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パリで映画を観る(3本目) [2018パリの旅]

2018年5月6日(日) 午後0時50分 パリ カルチェラタン

Le Champo
カルチェラタンにある名画座のひとつ Le Champo

カエルを捕獲できた私は昼食をとることにした。
前回の記事にも載せたとおり、食べ物の出店がたくさんあるので、このうちの何かを…。
と歩いていたら、エスカルゴを売っていた。ちょっと食べてみるか。
12個で10ユーロだったろうか。オーブンで温めて出してくれる。
売っていたおじさんはアルメニアからの移民ということであった。
そういえば先日亡くなった歌手シャルル・アズナヴールもアルメニア系であった。

エスカルゴ
今日のお昼

近くで生ビールを調達してきて、クリュニー中世美術館に面した公園でこれを食す。
生ビール購入時のことだが、お釣りのコインがないとのことで、紙幣は受け付けてくれなかった。
私は財布の小銭をかき集めて、何とか生ビールを手に入れることができた。
もう既にコップに注がれた後であったので、これには少々焦った。
財布にはミッテラン元大統領の肖像が使われていた2ユーロのコインがあったのだが、これも放出である。
ミッテランの2ユーロコインは初めて見たので、わざと使わないで持ち帰ろうとしていたのだが…。

ソルボンヌ
ソルボンヌ大学

さて、これからこの取材3本目の映画鑑賞である。
私が向かったのは"Filmothèque du Quartier Latin"という映画館である。
今回鑑賞するのは溝口健二監督の「近松物語」(1954年)。というわけで日本映画である。
この映画館で日本映画が何本か上映されていることは渡航前からチェックしていた。
鈴木清順監督特集として「東京流れ者」(1966年)や「殺しの烙印」(1967年)なども上映していた。
まあ、ちょうど時間が合いそうだったのが「近松物語」なのであった。

Filmothèque
Filmothèque du Quartier Latin

さて、映画を観るためには当然チケットを買わねばならない…。
私はまだ若そうな女性のスタッフに「チケットください」と言った。
時間は「近松物語」の上映直前であった。
だから、そう言えば「近松物語」のチケットを売ってくれると思ったのだが、そうは甘くなかった。
「どの映画ですか?」と私は聞き返されてしまったのだった…。

……。「近松物語」ってフランス語で何というのだろうか…。わからない…。
「チカマツ」と言えばわかってもらえるものなのだろうか?わからない…。
わからないので、私は「ミゾグチ」と監督の名を口にした。
するとすぐにわかってくれた。
うわあ。海外で監督の名だけを口にしてチケット購入だなんて、なんかかっこよくね?
いや、それしかわからなかっただけですから…(フランス語題は" Les Amants Crucifiés"とのこと)。

上映作品①上映作品②
上映作品。「シャレード」(1963年)、ウェス・アンダーソン特集、ステファーヌ・オードラン特集など

だが、これですぐにチケットを手に入れられたわけではない。
続いて「割引料金での鑑賞ですか?」という質問が来たのである。
いやいや、私はただの旅行者…。きっと割引は適用されないであろう。
私は記憶の片隅から「通常料金」という語に相当するフランス語を引き寄せる…。
確か"Plein Tarifs"…。「プ、プラン・タリフ」と伝えると通常料金での鑑賞だとわかってくれた。

通常料金は9ユーロ。
私は20ユーロ紙幣を差し出したが、今度は9ユーロちょうどはないのか?と尋ねられた。
先ほど述べたように、コインは生ビール購入時に大放出してしまった。
5ユーロ紙幣も10ユーロ紙幣もなかった。
もう私がここで出せるのは20ユーロ紙幣だけなのである(カードでの支払いも確か不可)。
やがてスタッフは、仕方ないわねといった風に11ユーロのお釣りとチケットを私にくれた…。
チケット買うのも一苦労。チケット購入までで今回の記事は終わりである…。

チケット
ようやく手に入れたチケット
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コメント 6

ニッキー

屋台で紙幣を使ったらお釣りがないからNGなのは
まだわかるけど映画館でもとは(°_°)
昔、潜りに海外に行ってた時は
ひたすら小額紙幣に交換してもらってたことを
思い出しましたw
by ニッキー (2018-11-04 14:01) 

りんこう

ニッキーさん、こんにちは!
確か、料金はちょうどでお支払いくださいみたいな貼紙もあったような気が…。
もう半年前のことなので記憶が定かではありませんが…。
紙幣は高額紙幣だと受け取ってもらえないことがよくありますよね。
by りんこう (2018-11-04 16:42) 

TaekoLovesParis

フランスではしょっちゅう高額紙幣は、「おつりがない」と断られますね。だから、羽田で両替のとき、100ユーロなしで、50、20、10で両替してもらってます。
by TaekoLovesParis (2018-11-07 21:09) 

りんこう

Taeko さん、こんばんは!
100ユーロ紙幣はきびしいですよね…。
むこうは基本的にカード社会ですからね…。
今日ニュースでやっていましたが、大道芸人のチップもカードで払うらしいです。
by りんこう (2018-11-07 22:01) 

coco030705

やっぱりフランス語だと、色々ありますが、りんこうさんはフランス語がおできになるから、よいですね。
フランスがキャッシュレス社会とは知りませんでした。

by coco030705 (2018-11-18 21:41) 

りんこう

coco030705 さん、こんにちは!
フランス語出来ませんよ。ちょっとした片言だけです。
それだけでもだいぶ行動範囲が広がりますね。
最近は海外でも現金で支払っていいものか悩むことが多くなりました。
by りんこう (2018-11-25 09:58) 

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