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2015中欧3ヶ国の旅 [2015中欧3ヶ国の旅]

2015年12月26日(土) 午後1時23分 羽田空港

羽田空港
羽田空港

さて、新たな取材記の始まりである。期間は7日間。
2015年末、12月26日に日本を出発して、翌2016年元旦に日本へ帰ってくるという日程。
今回の取材に関しては、2015年の8月あたりからぼんやりと行き先を考え始めた。
前提として、ヨーロッパの訪れたことがない国に行ってみたいということがあった。
そして、鉄道で移動して複数の国を訪れたいということもあった。
そういう条件を頭に入れ、いろいろと航空券を調べてみたのである・・・。

時刻表

すると、スロベニアという国が候補として上がってきた。訪れたことのない国である。
スロベニアの首都はリュブリャナという街。
地図を開き、ここを起点とするルートを想い描いてみた。
すると、リュブリャナから鉄道でオーストリアのザルツブルクに行けるようだった。
ザルツブルクといえばモーツァルトの生まれた街。ぜひ行ってみたい!
そして、ザルツブルクまで行ってしまえば、ドイツのミュンヒェンはすぐであった。
またミュンヒェンでビールを飲んでみたい!

ビール
さっそく飲んでます

ミュンヒェンは「2010年の欧州5ヶ国の旅」で訪れた街である。
ミュンヒェン~インスブルック~リヒテンシュタイン~ストラスブール~パリというルート。
今回リュブリャナからミュンヒェンへの列車旅を行えば、その2010年のルートとつながる。
どうでもいいことではあるが、地図を見ながら、そんなことも魅力に思われた。
こうして、一旦は、リュブリャナ~ミュンヒェンというルートに決まりかけたのである。

ラーメン
空港でラーメン

ところが、欧州は混沌としていた。
バルカン半島や地中海などを経由して、大量の難民がEU諸国に流入していた。
ザルツブルク~ミュンヒェン間などはそのようなルートのひとつであった。
大量の難民が駅のホームを埋め、鉄道の運行が休止されているとの情報もあった。
不安に駆られた私は、ザルツブルクからウィーン方面へ向かうルートを考えた。
これであれば難民のルートとは逆方向になるものと思われた。

飛行機①
LH717便

ウィーンは「2007年中欧3ヶ国の旅」で訪れた街である。
プラハ~ウィーンというルート。違う年にプラハからポーランドへ鉄道旅をしたこともある。
今回リュブリャナからウィーンへの列車旅を行えば、これらのルートとつながることになる。
どうでもいいことではあるが、地図を見ながら、そんなことがまた魅力に思われた。

機内食①
機内食①

機内食②
機内食②

最終的に、今回の取材は以下のようなルートとなった。
短い時間ではあるが、チェコにも立ち寄ることにした。
ミュンヒェンに行けないのは残念であるが、これならチェコのビールを飲めるであろう。

2015年12月26日 羽田 → スロベニア共和国 リュブリャナ
    12月27日 リュブリャナ → ブレッド湖
    12月28日 ブレッド湖 → オーストリア共和国 ザルツブルク
    12月29日 ザルツブルク → リンツ
    12月30日 リンツ → チェコ共和国 チェスケー・ブディヨヴィツェ → ウィーン
    12月31日 ウィーン →
2016年 1月1日 → 成田

飛行機②
フランクフルトからはこの飛行機

空港
リュブリャナ空港

このルートを決定した後のことだったが、2015年11月、パリで同時多発テロ事件があった。
不安がなかったといえばウソにあるが、まあ大丈夫だろうと計画通りに取材をすることにした。
羽田からフランクフルトを経由してリュブリャナへと向かう。
フランクフルトからリュブリャナへは1時間ちょっとのフライトである。
リュブリャナの空港からホテルへは送迎(9ユーロ)を依頼していた。
小さなリュブリャナの空港から出てくると、その送迎のバンが目の前に待機していた。
若い女性のドライバーがリュブリャナの中心部へと実に頼もしく飛ばしていく。
バンには何組か別のホテルへ向かう客が乗っていたが、まず私が宿泊するホテルへと到着。
City Hotelというところである。チェックインして部屋に入ると、もう夜の11時を過ぎていた。

