今にして思えば、この水際対策はどれだけの意味があったのだろうか…。
さて、帰国ということで、取り留めもなく続けてきた2009年中欧2カ国の旅は今回で完結であります。
約3か月にわたる連載となりましたが、この実際の旅程はわずか1週間なのです…。
これでも、いつもよりは弾力性を持たせた余裕のあるスケジュールにしたつもりなのですが…。
そういえば、もうすぐ5連休。これをゴールデン・ウィークに準ずるからか、
この期間に「敬老の日」があるからか知らないけれど「シルバー・ウィーク」というらしい。
まあ。せっかくの連休なんだ。また取材に出ることにしようではないか！！！！！えーっ！？
帰りは新宿から帰宅…。
実は機内に預けた荷物が到着せず。預け荷物は1日遅れで自宅に送られてきました…。
Facebook コメント
りんこうが行った国
とても楽しく、興味深く読ませていただきました～。
知らないことばかりだし、りんこうさんの切り口がただの観光じゃないから、おもしろかったです。さてさて、こんどは、どこに？
すてきな取材になりますように～(^o^)／
by pistacci (2009-09-16 23:31)
ご訪問ありがとうございました。
by yukitan (2009-09-17 14:40)
私もpistaさんに同じく、です。
りんこうさんの今度の旅を振り返って、「プラハのビアホールで、、、」
の記述に、私もひとつ、ひとつを思い出していました。それぞれの場での
臨場感あふれるレポート、とても楽しかったです。
by TaekoLovesParis (2009-09-17 21:29)
現地では言葉の壁もありますので、最後の機内での出会いが今回の取材をさらに充実したものにしてくれたようですね。(^_^)
丁寧に紹介されていたので、一緒に取材してまわった気分です。
とても楽しい、素晴らしい取材旅行にカンパーイ♪(^_^)/
シルバー・ウィーク・・・私も最近知りました。。。
へっ？何それ？？？どーゆー意味？？？って感じでしたよ。(^_^;)
by りゅう (2009-09-19 00:21)
pistacci さん。こんばんは！
いつも訪問していただいてありがとうございます。
主な観光地を押さえつつ、自分なりのポイントを盛り込む旅にしているので、
いっつも疲れてしまうのですが…。
今回もやっぱり疲れましたが、本当に順調に旅行できました。
チェコももちろんいいですが、ポーランドもいいところでしたよ。
さて、次はどこでしょう？
yukitan さん。はじめまして！
これからもよろしくお願いします。
Taeko さん。こんばんは！
本当は記憶が鮮明な時に記事にしてしまうのがいいんですが、
最後のほうは想い出すのがちょっと大変でした。
この一週間は今年の中では多分いちばん密度の濃い一週間でしょう。
あっちこっち行きすぎなんですよね。順調だからよかったけれど。
りゅうさん。こんばんは！
この隣の席の人はいつもは日系の航空会社に乗るそうです。
なぜなら接客がいいから！ということでした。とても親日の方でした。
未知の国を訪れるのは不安なんですが、
帰国するとまたどこかに行きたくてうずうずしてしまいます。
次の取材旅行も素晴らしいものになりますように。で、どこ？
by りんこう (2009-09-19 00:53)
ご訪問、ありがとうございました♪
どちらへ行かれてるのでしょうね。
旅行は好きなので、またお邪魔します(^_^)
by pica (2009-09-22 17:05)
pica さん。はじめまして！
帰ってまいりましたよー！
ぜひぜひまた遊びに来てください！
by りんこう (2009-09-23 16:28)