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クリニャンクールの蚤の市 [2010欧州5ヶ国の旅]

2010年5月3日(月)、現地時間 午後3時35分、パリ クリニャンクール

メトロ4号線の終点、Porte de Clignancourt から歩きだす。
まずは、古着の類やあやしげな偽物のブランド品などが売られている市がすぐ現れる。
移民と思しき人たちが声をかけてくるが、これを無視してずんずん進む。
ここら辺がちょっと雰囲気がよろしくないところなのかもしれないが、ずんずん進めば問題はない。
私が目指す真の蚤の市はこの偽ブランド品などを売るテントのもうちょい向こうにある。
できれば、前回古写真を購入したお店の辺りまでもう一度行ってみたいのだが。

クリニャンクールの駅付近
Porte de Clignancourt 駅付近

ここクリニャンクールの蚤の市は迷路のような印象のあるところである。
狭い路地にアンティークの調度品やら絵画やらガラクタやらゴミやらを扱う店が軒を連ねている。
これらの店はその扱う品のジャンルによって、大まかに所在地がわかれているようなのであるが、
どこにどんなお店があるのかということを把握するのはなかなかに大変そうである。
途中、大きな地図の看板があったので、これで自分の現在位置を確認。
はたして前回古写真を購入した一角はどこなのか?地図を見ても判然としない。

古着やら
駅に近い市、あやしげな雰囲気

ガイドブックを見ても、蚤の市付近の詳細な地図が掲載されているわけでもないので、
私は3年前の微かな記憶をたどりながら目的地を目指すのであったが、
ふらふらしていると現れました。印象的な白と緑の大きなの看板。"Marche Dauphine"。
ははん。たしか3年前に訪れたのはここであったな。と想い出しこの市の中に入った。
この"Maeche Dauphine" の中に様々なお店が展開しているのであるが、
中に入ってみての第一印象としては閉まっているお店が多い。ということであった。

Marche Dauphine

Marche Dauphine

クリニャンクールの蚤の市は土、日、月に開いているとの情報をガイドブックで得ていたが、
これはおおまかな営業時間で、店ごとにまた営業時間が決まっているのだろう。
月曜の午後の時間帯ではひょっとするともう営業していないお店が多いのかもしれない。
それでも、何店かは開いていて、古そうな家具やらインテリアやらが置いてある。
これらをひと通りガラス越しに見て歩いた後、私は階段で2階へ。
前回古写真を購入したお店というのはこの"Marche Dauphine" の2階にあったはずだからである。

閉まってます
閉まってます

2階は1階に比べれば営業しているお店が多かった。ここでは古書やら古雑誌やらの店が多い。
100年以上前のフランスの雑誌だろうか。浮世絵が表紙の雑誌がある。興味深い。
80年ほど前のリトグラフだろうか、アール・デコの特徴が顕著な広告がある。興味深い。
20年ほど前のものだろうか。日本の芸能人の写真集がある。これもある意味興味深い。
その他、古いポストカードや古地図。もちろん前回購入したような古い肖像写真もあったはずだ。
しかし、結果的に私は蚤の市で何も購入することはなかったのである…。

2階

2階はこんな感じ

欲しいと思った品はあった。私は財布を開くことさえしたのである。
私が購入しようと思ったのは映画ポスターでトリュフォー監督の「アメリカの夜」のポスター。
トリュフォー作品は他にも「突然炎のごとく」や「緑色の部屋」のポスターも。手ごろな値段である。
そこは映画専門店のようで、他にも古い映画雑誌やスターのブロマイドやらが売られていた。
しかし、ポスターは持ち帰るのが大変である。持ち帰ったところで部屋に貼るところも無い。
そういうこともあり、何も買わずじまい。前回のような古写真なども結局は買わず…。

Daniel et Lili
アンティークのアクセサリー類を扱う"Daniel et Lili" というお店

話は変わるが、トリュフォーの「突然炎のごとく」にはオスカー・ウェルナーが出演している。
このオスカー・ウェルナーという俳優はオーストリアのウィーン出身の人なのだが、
リヒテンシュタインにゆかりがなかったかしらん?と私の記憶の片隅に引っかかっていた。
あらためて調べてみると、何と!オスカー・ウェルナーのお墓はリヒテンシュタインにあるようだ。
私は今回の取材でリヒテンシュタインからスイスに向かう際、バスの車窓から墓地を見つけたが、
もしかしたら、あの墓地にオスカー・ウェルナーは眠っていたのかもしれぬ…。余談でした…。

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コメント 7

nyankome

古いものが好きなので、一日でも居られそうです。問題は日本までどうやって持ち帰るかですね。
by nyankome (2010-11-27 16:13) 

mimimomo

こんばんは^^
パリにも蚤の市があるのですね~ 夫はこう言うところが好きですが
ちょっとシャッター通りのような印象。
by mimimomo (2010-11-27 19:57) 

ryo1216

クリニャンクール、懐かしいです。この辺りのカフェで親切なカフェのオーナーが使い古したボロボロの地図をテープで留めてくれました・・・。
by ryo1216 (2010-11-28 05:02) 

orange

おもしろそうなクリニャンクール。
一度ゆっくりと行ってみたいです。
ここは多少フランス語が話せた方が、より一層おもしろそうですね。

by orange (2010-11-28 19:09) 

Inatimy

やっぱり駅の近くは、ちょっと雰囲気怖そう・・・。 行けないかも・・・。
by Inatimy (2010-11-29 06:36) 

Mineosaurus

懐かしいですね。ボクもここで叔父への土産に銀製のシガレットケースを買ったのを思い出しました。値切りましたね。
by Mineosaurus (2010-12-02 22:34) 

りんこう

nyankome さん、こんばんは!
これでもほんの入り口までしか行っていません。
探検すればもっといろんなお店がありそうで、本当に一日いられそうです。

mimimomo さん、こんばんは!
たぶん、土日に行ったら、もっと開いているんだと思います。
それにしても、見事にシャッターが閉まってましたね…。

ryo1216 さん、こんばんは!
そのような現地の人との交流も楽しいですよね。
僕も旅をしていると、地図、ガイドブックがボロボロになりますね。

orange さん、こんばんは!
やはり本格的に気に入った品を見定めるには語学ができないとダメでしょうね。
でも、言葉ができなくても、ヘンテコな品を見ているだけでも楽しいところです!

Inatimy さん、こんばんは!
蚤の市に向かうまでのところがちょっと雰囲気が悪いのですよ。
他の蚤の市だったら大丈夫かもしれませんが、僕は行ったことがないのです…。

Mineosaurus さん、こんばんは!
素敵なお話ですね。「値切る」。これは大事ですね。
僕はこういう交渉事が苦手なんで、どうも買い物が下手なんです…。
by りんこう (2010-12-04 22:25) 

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