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リュブリャナの蚤の市 [2015中欧3ヶ国の旅]

2015年12月27日(日) 午前7時51分 スロヴェニア共和国 リュブリャナ

朝食
朝食

昨夜、ホテルにやってきたけれど、もう午後11時で街の様子はわからなかったのである。
泊まった部屋の窓から外の様子をうかがってみたが、とても静かで車の通行もあまりなかった。
リュブリャナはスロヴェニア共和国の首都であるが、人口はガイドブックによると27万人。
私の住む市よりは多いけれど、隣の所沢市の人口よりは少ない。

ホテル前
宿泊したホテルの前の通り

ホテルで朝食を食べ、リュブリャナの中心部へ繰り出してみた。
午前9時前、霧がかかっている。人通りは少ない。やっぱり静かである。
にわかにヨーロッパの街並みに迷い込んだことを実感する。
迷い込んだと言っても、実際に迷っているわけではなくて、一応は目的がある。
それは蚤の市である。

リュブリャナで
リュブリャナで

リュブリャナでは日曜日に蚤の市があるという情報を得ていた。
私はちょうど日曜日にリュブリャナに滞在している。これは冷やかさないわけにはいかない。
1月にはブリュッセルのアンティーク市で錫製のカエルを捕獲している。
また何か面白いものがあれば購入するつもりでいた。

肉屋の橋①
南京錠でいっぱいの肉屋の橋

リュブリャナの蚤の市は旧市街で開かれているとのことだった。
私が宿泊しているシティ・ホテルは新市街に位置している。
そこからリュブリャニツァ川を渡った向こうが旧市街。
とりあえずそちらの方へ・・・。

肉屋の橋②
変なオブジェのある肉屋の橋

南京錠が無数にかけられた「肉屋の橋」という橋を渡り旧市街側へ入った。
川沿いに歩き、この街の名所のひとつである「三本橋」へ。
インフォメーションがある。旅行者が拠点とする街の中心部がこのあたりだろう。
新市街側にフランシスコ教会とその前にプレシェーレノフ広場が見える。
一方、旧市街側はというと、道の両脇に蚤の市の出店が並んでいた。

三本橋
三本橋のたもとから。向こうに見えるのはフランシスコ教会

よくわからぬものがたくさん並んでいたが、スロヴェニアならではのものもあった。
例えば、サラエヴォ五輪の灰皿。
今思えば、買ったら面白かったかもしれないと後悔をしている。たばこは吸いませんが・・・。
サラエヴォ五輪。1984年ユーゴスラヴィア(当時)の首都、サラエヴォで開かれた冬季五輪。
サラエヴォは現在はボスニア・ヘルツェゴビナの首都であるが、当時はユーゴスラヴィアだった。

旧市街
旧市街

ユーゴスラヴィアは6つの社会主義共和国からなる連邦国家であった。
スロヴェニアもその6つの社会主義共和国のうちのひとつなのだった。
7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家。
ユーゴスラヴィアの複雑な構成を示す表現である。
この複雑な国家を圧倒的なカリスマ性で統治していたのがチトー (1892~1980) という人である。
そういえば、蚤の市の一角で「チトー2016年カレンダー」が売られていたのを見た。
チトー元帥の写真がふんだんに使われているカレンダーであった。
未だに人気なのだろうか?これもまた旧ユーゴの国ならではのものである。

蚤の市
リュブリャナの蚤の市

さて、私はリュブリャナの蚤の市で何を購入したのか?
それは「三猿」の置物である。左から「言わざる、見ざる、聞かざる」の並びになっている。
置物の底にはドイツ語で以下の文字があった。

Die Weisheit
nicht hören
nicht sehen
niche sprechen

リュブリャナの蚤の市ではカエルは捕獲できなかった。
今回は猿であった・・・。まあ、明けて2016年が申年である。ちょうどいいと思ったのである。
それにしても「三猿」はもともとどこで発祥したものなのだろうか?
日本独自のものであると勝手に思い込んでいたのだが、外国でも「三猿」はちょいちょい見かける。
これはなかなか奥が深そうである・・・。

三猿
購入した「三猿」。15ユーロだった・・・
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コメント 10

ニッキー

やっぱり橋には南京錠がたくさんなんですねぇ^^
三猿、欧州でも同じようなのが普通に売られてるんですねぇ(@_@;)
私も日本か中国辺りが発祥だと思ってました(^_^;)
by ニッキー (2016-08-27 10:28) 

mimimomo

こんにちは^^
ゆったり旅をするといろんなものが見えてきますね~蚤の市には行けませんでした。三つの橋のところは行きましたよ。お魚屋さん通り(たぶん昔のこと。看板にお魚が多かった)があったのを覚えています。
三猿もなんだか不思議。今回モンゴルに行って三猿を見ました。わたくしも同じことを同行者に問いかけたのです「三猿って日本発祥じゃないの?」って^^ 
by mimimomo (2016-08-27 11:32) 

ゆきち

ご来訪&niceをありがとうございました!
by ゆきち (2016-08-27 13:26) 

ぴーすけ君

三猿、確かに アメリカでも見ますね。
いろんな所で見つけられて
多くの国の人が言葉なしで意味が分かるって 興味深いです。
by ぴーすけ君 (2016-08-27 14:59) 

yakko

お早うございます。
オブジェにビックリ(@_@;) 三猿は世界共通でしょうか(?_?)
by yakko (2016-08-28 08:45) 

coco030705

こんばんは。
朝食たっぷりでおいしそうですね。いいなぁ!
南京錠の橋ってフランスにもありましたね、恋人たちの橋。でも鍵が重くなりすぎて全部はずされちゃったんじゃなかったでしょうか。

by coco030705 (2016-08-28 21:23) 

旅爺さん

街を歩いていろんなものを見て楽しんできましたね。
by 旅爺さん (2016-08-30 18:15) 

りんこう

ニッキーさん、こんばんは!
南京錠がかけられているの、個人的にはあまり好きではないんですけれどね。
この橋は架けることができるゾーンがありました。
みなさんこぞってかけているようでした。

mimimomo さん、こんばんは!
蚤の市は開催の日に当たらないとだめですからね。
モンゴルで三猿ですか!
何かと収集癖のある私は三猿も集めてしまいたくなりました。
世界の三猿。集まれば立派なコレクションになりますよね。

ゆきちさん、こんばんは!
こちらこそありがとうございました!

ぴーすけ君さん、こんばんは!
アメリカでも三猿あるんですね。アメリカのイメージはあまりありませんよね。
日本だと「見ざる、言わざる、聞かざる」で「さる」がうまいことかかっていますが。
アメリカだと、どういう意味で伝わっているのでしょうね。

yakko さん、こんばんは!
なんだか気味の悪いオブジェでしたね・・・。
ここにもしっかりと南京錠が・・・。

coco030705 さん、こんばんは!
今回の取材は食事にはあまり恵まれなかったのですが・・・。
この日の朝食はたっぷり食べました。
南京錠が外されたのはパリの芸術橋のことですね。
びっしりとかけられていて、あれは美しいものではありませんでしたよ・・・。

旅爺さん、こんばんは!
今回はどこか施設を訪れたというより街歩きをしたという感じでした。
リュブリャナの記事はもう1回くらい掲載します。
by りんこう (2016-08-30 22:59) 

旅爺さん

三猿はシンガポールの植物園内でも見ました。
結構あちこちにもあるんですね。
by 旅爺さん (2016-09-01 19:30) 

りんこう

旅爺さん、こんばんは!
シンガポールでもですか。
こうなったら、僕ももっと意識して見つけるようにしますよ!
by りんこう (2016-09-03 22:59) 

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