泊まった部屋
泊まった部屋。64ユーロ
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リュブリャナの蚤の市 [2015中欧3ヶ国の旅]

2015年12月27日(日) 午前7時51分 スロヴェニア共和国 リュブリャナ

朝食
朝食

昨夜、ホテルにやってきたけれど、もう午後11時で街の様子はわからなかったのである。
泊まった部屋の窓から外の様子をうかがってみたが、とても静かで車の通行もあまりなかった。
リュブリャナはスロヴェニア共和国の首都であるが、人口はガイドブックによると27万人。
私の住む市よりは多いけれど、隣の所沢市の人口よりは少ない。

ホテル前
宿泊したホテルの前の通り

ホテルで朝食を食べ、リュブリャナの中心部へ繰り出してみた。
午前9時前、霧がかかっている。人通りは少ない。やっぱり静かである。
にわかにヨーロッパの街並みに迷い込んだことを実感する。
迷い込んだと言っても、実際に迷っているわけではなくて、一応は目的がある。
それは蚤の市である。

リュブリャナで
リュブリャナで

リュブリャナでは日曜日に蚤の市があるという情報を得ていた。
私はちょうど日曜日にリュブリャナに滞在している。これは冷やかさないわけにはいかない。
1月にはブリュッセルのアンティーク市で錫製のカエルを捕獲している。
また何か面白いものがあれば購入するつもりでいた。

肉屋の橋①
南京錠でいっぱいの肉屋の橋

リュブリャナの蚤の市は旧市街で開かれているとのことだった。
私が宿泊しているシティ・ホテルは新市街に位置している。
そこからリュブリャニツァ川を渡った向こうが旧市街。
とりあえずそちらの方へ・・・。

肉屋の橋②
変なオブジェのある肉屋の橋

南京錠が無数にかけられた「肉屋の橋」という橋を渡り旧市街側へ入った。
川沿いに歩き、この街の名所のひとつである「三本橋」へ。
インフォメーションがある。旅行者が拠点とする街の中心部がこのあたりだろう。
新市街側にフランシスコ教会とその前にプレシェーレノフ広場が見える。
一方、旧市街側はというと、道の両脇に蚤の市の出店が並んでいた。

三本橋
三本橋のたもとから。向こうに見えるのはフランシスコ教会

よくわからぬものがたくさん並んでいたが、スロヴェニアならではのものもあった。
例えば、サラエヴォ五輪の灰皿。
今思えば、買ったら面白かったかもしれないと後悔をしている。たばこは吸いませんが・・・。
サラエヴォ五輪。1984年ユーゴスラヴィア(当時)の首都、サラエヴォで開かれた冬季五輪。
サラエヴォは現在はボスニア・ヘルツェゴビナの首都であるが、当時はユーゴスラヴィアだった。

旧市街
旧市街

ユーゴスラヴィアは6つの社会主義共和国からなる連邦国家であった。
スロヴェニアもその6つの社会主義共和国のうちのひとつなのだった。
7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家。
ユーゴスラヴィアの複雑な構成を示す表現である。
この複雑な国家を圧倒的なカリスマ性で統治していたのがチトー (1892~1980) という人である。
そういえば、蚤の市の一角で「チトー2016年カレンダー」が売られていたのを見た。
チトー元帥の写真がふんだんに使われているカレンダーであった。
未だに人気なのだろうか?これもまた旧ユーゴの国ならではのものである。

蚤の市
リュブリャナの蚤の市

さて、私はリュブリャナの蚤の市で何を購入したのか?
それは「三猿」の置物である。左から「言わざる、見ざる、聞かざる」の並びになっている。
置物の底にはドイツ語で以下の文字があった。

Die Weisheit
nicht hören
nicht sehen
niche sprechen

リュブリャナの蚤の市ではカエルは捕獲できなかった。
今回は猿であった・・・。まあ、明けて2016年が申年である。ちょうどいいと思ったのである。
それにしても「三猿」はもともとどこで発祥したものなのだろうか?
日本独自のものであると勝手に思い込んでいたのだが、外国でも「三猿」はちょいちょい見かける。
これはなかなか奥が深そうである・・・。

