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台鐡台中駅到着 [2011台湾一周鉄道の旅]

2011年8月17日(水)、現地時間 午後6時55分、台湾高鐡桃園駅

高速鐡道到着
高速鐡道到着

台湾高鐡桃園駅では列車は地下に発着する。乗車券の「裏側を上」にして自動改札を通り地下へ。
高速鉄道がホームに入ってきたのは午後6時55分頃。午後6時57分発だから、停車時間は2分程。
台湾高速鐡道は2007年に営業を開始。日本の新幹線の技術が採用されている。
車両は日本の700系新幹線を基にした700Tという型であるらしい。12両編成である。
座席は進行方向に向かって右側が3列、中央通路を挟んで左側が2列の座席という配置。
私の座席は窓側の座席であった。車窓からの眺めを期待したが、もう日が暮れ真っ暗だ…。

高速鐡道の中
高速鐡道の中

私が向う台中駅は桃園駅から123キロの距離。この距離を高速鉄道は約40分で駆け抜ける。
目の前には「日立冷気」という広告がある。YKKの広告もある。やはり日本企業の広告は多い。
車両内ではお弁当やコンビニで買ったであろうおにぎりを食べている人がいる。もう夜である。
デッキ付近を見ると郵便局員らしき人が待機していて配達物を入れた大きな袋を抱えていた。
桃園駅を出た高速鉄道は新竹駅を経て台中駅に向かう。電光掲示には時速289キロという表示。
窓からの景色は相変わらず暗かったが、次第にあかりが多くなってきて台中駅に到着した。

高鐡台中駅到着
台湾高鐡台中駅に到着

台中で予約していた宿は「逹欣・商務精品飯店」というところでこれは台中駅のすぐそばにある。
しかし、台中駅は「高速鐡道(高鐡)」の台中駅と「台湾鐡道(台鐡)」の台中駅と2箇所ある。
台鐡はいわゆる在来線。逹欣・商務精品飯店があるのは、この台鐡の台中駅のほうである。
したがって、私は台鐡台中駅に向かわねばならないが、高鐡台中駅から台鐡に乗り継ぎができる。
なんだか非常にややこしいが、高鐡の台中駅にあたるところが台鐡では新烏日駅という駅である。
この新烏日駅から3駅北に戻ったところに台鐡の台中駅があるのだ。

台鐡新烏日駅
高速鐡道台中駅から在来線の台湾鐡道新烏日駅へ

高鐡台中駅のホームに降り、台鐡新烏日駅まで駅構内を進む。ボタン式の自動券売機があった。
今や目にするのはタッチパネル式の券売機ばかりなので、これは懐かしく感じる。
運賃ごとにボタンがあるのではなく、行き先の駅ごとにボタンがある。なんだか壮観である。
「台中」のボタンを押すと、「復興 新烏日→台中」という切符が出てきた。15元(40円程)。
この切符。鉄道マニアにとっては基本的なコレクターズ・アイテムであろう。
私は鉄道マニアというわけではないが、できることなら記念に切符は残しておきたい。

台湾高鐡と台鐡の切符
台湾高鐡「桃園→台中」の切符と台湾鐡道「新烏日→台中」の切符

そういう人のために、台湾の駅には必ず改札の側に「證明用」というスタンプが置いてある。
このスタンプを切符に押して駅員に提示すれば切符は持ち帰ることができるという仕組みだ。
新烏日駅の改札は無人だったが、確かに「證明用」のスタンプが置いてあったのでこれを押す。
ここで乗車した列車は「区間車」というもので、日本でいうところの普通列車であるらしい。
車内はロングシートのタイプで、通勤電車のような感じである。台湾の人の中に混じって座る。
台鐡台中駅までの乗車時間は10分程の短時間であったが、自分も台湾人になった気分がした。

区間車到着
台鐡新烏日駅にやってきた区間車

午後8時05分、台鐡台中駅に到着。「證明用」とスタンプを押した切符を提示し外に出ようとする。
駅員は一瞬怪訝そうな顔になり私を見たが、まあ通れ、という感じで改札を通してくれた。
今の表情は何だったのだろうか?気になったので、改札付近を振り返って、しばらく見てみた。
すると、何人かの乗客が「證明用」のスタンプを押して改札の外に出ていたのが確認できた。
「證明用」スタンプは乗車駅ではなく、降車駅で押すものだったようである…。
まあ、そんなことは知らなくてもしょうがない。今後は気をつけることにしよう…。

