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2009ユーラシア大陸最南端への旅 ブログトップ
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ラッフルズ像とマーライオン [2009ユーラシア大陸最南端への旅]

2009年9月20日(日)、現地時間 午後0時30分、シンガポール Raffles Place 駅

日本人墓地公園からKovan 駅まで戻り、地下鉄に乗ってRaffles Place 駅までやってきた。
ここからマーライオンがあるマーライオン公園まで歩いてゆく。
すぐにマーライオンを見に行ってもよかったが、その前にラッフルズ像というのを見ることにした。
ラッフルズとはシンガポールを植民地としたことで知られるイギリス人である。
そのラッフルズが上陸した地点に白いラッフルズの記念像があるという。
そこはいわば、「シンガポール発祥の地」というわけである。

元気よく川に飛び込む子供たち
元気よくシンガポール川へ飛び込む子供たち

大きくくねった川辺を歩いてゆくと、記念像はすぐに見つかった。ここで記念写真。
ラッフルズ像は高層ビルを背後に腕を組んで立っていた。いったいどこを見ているのだろうか…。
像の台座にはラッフルズの業績を記したプレートが記されている。
様々な人種が暮らすこの国らしく4種類の言葉でプレートは嵌め込まれていた。
後で気がついたが、この辺りは国会議事堂があったり、おいしそうなレストランがあるようだ。
だが、どうにもそういったものを見て歩く余裕がない。暑いからだろうか。

ラッフルズ像

トーマス・ラッフルズ (1781~1826) の像


台座のプレート
台座のプレート

この後、マーライオンを目指したが、歩道の所々にロープが張られていて自由に通行ができない。
なんだかめんどくさいなあ。と思ったが、これはF1が近々開催されるからであるらしかった。
シンガポールのF1は市街地を走るコース。その準備のためにロープが張られているのだった。
意識して歩くと、あちこちにF1開催に向けた飾り付けがあり、盛り上がりを見せているようだ。
ちなみにこの日は9月20日。シンガポールのF1グランプリの決勝は9月27日だった。

コンラッドの記念碑
「闇の奥」で知られる小説家、ジョゼフ・コンラッド (1857~1924) の記念碑

そんなこんなで私はマーライオン公園へ来た。まず目に入ってきたのは小さなマーライオン。
こいつは「子ライオン」とでも呼ぼうか。かわいいというよりか間抜けな顔をしている。
申し訳程度にジャラジャラと口から水を垂れている。その背後に背中合わせで「親ライオン」が。
一説によると、シンガポールには5体のマーライオンが設置されているという。
そして、その内の2体がここマーライオン公園にあるわけだ。
5体のマーライオンの内でいちばん有名なのは「子ライオン」の背後にある「親ライオン」だろう。

マーライオン公園
マーライオン公園

子ライオン

子ライオン


私は「子ライオン」の鑑賞もそこそこにその「親ライオン」の元へ向かう。
さすが「親ライオン」は違った。顔つきもさることながら、水を吐き出す勢いが違うのである。
そのしぶきは歩行スペースを歩いている私の頭上にも霧となって降り注ぐほどである。
私はマーライオンはプールみたいな小さなところで水を吐き出していると勝手に想像していたが、
実際は湾に向かって、勢いよく吐き出していた。だからなんだ。といえばそれまでだが…。
そもそもマーライオンって、いったいなんなのさ…。

親ライオン①

親ライオン①


親ライオン②
親ライオン②

ガイドブックによると、マーライオンは1972年に当時の首相リー・クアンユーが提案したものらしい。
というわけで、マーライオンは極めて歴史の浅いキャラクターのようである。
ただ、ライオンであることにはそれなりに意味があるようで、
もともと「シンガポール」の「シンガ」とは「ライオン」の意であるということである。
なるほど。そういえば、タイのビェールで「シンハー・ビェール」というのがあるが、
あの「シンハー」も「シンガ」同様「ライオン」の意だろう…。

「シンハー・ビェール」と「タイガー・ビェール」
(左)タイ代表「シンハー・ビェール」 (右)シンガポール代表「タイガー・ビェール」

話が逸れてしまった。で、マーライオンを見てがっかりしたかどうかというと、そうでもない。
まあ。こんなものか…。という感じである。一応は見たぞ!ということで満足を得た。
しかし、マーライオンはあくまで「おまけ」。私の目的は何度も言うようにユーラシア大陸最南端。
公園からの帰りにお土産屋で、その「おまけ」のマーライオンの置物をしっかり購入はしたが…。
私は2003年にブリュッセルで小便小僧鑑賞後、同じような感じで小便小僧の置物を買っている…。
「世界三大がっかり」。これであとはコペンハーゲンの「人魚姫像」を見れば完全制覇となった…。

