SSブログ

ロバート・アルトマン監督に名誉賞 [映画]

米映画芸術科学アカデミーは、3月に行われる第78回アカデミー賞授賞式で、
ロバート・アルトマン監督に特別名誉賞を授与することを決定したそうだ。
名誉賞は残念賞の意味合いが強いと思われる。
過去3年間のアカデミー賞における名誉賞受賞者を列挙してみる。

2004年 シドニー・ルメット監督
2003年 ブレイク・エドワーズ監督
2002年 ピーター・オトゥール

シドニー・ルメット監督は5回オスカーにノミネートされたものの、すべて受賞は逃した。
ブレイク・エドワーズ監督は脚本賞に1回ノミネートされたが、受賞は逃した。
ピーター・オトゥールにいたっては、7回主演男優賞にノミネートされるもすべて受賞を逃す不運。

これらの人物に名誉賞を与えるというのは、罪滅ぼしという側面もあるのだろう。
ロバート・アルトマン監督はどうであったかというと、過去5回監督賞にノミネートされたものの、
やはり、すべて受賞は逃したのであった。

いちばん最近のノミネートが2001年の「ゴスフォード・パーク」でのノミネートで、
受賞を逃したアルトマン監督がたいそう不満そうな顔をしているのをカメラはしかと捉えていた。
そしてその傍らにいたのが、同じく受賞を逃したデヴィッド・リンチ監督であったが、
リンチ監督は笑顔でアルトマン監督を宥めていたように見えた。

アルトマン監督もリンチ監督も、ともにアンチ・ハリウッド的な作風であるといわれるが、
このとき監督賞を受賞したのが、最もハリウッド的なロン・ハワード監督だった。
これはアカデミー賞の傾向というものをよくあらわしている受賞結果となったように思えた。
アルトマン監督は頑固そうなんで、おとなしく名誉賞を受け取る姿がどうも想像できないのだが、
授賞式において、どのようなスピーチをするのか気になるところである。


1975年監督賞ノミネートの「ナッシュビル」映画チラシ。

昨年8月にアルトマン監督のサインが届いた記事を載せています。
http://blog.so-net.ne.jp/rinkou/archive/20050821


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

TaekoLovesParis

ゴスフォードパーク」はアガサクリスティのようなミステリー仕立てで、まぁ楽しめました。マギースミスが出るとイギリス映画って私には思えて。。アルトマンも5回も受賞を逃すとは、、、運が悪いですね。群像劇だからインパクトが足りないのかな?
8月のサインの記事読みましたよ。シンプルなサインですね。チラシを同封はgood idea!
by TaekoLovesParis (2006-01-13 00:36) 

りんこう

「ゴスフォード・パーク」は人間関係を把握するのが大変ですよね。
群像劇は苦手だなあ。
マギー・スミスが出るとイギリス映画っていうその感覚わかります。
ちなみに、マギー・スミスは2回アカデミー賞を獲得してますね。
アルトマン監督のサインは宝物です!
by りんこう (2006-01-14 01:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。