台鐡台中駅
台鐡台中駅

到着した台鐡台中駅は、台湾の駅の中でも名駅舎として知られ、台湾の史跡にも指定されている。
その駅舎に関しては明日あらためて観ることにして、今は予約した宿へ急ぐ。
宿は駅から徒歩1分のところで、とても便利なところに位置している。1泊1100元(3000円程)。
フロントで予約した旨伝えると、英語で応対してくれて、カード・キーを渡してくれた。
最近改装したらしく、とてもきれいである。これで3000円とは正直かなりお得であると思う。
さて、台湾といえば夜市。部屋でしばし休んだ後、逢甲夜市というのに出かけることにしたのだが…。

逹欣・商務精品飯店の部屋
宿の部屋。シャワー・バスタブもあり快適
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mimimomo

おはようございます^^
台湾の新幹線が日本のものが導入されたと言う話は聞いたことがあります。
しかし、乗降システムは当然違うわけで、やはりドキドキですね《読んでいて^^
結局、わたくしも行くことにしましたよ。でもツアーね・・・こう言うドキドキはないわ(--;
by mimimomo (2011-10-23 08:40) 

めもてる

やはり旅慣れていらっしゃる。私だったらおろおろしてしまうでしょうね。ツアーで無ければ海外にはいけませんよ。
by めもてる (2011-10-23 10:32) 

orange

似ていますね。
何もコメントがなければ新幹線かと思ってしまいそうです。
漢字の国なので、まだ救われますね。何が書いてあるのか…
なんとなく推測できそうです。
by orange (2011-10-23 21:41) 

りんこう

mimimomo さん、こんばんは!
台中駅が2つあるのは旅行者にとってはややこしいですが、
すんなり移動することができましたよ。
まだまだここら辺は序の口です。台湾東部に行くともっとドキドキします。

めもてるさん、こんばんは!
ツアーの旅もいいところがありますからね。
個人旅行だと何から何まで自分で手配しなければなりません。
だからこそ自由な旅ができるのですが、やはり疲れますね…。

orange さん、こんばんは!
確かに記事に載せた画像だけでは、日本のような気がしないでもありません。
漢字だと推測が可能ですよね。場所によっては日本語の看板もあったりします。
by りんこう (2011-10-23 22:43) 

undo

台鉄は切符、券売機、自動改札、駅員さんなどもろもろ含めて10年くらい前の日本っぽく感じます。特に車掌さんなんかは。

最近台北近郊はeasycard(suicaみたいなもの)が使えるようになり、どの種別の列車でも同じ値段で乗れるので切符を買うことが少ないです。台北でもお持ち帰り用のスタンプあるのかな?今度行った際に見てみます。
by undo (2011-10-23 23:00) 

サンダーソニア

日本のJRさえ 最近は乗ったことがないので
海外は無理かもしれません^^;
by サンダーソニア (2011-10-24 21:54) 

りんこう

undo さん、こんばんは!
台湾は街も懐かしい雰囲気のところがたくさんありますね。
undo さんのおっしゃるICカード、僕は使いませんでしたが、
このカードを巡って、次回ちょっとしたトラブルが発生します。
台北の「證明用」スタンプですが、これはありましたよ。
しっかりと押して持ち帰りました。後々出てくると思います。

サンダーソニアさん、こんばんは!
台湾の鉄道は難易度は高くないと思いますよ。
僕も日本の新幹線に乗ったことは数えるほどしかありません…。
by りんこう (2011-10-24 22:04) 

pandan

思い出に切符って
残すといつどこでって思い出しやすいですね。
by pandan (2011-10-25 06:44) 

38kicks

切符のお持ち帰りシステムいいですね。
最近は飛行機も二次元バーコードで、味気ないですよね。
by 38kicks (2011-10-25 14:34) 

サンダーソニア

いつもありがとうございます。
by サンダーソニア (2011-10-26 20:27) 

りんこう

pandan さん、こんばんは!
僕は旅先でもらった紙切れをなんでも残してしまうんですよ。
店のレシートとか。どこで何時何分に何を買ったかこれでわかります。
ただ、感熱紙だと次第に文字が消えてしまうんですけれどね。

38kicks さん、こんばんは!
台湾では当たり前のようにスタンプを押して改札を出る人を何人も見ました。
台湾の鉄道熱はなかなかのものであります。

サンダーソニアさん、こんばんは!
こちらこそ、いつもありがとうございます!
by りんこう (2011-10-26 21:44) 

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