夢の共演
夢の共演。マーライオンと小便小僧が水の掛けあいっこ
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セントーサ島へ [2009ユーラシア大陸最南端への旅]

2009年9月20日(日)、現地時間 午後2時10分、シンガポール Harbour Front 駅

マーライオン公園を後にして、私が次に目指したのはセントーサ島であった。
セントーサ島はシンガポール本土の南にある島で様々なアトラクションがあるという。
ここに行こうとしたのは、巨大なマーライオンを見に行こうとしたからなのである。
今しがた、マーライオン公園で見てきた「親ライオン」。あれは高さが8メートルあるという。
一方、セントーサ島にある巨大マーライオンは37メートルもあるという。
しかも、その巨大なマーライオンは中に入ることができるらしいのである。

エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ
ドリアンのようなコンサート・ホール

前回の記事で私はマーライオンはあくまで「おまけ」だと記した。
しかし、何だ。これでは、マーライオンばかり巡ってるじゃん。と思われてしまうだろう。
恥ずかしながら私、実はシンガポール内にある5つのマーライオンを全て制覇しようとも考えた。
だが、さすがにそれは考えただけであって、企画段階でボツになったのだった。
まあ、それでも巨大なマーライオンとはどんなものか、話のタネに見ておいてもよかった。

マーライオン公園
マーライオン公園

セントーサ島への最寄り駅、Harbour Front 駅に降り立った時点で時刻は午後2時過ぎ。
にもかかわらず、私は昼食を食べていない。今朝の「FISH BALL」以来何も食べていないのだ。
さすがにお腹が減ってきた。Harbour Front 駅には直結してショッピング・センターがある。
3階にフード・コートがあるらしいので、セントーサ島に渡る前にここで何か食事をすることに。
それにしても、日曜日だからかショッピング・センターはものすごいにぎわいである。

ショッピング・センター内
ショッピング・センター内

その人出を見るや、私は食事をする気が失せた。長い行列をなしているように見えたのである。
しかし、フード・コートの中に入ると、確かに人出はすごいが、意外に並んでいるわけでもない。
では、何を食べよう。適当に店を選び注文。食事が提供されるのを待った。
はたして。出てきたのは下に掲げたような定食。なんだか日本でも食べられそうなものだな。
もっと東南アジアならではのものを提供する店でオーダーすればよかったと後悔した…。

今日の昼食
今日の昼食。日本円で300円ほど

食事を済ませ、フード・コートの外に設えられた水遊び場をうろついた。
そこから景色を眺めると、緑色の2両の短いモノレールが向こうに走って行くのが見えた。
その短い車両が向かう先こそはセントーサ島である。あの先に巨大なマーライオンはいるのだな。
私はさっそくモノレール乗り場へ向かったのだが、切符売り場に並ぶ行列を見て愕然とした。
なんじゃこりゃ!なんだこの長い行列は!行列を見た途端、私はセントーサ島に行くことを断念。
モノレールのほかにもセントーサ島への交通手段はあるのだが、もう行かなくてもいいや…。

セントーサ島へ向かうモノレール
セントーサ島へ向かうモノレール

行列
行列。この後ろもずっと続いてました

私はいったん宿に戻り休憩することにした。Harbour Front 駅からLittle India 駅で下車。
Little India というぐらいだから、このあたりはインド人街となっている。
ほんとうにインド人だらけで、駅の周りにたむろして何やら会話をしている。
時間がなかったので残念ながらインド人街を散策することはできなかったが、
遠目からでもインドならではのきらびやかな装飾で彩られた通りが確認でき、とても興味深かった。

路の向こうに見えたインド人街
路の向こうに見えたインド人街

そこから宿に向かって歩いてゆくと、トライショーと呼ばれる人力車が3台ほど通過していった。
観光客向けの人力車のようで、スピーカーが取り付けられていて曲がかかっている。
すれ違う瞬間、「こころみだ~れて~」という演歌調の曲がかかっているのが聞こえた。
何なんだよこの歌は…。乗っていたのは日本人観光客だったのだろう…。
宿に向かう私の足取りは、軽やかなものではない…。
私の取材計画はもうとうに破綻して、それこそ乱れに乱れていたからである…。

こころみだ~れて~
こころみだ~れて~
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ラッフルズ・ホテルとか…。 [2009ユーラシア大陸最南端への旅]

