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バゴーに到着 [2014ミャンマーの旅]

2014年9月13日(土) 午前9時30分 ミャンマー バゴーに向かうバスの中

バゴー行きのバス
バゴー行きのバス(たぶんフロントガラスにビルマ文字で「バゴー」と書いてある)

幼児バスによくわからないまま乗せられてしまった私であるが、私は幼児ではない…。
いや、そんなことはわかっているのである…。
まあ、ミャンマーでは日本の中古車が多く走っているとは聞いていた。
だから日本語が車体に残されたままの車に乗ることは、やっぱりそうかという感じであった…。
しかし、「幼児バス」というのは…。私は苦笑するのであった…。

このバゴー行きと思われる幼児バス。私を乗せるや否やすぐに発車した。
ただし、座席は満席である。どこに座ればいいのかわからない。
車掌と思しき青年が、困惑している私を見て、運転席と助手席の間の辺りに座れと言ってきた。
これは例えば、観光バスなどでバスガイドがマイクを持って立っているような位置である。
ここかよ!とは思ったが、とにかく言うとおりにそこに座った。
運賃は1000チャット(約100円)。ヤンゴンからバゴーまでは70キロほど。これは安い。
ちなみに、助手席だと2000チャットであるらしい。この適当な運賃の付け方がなんとも面白い。

車掌
車掌は常にバスの昇降口に扉を開けたまま立っている

あとは荷物のことだ…。はっきり言って、ミャンマーを旅するにはスーツケースは向かないだろう。
私はいつもスーツケースを引きずって取材をしている。今回も小さなものであるが、スーツケース。
このスーツケースは、他のミャンマー人乗客の膝の前のスペースに無理矢理押し込まれた。
なんだかとても申し訳ないが、乗客はそれが当然であるかの如くで、表情ひとつ変えなかった。

さて、車掌と思しき青年は、走行中ずっと、昇降口付近に扉を開けたまま立っている。
そこから行き先を叫んでいるようである。なかなか勇ましいが、やっぱり危ないと思う。
バスは満席で乗れないように思えたが、それでも途中で乗客があればスペースを作り乗車させる。
バスの中央の通路に、プラスティックのイスを出して、それを座席とするのである…。
この一連の作業を繰り返しながら、バスはバゴーという町に向って行くのであった。

空があやしくなってきた
空があやしくなってきた

乗車してから1時間ほど経過すると、あいにく雨が降り始めた。やっぱり雨季なのである。
何も考えずにこんな時期を選んでしまったのだから仕方が無い…。
数分後、青年の車掌に「あなたの目的地はバゴーなのか?」とあらためて訊かれた。
そうである。バゴーという町に行きたいのである。今更違っていたら堪らない…。
その旨伝えると、何と!もう少しで着くのだという。まだ午前11時前である。かなり順調だ。
こんなにスムーズなら、初日からゴールデン・ロックに行ってもよかったのかもしれないな…。

バスの中から
バスの中から

そして、バゴーで下車。降車の際、私は車掌に「バゴー駅はどこにあるのか?」と訊ねてみた。
というのも、私は駅の近くにある評判の良い宿に泊まることを希望していたからである。
ともかく、まずは駅の場所を知っておきたかった。それを目安に町歩きをしようと目論んでいた。
車掌は駅がある辺りを指差していたが、私はバゴー駅を目視することができなかった…。
そしてその後、あの男についていけばいい。と、今度は向こうからやってくる男を指差した…。

雨が降り出した
とうとう雨が降り出した

その人はひょろっとしたおっさんであった。だいたいこういう人についていくとろくなことが無い。
頼みもしないのに向こうから寄ってきて、何をたくらんでいるのか知れたものではない。
嫌だなあ…。と思いつつも、ついていってみた。おっさんはたどたどしいが日本語ができた。
「お茶でも飲みますか?」と言われたが、まずは宿にチェックインしたかったので断った。
すると、"Emperor Motel"という宿に案内された。ここは泊りたくなかったところなのだが…。
渡航直前にインターネットで情報収集したが、ここはあまりいい評判を聞かなかったのである。
このおっさんはどうもこの"Emperor Motel"の呼び込みをしているようなのであった。
その途中、おっさんは「私はトントンと言います」と名乗ったのであった。ん?トントン…?

バゴーの町
バゴーに到着
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コメント 2

mimimomo

こんにちは^^
あ、そうか。日本語が書いてあるのですものね^^ ミャンマーで日本語で書かれた幼児バスが「幼児バス」である訳ないか^^
ちゃんとした椅子に座れたのですか。わたくしは一瞬床の上かと思いました。
もしそうだとしたらお尻が痛いだろうなーとか^^
by mimimomo (2014-10-27 10:27) 

りんこう

mimimomo さん、こんばんは!
そうですね。ビルマ語で「幼児バス」と書かれていたら読めません!
この「幼児バス」ですが、イスには座れませんでした。
でも、運転席と助手席の間の、なんと言うか小物入れがあるあたり?
そのあたりに座っていたのですよ。床の上ではありません。
だから、まあ、耐えられましたね…。
by りんこう (2014-11-02 00:13) 

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