三猿
購入した「三猿」。15ユーロだった・・・
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スロヴェニアは「愛の国」 [2015中欧3ヶ国の旅]

2015年12月27日(日) 午前9時21分 スロヴェニア共和国 リュブリャナ

ポスト
スロヴェニアの郵便ポストは黄色

リュブリャナでは、旧市街をぶらぶら歩くことに終始した。
リュブリャナ城というのが市街を見下ろす丘の上にあるのだが、これも行かなかった。
ただ旧市街から城があると思われる霧に煙る丘の上を望むだけである。
まあ、この旧市街の街並みを歩いて楽しめればそれでいい。
リュブリャナの象徴である竜の像で知られる「竜の橋」を確認した後、お土産屋へ向かった。

竜の橋
竜の橋

旧市街
旧市街で

自販機
牛乳の自販機があった

さて、唐突であるが、スロヴェニアは世界で唯一「愛」のある国なのである。
どういうことか。スロヴェニアを英語表記にしてみるとわかる。
"SLOVENIA"
このように「LOVE(愛)」のある国なのである。
お土産屋さんではそのことを意識したTシャツなどのお土産が売られていた。

お土産屋で

お土産屋さんで

お土産屋さんの店先には、"WELCOME TO SLOVENIA"というボードが掲げられていた。
見てみると、世界各国の象徴をハート型にデザインして表現している。
例えば、アメリカだと顔がハート型のカウボーイ。イギリスだと顔がハート型のエリザベス女王。
ロシアだと顔がハート型のマトリョーシカ。まあ顔をハート型にすれば何でもありだ・・・。
では、我が日本は?
顔がハート型の「ゲイシャ」でした。やっぱりこういうイメージなのか。

拡大
上の画像の拡大。日本は"GEISHA"

お土産屋さんではリュブリャナの象徴である「竜」の置物(7.80ユーロ)。
スロヴェニア・トランプ(9.90ユーロ)。
マグネット2個(ひとつ1.50ユーロ)。
そしてカエルを捕獲!(3.20ユーロ)。
なんか、取材の序盤からいきなりいろいろと買ってしまっていますが・・・。

買ったもの
リュブリャナで買ったものの一部。カエルの置物とマグネット(こちらもカエル・・・)

時刻は午前11時近くになっていた。
旧市街を相変わらずぶらぶらと歩いているが、まだ人通りは少ない。
でも、こういう美しい街並みをゆっくりと歩くことができるのは幸せである。
プラハなどは美しい街だけれど、もう観光客がいっぱいでこうはいかないだろう。
と、ぶらぶらしながらも私は昼食はどこでとろうかと内々考えていたのである。

巨大な帽子
巨大なニット帽が

蚤の市
蚤の市

毎度だが、食事は悩んでしまう・・・。
結局、ガイドブックを見て、ひとりでも入りやすそうな"SOKOL"というレストランに入った。
旧市街のど真ん中にあり、いかにも観光客向けのレストランという風である。
伝統的なスロヴェニア料理をいただけるようで、メニューも確か写真がありわかりやすかった。
まずはビールを注文・・・。あとはキャベツの酢漬けとクラニュスカ風ソーセージを注文。
ソーセージはもりもり食べてしまったが、何がクラニュスカ風なのかはよくわからなかった。
クラニュスカとはスロヴェニア北西部にある地方の名前なのだそうである。

ビール
ビール。3.50ユーロ

食べたもの
食べたもの。キャベツの酢漬け(3ユーロ)とクラニュスカ風ソーセージ(8ユーロ)

レストランから出てくると、もう霧も晴れ青空が。人通りも増えてきた。
このあたりで次の目的地、ブレッド湖へ移動することにした。
当初、リュブリャナからブレッド湖へは夕刻に移動することにしていたのである。
まだ午後1時前でだいぶ早いのだが、ブレッド湖のホテルでちょっとゆっくりもしたい。
リュブリャナの旧市街はだいたい歩いたし、もういいかな。
私はスーツケースを預けてあるCity Hotelへ戻ることにした。

プレシェーレノフ広場
青空が広がった
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