2009年9月20日(日)、現地時間 午後5時00分、シンガポール South East Asia Hotel

宿に戻ってしばし休憩した後、再び街に繰り出した。
ラッフルズ・ホテルという超高級ホテルがあるが、その付近まで歩いて行ってみることにしたのだ。
これがまた、そこまで行って何をしようとしたのか、いまいち目的がはっきりしないのだが…。
当たり前だが、宿泊するわけじゃありませんよ…。
チャップリンやサマセット・モームが宿泊したそのホテルの外観をただ眺めようというわけだ。

観音堂前スリ・クリシュナン寺院前
(左)観音堂前 (右)スリ・クリシュナン寺院前

ラッフルズ・ホテルに行く前に、宿を出てすぐ隣にあった中国寺院、観音堂の中に入ってみた。
跪いて頭を垂れ、筮竹の入った筒を憑かれたように振っている人たち。
線香の匂いが充満する空間はそんな人たちでごった返していた。
その熱心な信仰心に圧倒され寺院の外に出ると、その中国寺院の隣にまた別の寺院がある。
スリ・クリシュナン寺院というところで、こちらはヒンドゥー教の寺院ということだ。
こうも全く違う宗教の寺院が当たり前のように隣り合っているのが面白い。

仏具店前にて
仏具店もたくさんあります

ラッフルズ・ホテルに向かって歩いてゆくと、今見てきた寺院のようなエスニックな要素は消えた。
そして高層ビルが並ぶ都会の真ん中を歩いている状況になり、程なくコロニアルな白亜の建物が。
どうやらここがラッフルズ・ホテルらしい。そしてそこに日本人ツアー客が時同じくしていた。
ツアー客は添乗員の説明を受けて(それを私も混じって聞いちゃっていたわけだが)、
何時何分に集合してください。ということでいったん自由時間を与えられて解散したようだ。
あまり自由な時間はなさそうだったが…。まあ、それは私にとっても同じことだった…。

ラッフルズ・ホテルにて①
ラッフルズ・ホテルにて

ラッフルズ・ホテルに来たのはいいが、やはり何をしていいのかわからなかった私。
ここにはホテルの歴史を展示した博物館もあるらしいのだが、開館時間は午後6時まで。
現在の時刻は午後5時30分を回っている。博物館に行っても通り過ぎるだけになるだろう。
また、ここには様々なブランド物のストアーが軒を連ねていて、お買いものが楽しめるようだが、
これもまたりんこうには関係のないことであった。かくしてラッフルズ・ホテル取材終了…。

ラッフルズ・ホテルにて②ラッフルズ・ホテルにて③
ラッフルズ・ホテルにて

不毛な取材を終え、宿に向かって引き返してゆくりんこうであったが、
途中でショッピング・センターに立ち寄った。本屋があるので覗いてみることにしたのだ。
実は本屋でマンガを購入しようと考えていたのだ。日本のマンガの外国語版のやつをである。
私は普段マンガはあまり読まない人間なのだが、こういうのは取材のよい記念になると思われた。
また、機会があれば同じ作品の日本語版と外国語版を揃えて、比べてみると面白いと思われた。
以前、韓国を取材したときも、「ドラえもん」第1巻の韓国語版を購入した想い出がある。

さて、そんな企てを持って本屋に入ると、見事に日本のマンガコーナーが一角に設けられていた。
どうやら中国語版の日本のマンガであるようで、それがずらりと棚に並んでいたのだ。
こうなったら中国語版の「ドラえもん」第1巻を記念に購入しよう!と意気込んで探すことに。
だが、なんとこれが見つからず。シンガポールではドラえもんは人気がないのだろうか?
品揃えを見ると、ドラえもんよりはもっと最近のマンガを中心にしているようであった。残念。

この人だかりは…
この人だかりは…

それでも、書店内を隈なく探すと「ドラえもん」の単行本はあったので購入した。
第1巻というわけではなかったが、英語と中国語が対訳になった「ドラえもん」であった。
子供の英語学習を企図したマンガ本らしい。7.90シンガポール・ドル。日本円で500円ほどだろう。
とりあえず満足を得て、ショッピング・センターの外に出ると今度はバンドの演奏が聞こえてきた。
特設ステージ前でよくわからぬままに演奏を聴いていたら、募金箱を持った青年がやってきた。
チャリティ・コンサートか。相変わらずよくわからぬままに募金箱に小銭を投入したのだった…。

チャリティ・コンサートでした
チャリティ・コンサートでした
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