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ヴァンヴ蚤の市 [2018パリの旅]

2018年5月5日(土) 午前8時47分 パリ ヴァンヴ蚤の市

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パリ取材3日目である。
明日の夜に帰国の途に着かねばならない私にはやるべきことがある。
以前の記事で今回のパリ取材の目的というのをいくつか載せた。
以下の4つがそれである。
①美術館で名作を堪能する
②何か映画を観る
③墓参をする
④カエルを捕獲する

このうち、①と②はすでに達成している。
③も墓地に行くだけならば容易である(お目当ての人物のお墓にたどり着けるかは別)。
④の「カエルを捕獲する」というのが、この中では達成できるかどうか不透明なものであった。
まあ世界中、お土産屋さんに行けば、どういうわけか大抵カエルの置物は置いてある。
とは言っても、お土産屋さんに行ってカエルの置物が置いてある保証はない。
それに今回は、できるなら、お土産屋さんではなく、「蚤の市で捕獲する」ということにしたかった。
だから正確に言えば、④の目的は「蚤の市でカエルを捕獲する」ということなのである。

ヴァンヴ蚤の市①
ヴァンヴ蚤の市

今日は土曜日、蚤の市が開催されているはずである。私はまずパリ南部のヴァンヴへ向かった。
ヴァンヴ蚤の市は過去何度か訪れたことがあるが、何かを購入したということはない。
面白い雰囲気のところではあるけれども、ピンとくるような一品を見つけることができなかったのだ。
今回は対象をカエルに絞って歩き回るつもりで、足を踏み入れたが、さっそくカエルの置物があった。
「このコーナーは全品5ユーロ」みたいな札が出ていて、その中に10センチほどのカエルがいた。
しかし、この先まだいくつもお店は出ている。もっといいカエルがいるはずである。
私は心の中でこの5ユーロのカエルをキープし、先を歩きはじめた。

ヴァンヴ蚤の市②

すると、ある店でアール・ヌーヴォー期のものであると思われるレリーフが置いてあった。
2人の女性の頭部が刻されていて、髪の毛がアール・ヌーヴォー特有のうねうねとした曲線を描いている。
20センチほどのレリーフであったろうか、カエルでも何でもないが、これはいいものだと思われた。
値段くらい訊けばよかったのだが、あくまで私の目的はカエルであるから、これもスルーしたのである。

その後、私は蚤の市を端まで隈無く見たつもりだが、これは!というカエルはいなかったのである。
仕方がないので引き返したが、途中、最前気になったレリーフを再び見てみることにした。
しかし、どうも誰かが購入してしまったらしく、その時までにはレリーフは無くなっていた…。
残念…。初っ端で見かけた5ユーロのカエルを購入して、蚤の市を後にすることにするか…。
私は蚤の市のはじまり付近にあった「このコーナーは全品5ユーロ」という札の前に再び立った。
これが…。5ユーロのカエルも既に無くなっていたのである…。

ヴァンヴ蚤の市③
真ん中にとてもよさそうなカエルがいるが、これはいかんせん大きすぎた…

蚤の市に出ているモノはその場限りのモノ。一期一会の出会いなのである。
だから、気になったらその場で即購入してしまわないと。
わかっているつもりだったが、こういう結果に終わるとそのことをあらためて痛感させられる。
結局、今回のヴァンヴ蚤の市でも何も購入することは無かったのである…。
「④蚤の市でカエルを捕獲する」はこの後、帰国直前まで苦労することになる…。

クリシー広場
クリシー広場

ヴァンヴ蚤の市を後にし、私はパリ市内を一気に北上、モンマルトル界隈に行くことにした。
「③墓参をする」の目的を果たすためである。
モンマルトルで墓参をするということで、訪れるのはモンマルトル墓地。
私はモンマルトル墓地の上に架かる陸橋を歩いていた。
映画「大人は判ってくれない」でドワネル少年がタイプライターを重そうに抱えていたところだ…。
そんなことを思いながら歩いていると、私は墓地の入口と正反対のほうに歩いていたことに気がついた。
この陸橋の墓地の入口と正反対のところには、4つ星ホテル「テラス・オテル」がある。
あ。ここが「テラス・オテル」か…。私は宿泊するわけでもないのに何気ない顔して中に入ったのだった。

モンマルトル墓地の上に架かる陸橋
モンマルトル墓地の上に架かる陸橋
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